名張で関西のうどんを味わう

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かみ六(三重・名張市)

昨日は打ち合わせで三重県の名張市に行ってきました。名張と言えば、大阪まで特急電車で1時間という環境であることから、三重県でありながら大阪のベッドタウンという文化圏で、街に立ち並ぶ量販店や飲食店は、大阪資本と名古屋資本がごちゃまぜでとても興味深い地域です。近年、人口は横ばい傾向であるものの、流入者のうち約3割が大阪府と奈良県からであり、ベッドタウン化は続いています。

文化の狭間にある名張のうどんの味は?

お昼は名張市中町にある「かみ六」さんでうどんをいただきました。うどんは関東と関西、また名古屋で味が異なる食べ物の代表格ですので、とても楽しみでした。するとうどんには「昆布」「きつね」「玉子とじ」の3種類がありました。名古屋では玉子とじうどんは別格扱いで、普通のうどんとは価格設定が異なっていることが多く、またメニューとして存在しないうどん屋さんも多いのですが、ここでは普通にうどんのなかの1種類として存在していました。

私は名古屋でうどんを食べる時には、必ずといって良いほど玉子とじうどんを注文します。きしめんのなかでも玉子とじきしめんが好物です。名古屋のうどんは普通、醤油味の濃い関東に近いのですが、玉子とじだけは白醤油を使い、普通のうどんとはかなり違う風味を醸し出しています。関西といえばうどんは薄味。元々薄味の関西圏での玉子とじうどん。一体どんな味なのかと期待が高まります。

さすが三重・天むす

ランチには「天むす」と「惣菜」がセットになっていました。「関西圏なのに天むすだなんて、名古屋みたい」などと野暮なことは言いません。天むすの発祥はここ三重県だということは、もちろん存じ上げています。ここの天むすはパリパリ感があって食感も味も良かったです。

名古屋の玉子とじうどんとは味が違う

さて、玉子とじうどんですが、どうやらこのお店では普通のうどんと同じつゆを使っているようでした。関西風の薄味のうどんつゆと玉子とじはそのままでマッチします。名古屋の場合は、玉子とじといえども結構白醤油の味が強いのですが、この玉子とじうどんは薄味で、甘みが強く感じられました。

名古屋の玉子とじうどんとは全く異なる味と言って良いでしょう。おいしかったです。この味つけの普通のきつねうどんというものを今度は味わってみたいです。

それにしても、店で会話をしている人も皆関西弁なのですね。よく三重県の人が喋る、本場とは少し違う関西弁ではなくて、普通に関西弁ですね。新聞のテレビ欄はもちろん関西のテレビ局ですし、ここで名古屋のテレビやラジオが視聴できることに、逆に違和感を覚えるほどです。

しかし、それが今名張地区では大きな問題となっています。その話は放送見聞録のこちらの記事で。

関西のテレビが見られたのは「今までが偶然だった」?名張は名古屋圏?
伊賀で関西のテレビが見られなくなる前回、三重県の名張市に行ってきたというお話をしましたが、その際にひとつの新聞記事を見せていただきました。21日付けの朝日新聞伊賀版にあった「伊賀で関西のテレビが見られなくなる」というものです。名張市は大阪の...

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