猪高緑地-自然を体感そして自然にチェックイン

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名東区[5] 猪高緑地

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元は農業用のため池と雑木林-猪高緑地

今回は極楽から北へと続く森を歩きます。

名東区そして日進市および長久手町と3市町の境界である極楽東交差点からは、北へ約1.6キロに渡って森が残されています。「猪高緑地」です。

南側は標高111.6メートルの親鸞山山頂となっているのですが、その南側部分は幅がわずか200メートルほどしかなく、山裾までびっしりと住宅が隣接しています。

北へ行くにしたがって緑地の規模が大きくなります。そしてその先には、場合によってはオアシスがあります。それがオアシスとなり得るかどうかはあなたの腕次第です。

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▲道路の左は住宅街。道路の右は本格的な里山

里山の風景を取り戻した-いだかの森

※「いだかの森」はのちに「いたかの森」に改名・すべて「いたか」に読みが統一されました

この猪高緑地は昭和30年代頃までは里山でした。この緑地がと言うよりも、当時はこのあたり一帯、名東区のほとんどが里山と田園地帯でした。猪高緑地は元々谷地を利用して作られた農業用のため池と雑木林からなる場所で、このあたりの住民は炭や竹そしてお米をここで作って生活を営んできました。

しかし高度経済成長時代以降、名東区がベッドタウンとなっていくにつれ、この雑木林は誰も手入れをしなくなり荒れ放題になってしまいました。そこで住民と行政が一体になって里山保全活動を行うこととなり、「いだかの森」として里山の風景を残していくことになったのです。

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▲入口は普通の緑地公園かのようですが…

一度は失われてしまった里山風景を取り戻し、現在では、このいだかの森が昭和30年代以前当時の姿を保っていると言っても良いでしょう。

森にはその昔農業用に作られたため池や、コナラ、ヒノキといった林が残されていて、多くの動物や昆虫の姿を見ることができます。南側にはその環境のなかに、テニスコートやスポーツ広場も整備されていて、自然に親しみながら汗を流すことできます。

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▲山道は新鸞山へと続いています

北へと歩くのですが、いだかの森のなかを歩くとキジやオオタカの幼鳥を見ることもあるそうです。しかしわずか2、300メートルほど東にある県道を北に歩くと、新興住宅地の一角を歩いているに過ぎません。

家のすぐ近くにこれだけ本格的な森があるという暮らしは実に贅沢です。森が残されているという点では名東区と天白区は似ているのですが、近くまで住宅街が整備が完了しているかどうかという点が異なるところです。

天白区も十数年後には名東区のようになることでしょう。

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▲道路の左側は住宅地から飲食店へと様子を変えていきます

周囲は都市化が進んでいます-塚ノ杁池

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▲飲食店だけではなくスーパーもあり利便性も高いです

道路沿いには、スーパーやスポーツセンターなどもあります。そして障害者スポーツセンターの先、市営名東プールのあたりからこのいだかの森に入ると、その森の豊かさに驚かされます。

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▲この障害者スポーツセンターの奥に「森」はあります

プールの前に広がる塚ノ杁池は、いだかの森最大の池です。水面には対岸の木々と青空が映り込み、本当に里山へ迷い込んでしまったかのような風景です。その対岸のむこう50メートル先が住宅街だとはとても思えません。

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▲いだかの森にはアーチェリー場も整備されています

名東区が転勤族に、そして永住の地として人気な理由がわかります。これだけ豊かな緑がありながらも、名古屋の都心へはバスと地下鉄で30分足らず。東名高速の名古屋インターもこの池のすぐ向こう側です。

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▲住宅街から名東プールという看板の方へと歩いていくと…

都心からこの距離でこの環境。東京では絶対に考えられません。適度に緑がありつつ、適度な買物利便性、そして交通の便は抜群。私も思わずこのあたりに住みたくなってしまいます。

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▲いだかの森最大の池、塚ノ杁池

ただ、これだけの森が宅地のすぐそばにあるとなると、ムカデやクモがゾロゾロと庭や壁やそして部屋のなかに…。いや、それも自然豊かな場所に暮らしている証拠です。ありがたいことです…よね。

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▲いだかの森の案内図です。全てのコースを歩くとかなりの距離です

さて、その塚ノ杁池からずっと東へ森の中を進んでいきますと、他にもいくつか池があり、その先には棚田も残されています。

そしてその棚田の先には井堀という森の出口があるのですが、森を出た瞬間に東名高速道路の高架があり驚かされます。さらに、その高架の先には…。

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▲この先に住宅街や高速道路があるなんて全く想像できません

高速のインターのホテル街がすぐそばに-名古屋IC

ここは名古屋インターに隣接しています。高速道路のインター脇といえば、そうです。物流基地です。じゃなくて、もちろん物流基地もたくさんあるのですけど、あれです。

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▲森を抜けると高速道路という現実

夜はネオンがキラキラと輝く、そうラブホテルです。先ほどまでの自然豊かな環境とのあまりの違いに愕然としますが、考えてみるとこれは、時と場合によっては使えるのではないでしょうか。

いだかの森の自然のなかをハイキングをして、「ちょっと歩き疲れちゃったね」と出口を出たところに「休憩」の文字。この流れ、自然、自然です。

ただし注意してください。このあたりのホテルは、インターネットで割引クーポンを出しているところが多いです。倹約名古屋っ子としては、そんな勝負デートのときでも、割引券をプリントアウトして持っていきたいところです。

しかし!それをフロントで出してしまっては、それまでの自然な自然な演出が台無しです。ここはグッとこらえて、タッチパネルの料金を素直に払いましょう。

ラブホテルはさすがに里山と違って昭和30年代とは言いませんが、エアーシューターがあったりしますので、それ相応の年季は入っていそうです。

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▲高速のインター周辺といえばやはりホテル

エアーシューターって何かって?それは、昔は主流だったラブホテルの清算方式で、フロントと各部屋が細い配管で繋がっていて、空気でプラスチック容器を運び、それに現金を入れて部屋代金を清算する方式です。

法律で、フロントに必ず人を置かなくてはならなくなって以降に建てられたラブホテルには見ることができなくなったシステムです。

この名古屋インターや一宮インター周辺では今でもエアーシューターのホテルにたまに遭遇します。容器が行き来する際の「ゴゴゴゴゴォ!」という轟音は大迫力。

私の場合小心者なので、エアーシューターは1万円札を入れるとちゃんとお釣りが返ってくるかが不安になってしまうんですよね。返ってこなかったことなんて無いのですけど。

ピカピカの新しいラブホテルばかりに行く人はエアーシューターなんて知らないだろうなぁ…。

…。どうでもいい話でしたね。すみません。

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