駅西-予備校帰りの息抜き・本当に息だけ?抜きすぎてない?

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中村区[5] 駅西

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では名古屋駅へと戻り、今度は桜通口とは反対の西側の玄関口、太閤通口へと向かいましょう。その「太閤」という名前からもわかるとおり、中村区は豊臣秀吉が生まれた場所です。そのゆかりの地はまた後ほど紹介するとしまして、駅前を見渡してみます。

駅裏なんて言わせない-太閤通口

かつて、太閤通口には「生活倉庫」という地元大手スーパー・ユニー系列の服飾雑貨店ビルがあったのですが、売上低迷から撤退、現在は2003(H15)年11月にオープンした「ビックカメラ」となっています。

駅前に家電店というのは東京や大阪では当たり前ですが、車で買物へ出かけるのが当たり前の名古屋では、今まであまり考えられなかったスタイルで、動向が注目されました。

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▲駅西に進出した「ビックカメラ」人の流れを動かせるか。

蓋を開けてみると初日の来店者数は15万人、売上は3億と予想を上回るスタートを見せました。また、駅の西側は「駅裏」とも言われ、桜通口に比べると閑散としている印象があったのですが、このビックカメラのオープンによって、地元商店街の方の話によりますと3割ほど人通りが増えたとのことです。

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▲3割増えたとは言え…開いていないお店があるのはマイナス効果ですね。

名古屋でミニシアターと言えばココ-駅西銀座・シネマスコーレ

そのビックカメラとホテル三交インの間をまっすぐ進みましょう。すると「駅西銀座商店街」に入ります。これでは駅裏と呼ばれても仕方ないかな…。という感じで、シャッターが降りた店の多い商店街ですが、そのなかにも右手には行列のできるラーメン屋さんがあったり、左手には小さな映画館があったりします。

この映画館「シネマスコーレ」は、アジア映画やインディーズ映画など、あまり大手の映画館では上映されない映画を中心に公開しているミニシアターです。

名駅のシンボル「飛翔」の上でダンスをしたりと話題となった、名古屋を舞台にしたインド映画「Bombay To Nagoya」もこちらで上映されました。名古屋じゅうのあちこちでダンスが繰り広げられるという素晴らしい映画だそうで、機会があったら見てみたいものです。

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▲シネマスコーレです。時折ニュース番組で取り上げられます。

男のメンツが…たつ!-あかひげ薬局・椿神明社

そして次の交差点へと歩きます、左手には椿神明社があります。木が覆い茂り、駅から歩いて2、3分ということを忘れさせてくれます。駐車場などにギリギリまで囲まれてしまっていますが、これからもこの地を守り続けてくれることでしょう。

椿神明社の横には昔からの魚市場などの商店が広がっており、懐かしい商店街の姿が今も残っている部分もあります。

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▲椿神明社です。すぐ横には魚市場があります。

その椿神明社の向かいにあるのが、「あかひげ薬局」です。入口にサトウ製薬のゾウがいるものの、普通の薬局とは雰囲気が違います。「男のメンツが勃ったがや」「効きます、効きます、効かせます」というCMがよく流れていますので、名前でピンと来る方も多いと思いのではないでしょうか。店先にも「男女精力剤専門」と大きな張り紙が掲げられているとおりの薬局です。

なぜこの地に店を構えているのか、ここにはあかひげ薬局が必要な環境があるのです。あかひげ薬局のほかにも妙な店がこの商店街にはあります。大きな「大人のおもちゃ」という看板の店を発見しました。それだけならまだいいのですが、そこには「贈答品に!」の文字が。一体どんな贈答に使えと言うのでしょうか…。

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▲あかひげ薬局~。オヤジの頼みの綱。

予備校生だってたまにはね-椿町・則武界隈

さて、そのあかひげ薬局から椿神明社沿いを北に歩いて行きますと、予備校群が見えてきます。則武交差点にたどり着くと、交差点には代々木ゼミナール、そしてその奥には河合塾の校舎と寮を見ることができます。駅からこれほど近いところに予備校があれば、様々な誘惑に負けてはいけない浪人生にとって良い環境かな、と思ってはいけません。

