- お茶にこだわったモーニングメニュー
- セットよりもお茶単品の方が高い!
- このお店って昔、名古屋にあったよね?
※追記:「cha FOR TEA」は再び2013(H25)年11月18日に名古屋へと再進出を果たしましが、また閉店しました。(伏見の名古屋インターシティ)
前回このコーナーでは、あの名古屋の「スガキヤ」が、台湾全土に進出しているということで、飛行機に乗って台湾まで食べに来たわけですけれども、それだけで帰るのはもったいないということで数日間滞在することにしました。
目的のスガキヤを消化してしまったので、名古屋と台湾の共通点…と次の話題探し。そうだ、名古屋といえばモーニング。もちろん、台湾に名古屋式モーニングサービスがあるわけはないのですが、台湾の喫茶のモーニングセットを体感してみよう!ということで、朝早くから営業している喫茶店へと向かいます。
やってきましたのは、MRT文山線の南京東路駅からすぐのところにあります「天仁喫茶趣・復興店」です。
お茶なんだけどモダンな店内装飾
この天仁喫茶趣は、台湾で有名な茶葉販売店「天仁茗茶」の系列店でして、つまり、お茶メーカーがその味を味わってもらうためのカフェスタイルの喫茶店です。名古屋で例えるならば、ポッカがやっているカフェドクリエ、といったところでしょうか。
まさに店内はクリエかスタバかという感じで、喫茶店というよりはカフェですね。でもやはりお茶がメインということもあってか、店内の雰囲気は落ち着いていて、何より茶葉の香りに癒されますね。
営業は朝7時半から夜11時まで。朝早くからやってるところも、名古屋っぽいですね。出勤前のビジネスマンが、ここでお茶とモーニングセットをいただいて出勤!といった感じでしょうか。
朝なんとかみたいなモーニングセット
お茶の本格喫茶ですし、店先には小籠包や牛肉麺、点心のおいしそうな写真がずらり。これは迷うなあ~と思ったら、午前10時半までは朝専用メニューがありまして、これがおトクでした。
私が注文したのは「動感茶早餐組」という110元(約330円)のセット。ドリンクにお粥と小菜、さらにもう一品がついてこの価格です。一品は包種茶を含んだロール状のサンドイッチ、緑茶と野菜を巻いたサンドイッチ、さらに、緑茶を使ったシーザーサラダから選べまして、茶葉を使った軽食というところにも、お茶屋さんのこだわりを感じました。
選んだのは最初の包種茶のロールサンドイッチ「包種活力捲」。いい風味でした~。で、もちろん、ドリンクはお茶になるわけですが、当然、全部漢字なんですよこれが。当たり前ですけど。なんとか、併記されている英語を解読して注文です。こちらのセットにはジャスミングリーンティーをつけました。泡だっていて口当たりやわらかですっきりおいしい!
さらに、お粥と小菜です。やはりこちらのお粥自体には味はほとんどないのですが、この小菜の味がしっかりついていまして、お粥と一緒に口に含むとじゅわっと…たまりません。ああ、毎朝こんな凝ったものが食べられたら、いいなあ…と思いますね。
一見洋風でも!
