パスタ・デ・ココ小牧原新田店(愛知・小牧市)
外食関連で、名古屋で少し前に話題になった業態があります。それは「あんかけスパゲティ専門店」。あんかけスパゲティと聞いても、名古屋以外の方はピンと来ないかもしれません。しかし、名古屋では当たり前のようにそのメニューが喫茶店などにあり、都心ではあんかけスパゲティの専門店も結構見かけます。
あんかけスパゲッティとは、とろみを持たせたトマトベースのソースを、ドバっと太いパスタの上にかけるもので、ソースが餡状になっていることからそう呼ばれます。
あのチェーンがあんかけスパを展開!
何が話題になったのかと言いますと、ある外食チェーンが新たにチェーン展開すると発表したからです。そこには意外な共通点がありました。というわけで、そのお店へ食べに行ってきました。
そのお店の名前は「パスタ・デ・ココ」。ココという名前で「ああ」と思った方もいらっしゃるかもしれません。そうです。名古屋が誇るカレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋」が、新たにあんかけスパゲティに進出したのです。
ココイチこと、カレーハウスCoCo壱番屋と言えば、全国、いや国内どころか海外にまで進出を果たしているカレーチェーン店です。2005(H17)年5月には東証1部に上場を果たしており、その店舗は北海道から沖縄、果ては上海、台湾、ハワイにも出店していて、数は1,000店舗以上。ですので、名古屋の会社だと知らずに食べている人が、全国にはたくさんいらっしゃると思います。
ビジネスマンのパワーフードですからね
さて「パスタ・デ・ココ」です。お昼時、お店に入るとやはりサラリーマンの姿が多い。あんかけスパゲティは味の濃さ、そして量の多さ、たべごたえから特にサラリーマンに人気があります。私は「ほうれん草と半熟タマゴ」を、相方は「チーズオムレツ」を注文しました。
ココイチ同様、量やトッピング、味を選べます。季節のメニューもこのときは「カキフライ」と、ココイチと同じものになっています。なるほど、トッピングのフェアを共通にすることで、在庫なども一緒のものが使えるというわけですね。しかしここでふと疑問が。
私はいつもココイチでカレーを食べる際、チーズをトッピングするのですが、あんかけスパのトッピングメニューにはチーズがありません。合わないのでしょうか…。でも相方が注文したのはチーズオムレツ…。大丈夫かな。
あんかけスパは優劣がハッキリ
あんかけスパというのは、お店によってかなり味に差が出るメニューです。私は幼い頃、親に連れられて行った小さな喫茶店で、あんかけスパに初めて遭遇しました。しかし不幸にも、そのお店のあんかけスパは、ぬるいわ、まずいわで、私はあんかけスパというメニュー自体にトラウマを負ってしまいました。
しかしです。社会人になって、上司(しかも名古屋っ子ではない)に「これは名古屋でもおいしいと思えるメニューだね」と、あんかけスパ専門店に連れられていき、私は衝撃を受けました。「本物のあんかけスパって、こんなにおいしいものだったのか!」と。
あんかけスパは、餡状になっているが故に、味も然ることながら、熱くないと、つまり名古屋弁で言うところで、器もチンチンになっていないと、一気に不味くなってしまうメニューなのです。しかしさすが専門店。パスタデココはわかっていました。
さすがのココイチ
運ばれてきた器はチンチン。さすが専門店という味で満足できました。相方も無事、チーズオムレツをおいしく食べることができました。
ところで選べる味なのですが、ココイチの「1辛」「2辛」と辛さを強くできるスタイルとは違うのですが、「普通」「マイルドスパイシー」「スパイシー」と選ぶことができます。実は、あんかけスパというのは胡椒の味が強いのも特徴のひとつ。私たちは「やっぱり、あんかけスパはこしょうの味がしないとねー。」と「スパイシー」にしたのですが、よく考えたらここはあんかけスパ専門店。
「普通」でも結構胡椒が効いています。ですので、もちろん「スパイシー」は火を噴くような味でした。お気をつけください…。
この「あんかけスパ」に着目したココイチはさすがだなと思いました。土台がライスかスパゲッティかだけの違いと、カレーソースとあんかけソースの違いだけで、あとは全てシステムもトッピングもココイチのやり方が流用できるわけです。ソースとパスタの麺はどのメニューも全て一緒で、トッピングによってメニューが広がる。これって、ココイチのカレーと全く同じですよね。なるほどね。
ただ、カレーとあんかけスパには大きな違いがあります。それは、メニューが元々全国区か、ローカルかという違いです。この壁は結構高い気がします。
あっちのうどん店もあんかけスパに進出!