今、通ってきた道を振り返って見ますと、そこには風俗街が広がっています。派手なファッションヘルスの看板と、ラブホテルが軒を連ねています。

東京では駅前にラブホテルというのが当たり前ですが、名古屋ではデートもやはり車ということが多く、駐車場完備で、中の車が見えないようにビニルの暖簾が垂れ下がるタイプがほとんどです。市内中心部でも駐車場はタワーパーキングの場合もありますが、完備されています。

そのため、こういった歩いて入るラブホテルには、いささか抵抗感を持つ人もいるようです。

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▲代ゼミと河合塾が見えるこの位置。両端はヘルスとラブホ。

しかし、予備校生カップルともなれば、車でデートにでかける時間もお金も余裕が無いでしょうから、このラブホテル群はありがたい存在でしょう。親にも咎められることなく、予備校帰りに立ち寄ることができます。

驚くべきことに、河合塾16号館の横にあるラブホテルには「学割サービス」があり、ホテル側も予備校生をターゲットにしていることがわかります。

そしてヘルス街。名古屋は全国でも有数のファッションヘルス、ピンサロ地帯です。この名古屋駅太閤通口にはそういったお店がたくさんあります。

地下街が早い時間に閉まっても、出張のビジネスマンはここまで歩いてくることで、ゆっくりと羽根を伸ばすことができます。ちょっと元気が心配なお父さんも、あかひげ薬局が力強くサポート。まさに連係プレーです。

名古屋のファッションヘルスは、東京と違いシャワー完備そのうえ部屋も結構広めということで、出張・転勤族に好評です。しかも価格もリーズナブルです。

名古屋に出張・転勤も悪くないでしょ?ヘルスでは物足りないお父さんは、電車で岐阜駅「金津園」に行くか、もう少し西へと向かいましょう。それは後ほど。

ところで、駅西の予備校に通う浪人生を持つ親御さん。今夜、お子さんは本当に補習ですか?

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コメント

  1. masa より:

    連続投稿ご容赦。あまりに懐かしいので。
    わたし、幼少の頃、則武に住んでおりました。
    半世紀前です(笑)。
    則武保育園の給食が食べられず、いつも遅くまで残されていたのを覚えています。
    その則武保育園も経営が難しくなり、一昨年だかに無くなったそうです。
    当時は、あたり一帯、職を求める労務者が泊まる簡易旅館や、
    おんぼろ長屋が軒を連ねるドヤ街でした。
    私の住んでいたのも共同便所、共同炊事場、
    廊下を挟んで四畳半の部屋が向かい合うハモニカ長屋でした。
    住人はそれはもういろんな境遇の人。
    向かいの部屋にはヤクザ夫婦。
    いつも奥さんの「助けてー、殺されるー」の声が聞こえていました。
    今のDVどころじゃないかも。
    でも、当時はそれが普通だったので、楽しい思い出しかないですけど。
    銭湯の帰りに道ばたの物売りから、ひよこを買ってもらったこともありました。
    あの辺りは空襲を免れたところなので、戦後、行き場のない人が集まり、
    ドヤ街とコリアンタウンのミックスゾーンが形成されたようです。
    記憶の中の駅裏(私には駅西という呼び名は取ってつけたようで気恥ずかしい)は、
    黒っぽいバラックみたいな低層住宅群が地面に張り付いているイメージです。
    その後高度成長とともに様変わりし、いま訪れても昔の面影はないですね。
    シネマスコーレの斜め向かいにキムチの専門店があります。
    奥に石焼ビビンバを食わせるコーナーがあり、これがなかなかいけますよ。
    大門横丁へは、いまでもちょいちょい飲みにいきます。

  2. トッピー@管理人 より:

    >masaさま こんにちは
    いえいえ、貴重なお話をありがとうございます。
    名古屋の中心部は、子どもの人口がどんどん減少してますよね。
    確か中村区は、小学校も統合が進んでいますね。
    本などで見たことはありましたが、
    あのあたりには、簡易宿泊所などがあったのですね。
    興味深いお話です。
    今は「駅裏」と呼ぶと、いろいろと言われてしまいますし、
    実際に「裏」という感じもしなくなるほどに街並みは変わりましたよね。
    ドヤの雰囲気は無くなってしまいましたが、
    今も確かに韓国料理店や、多国籍な感じはあって、
    歩いているとワクワクしますね。

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