朝のセットにはもう2つランクがありまして、88元(約260円)の「元氣茶早餐組」。こちらは、トーストとサラダとドリンクで軽く。でも、そのサラダは緑茶茶葉入りのツナサラダ。それをトマトとともに自分でトーストに挟んで食べてね、というスタイル。これもいいかも。選べるドリンクのなかに、実はお茶以外に、コーヒーもあったりします。
それで、相方が注文したのは、「經典茶早餐組」135元(約400円)。こちらはベーコンエッグ、お茶の油を使ったヌードルプレート、緑茶のクラブサンドイッチから選べまして、そのサンドイッチと、お茶はホットの熱覆盆子果茶(ラズベリーティー)をいただきました。
このラズベリーティーがとても甘くて、口に含んだ瞬間、ほわーんとなって癒されました。
また、東方美人茶などの単品メニューもありまして、こちらはお茶の単品で180元(約540円)です。朝食セットそのものより、お茶単品の方が高くなるなんてことは、お茶専門店ですから、こだわれば当たり前…なんですね。
やっぱりおいしいお茶は違うね
冷たいお茶も大きいですが、温かいのはポットに入ってきますので、結構な量があります。そしてこれが、おいしい。実は台湾に来るたびに、私たちは結構お茶を買って帰るんですよ。今では家でも、普段から東方美人茶や阿里山茶を相方は飲んでいるんです。
阿里山というのは最高峰が2663mの山並みで、その1500mほどのところに茶畑があって、そこでおいしいお茶ができるのですが、少し前にガケ崩れで茶畑に被害が出てしまって、今はあまり商品が流通していないとのことで、今回は阿里山茶は買えませんでした。残念。でも、東方美人茶は買いましたよ。このお店、もちろん店頭で茶葉が買えます。それも嬉しいですね。
東方美人茶は色の濃さからもわかりますが、烏龍茶なのですけれども、発酵が進んでいて風味としては紅茶に近くて、しっかりと味わうことができます。東方美人茶は家でいただいてます。
日中にまた来たいな
このように、午前10時半までは朝セットがあるので、すごくおトクなのですけれども、逆に今度は、日中の点心メニューに興味をもってしまったので、ぜひともまた訪れたいです。スイーツメニューも結構充実していますし、タピオカの入った「QQ」も扱っていますので、台湾観光で歩き疲れた時の休憩には、この「天仁喫茶趣」オススメです。
でもふと、冷静に考えますと、前回のスガキヤで食べたラーメンとドリンクのセットが115元。そのアルバイトの時給が105元と考えると、朝のモーニングセットに135元、東方美人茶単品に180元というのは…ちょっと、現地では気軽なお店という感じではないのかもしれませんね。少なくとも日本の朝なんとかの感覚とは違いますね。
ひとつこのお店で気になったのが、「天仁喫茶趣」という店名の下に横文字で「cha FOR TEA」って書いてあるんですよね。cha FOR TEAって聞いたことあるぞ…と思って記憶の糸を辿ってみたら、そうそう、かつて名古屋の栄にあったじゃないですかcha FOR TEA!で、詳しく調べてみると、奇妙なつながりが。
天仁グループは世界中に販売・店舗を展開しているのですが、現在、この会社と日本のつながりは「天仁喫茶趣cha FOR TEA」の親会社である茶葉販売の「天仁茗茶」が、神戸にテイクアウトメニューもある茶葉店を出店しているのみです。ところが、かつてこの「cha FOR TEA」そのものが日本に進出していた時期があるんです。
2003(H15)年12月に開店した栄公園店が日本1号店、そして2店舗目が矢場町店だったのです。しかし、残念ながら数年で撤退しています。やっぱり、お茶の専門カフェというのは、日本では難しかったのでしょうかね。当時は台湾のタピオカドリンクブームが日本でもありましたし、まあ、一時的な、ある意味そういう時代だったのかもしれません。
でも、なぜにcha FOR TEAは日本進出時に名古屋を選んだのか?と思ったら、なんと、cha FOR TEAとフランチャイズ契約をして、日本で展開していたのは「スガキヤ」だったとのこと。
そういうことね!
ということは今回の台湾訪問で、スガキヤからのcha FOR TEAという流れは、無関係ではなかったのね。片や、スガキヤは「cha FOR TEA」を日本に展開したもののなじまなかった一方で、逆に台湾の陸賀流通事業が展開した「スガキヤ」は、いまや台湾全土に広がっているという。
「あー、cha FOR TEAって栄にあったね!また行ってみたい!」という名古屋の方は、台湾旅行のついでに来店というのも、アリだと思います。時間があったらぜひぜひスガキヤもハシゴで。
※追記:「cha FOR TEA」は再び2013(H25)年11月18日に名古屋へと再進出を果たしましが、また閉店しました。(伏見の名古屋インターシティ)
コメント
伏見の「cha FOR TEA」、今は閉店されているようです。残念ですね・・・。
>basilさま コメントありがとうございます
また、無くなってしまったんですか…。
伏見のお店にもランチを食べに行ったときには、
賑わっているように見えたんですけどね…。
残念です。