ところで、このココイチに刺激を受けたのか、サガミグループのセルフサービスうどん店、「どんどん庵」もあんかけスパゲティ業態に進出しました。
その名も「DONDONあん」
そのままじゃん…。まさかこれって…、「庵」と「餡」をかけてるのかな。どんどん庵のうどんは、あらかじめ茹でてあるうどんを、客がセルフで温めるわけですが…、DONDONあんのあんかけスパはどんなスタイルなのでしょうか…。
実は、私はまだ行っていません。私の深層心理に残っているであろう、かつてのあんかけスパへのトラウマが、なかなか私自身の足を運ばせてくれないのです。実はパスタ・デ・ココへ行くのにも、少しだけ勇気が要りました。
もし食べたことがあるよ!という方がいらっしゃいましたら、どんなものだったか教えてください…。確か中区役所の地下にありましたよね、DONDONあん。
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コメント
パスタ・デ・ココってネーミングが足を運ばしたがらない
要因の1つになりそうなんですが・・・ボクの場合(笑
いや、CoCo壱番屋があんかけスパ進出とはビックリ。
トッピーさんの仰るように、カレーとあんかけスパでは、
そもそも認知度だって全く違うし、全国区で展開出来るか
わかんないですね。特に名古屋に特化してるだけに。
ボクはあんかけスパ、結構好きデス。
普段自分でイタリア料理をよく作るのでパスタには多少こだわりもあって。
フェデリーニやスパゲッティーニ(要するに細いパスタ)が
好みなので、
あんかけスパの特徴である2mm前後の太いパスタってのが
どうにも馴染めなかったんですけどね(^-^;)。
ラーメンも基本的に細麺好きなので(笑)。
瀬戸にも専門店があって、友人らと訪れたことがあったけど、
マズくはなかったです。冷めると確かにパスタはマズいけど(^-^;)。
自分も小牧のこの店、行ってこようかなァ・・・。
(2006/02/11 3:26 AM)
DONDONあんはソースがかなり辛口。辛口好きな人にはいいかも
しれないけど私には辛過ぎるしセットで出てくるスープも辛い。
うどんと違いセルフではないからか値段も他店と変わらないので
近くにチャオやヨコイがあるならそちらへ行きます。
(2006/02/11 11:23 AM)
>yassさん
こんばんは。確かにパスタ・デ・ココという店名には「?」ですけど、店の看板はその店名よりも「あんかけスパゲッティ」の文字の方をかなりデカくしてありますね。
私も長い間、あんかけスパには抵抗があったのですが、普通のスパゲティとは別物のこういう食べ物だと思えるようになってからは、食べるようになりましたね。
>ぁ-ゃんさん
こんばんは。DONDONあんはかなり辛口なのですか。それはそれで興味がありますね。セルフじゃないんですか…。てっきり、うどんのどんどん庵のうどんつゆと同じように、蛇口からあんかけがドボドボと出てくるのかと…。
(2006/02/24 12:37 AM)
はじめまして★DonDonあん行きましたよ!!平針店がいちばん味がよかったし、メニューも豊富でした!なんで同じ店で違うんでしょうね?笑
(2006/09/13 10:22 PM)
>あすかさま
はじめまして、こんばんは。DonDonあんに行かれたのですね。私はまだ行けずじまいです。店によって味が違うのですか…。平針店が良かったということは、何店舗か行かれたのですよね。情報ありがとうございます。
(2006/09/17 9:20 PM)
地下鉄平針駅の近くにある店舗に行ってみたんですが、こじんまりした感じで、味はちょっと辛すぎる感じ。平日のお昼どきなのにお客さんはほとんどいなかったです。そことは打って変わって、地下鉄丸の内駅近くにある店舗はなかなかの味でした。オフィス街って事もあってか、お昼は満席で、外で待ってる人も多々。店内の不陰気、店員さんも感じよかったです。平針の店舗にはなかったメニューとかもありましたねぇ。
(2006/12/27 3:48 PM)
井村屋製菓が経営するアンナミラーズが東海・近畿地方にも展開するようです。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20061225c3d2501425.html
今まで首都圏だけで展開してきて「都会のファミレス」というイメージがあっただけにこれからどうなるのでしょうか。
(2006/12/29 7:46 PM)
>カミカミさん こんばんは
DONDONあんのことですよね。なるほど、やはり店舗によって感じもメニューも、そして味も違うということですか…。そんなバラつきがあって大丈夫ですかね…。
>Piichanさん こんばんは
私も日経でその記事は読みましたが…アンナミラーズはあんかけスパは出さないでしょうね。
(2006/12/31 12:33 AM)