かつてはイルミネーションといいますと、クリスマスだけを盛り上げるものというイメージが強かったのですが、近年はクリスマスが終わってもそのまま点灯を続けるところが多く、春になるまで楽しめるところが多くなりました。
しかしです。年が明けると寒さは厳しくなる一方。イルミネーションは楽しみたいけど、寒いのはイヤ。
そんなあなたにピッタリの施設が岐阜県可児市にあります。なんと、温泉の足湯に浸かりながらイルミネーションを楽しめてしまうのです。
そんなこと言って、たかだか健康ランドのイルミでしょ?と思ったら大間違いです。
これが結構すごい
可児市の国道41号線近くにある湯の華アイランドは、昨年の7月にオープンした、天然温泉と岩盤浴そして食事が楽しめる複合温浴施設で、このたび初めての冬を迎え「イルミネーション湯の華冬まつり」を開催しています。
普段は、木曽川の流れを眺めながら食事をすることができるガーデンレストランに、馬車など色鮮やかなイルミネーションが配されていて、毎日夕暮れ時から午前1時の閉館まで点灯されています。
自由に写真を撮ることができますが、馬車に乗ることは禁じられています。たぶん、乗ったら壊れます。
ちょっと遅いかもしれないけど
馬車のほかにも、ルミナリエ風の門や、いかにもクリスマスらしい緑と赤に彩られた木、星が乗っかったツリー状のものなど、ちょっと遅いかもしれませんが、クリスマス気分を盛り上げてくれます。
さらには、なぜか光り輝く孔雀も。
夜は周囲を闇に包まれ、その流れを見ることはできませんが、耳を澄ますとすぐ近くを流れる木曽川のせせらぎが聞こえてきます。
それとは別に、水の流れる音がもうひとつ聞こえてきます。それこそが、他のイルミネーションとは一線を画すアレです。
あったまりながら、見守られながら?
その音の出所はどこかといいますと、それは「足湯」。イルミネーションのど真ん中に足湯が設けられているのです。それは馬車の目の前。光り輝く馬たちを背にして、足湯で温まることができるのです。
これが、湯の華アイランドのイルミネーション最大のポイントです。
しかし。水と電気の相性といえば...そうですよね。足湯とイルミネーションは一触即発。間違っても、「これより先・高圧電流」の文字の先には足を延ばさないように気をつけたいところ。間違えて伸ばすと、まあある意味、超強力電気風呂になります。
そんな足湯を楽しもうとするとなにやら目線を感じます。そこには、馬たちの青いライトに輝く、上半身裸の熊の石像が。さらには鳥の石像も。
そしてイルミネーションにうずもれるように、目が半開きのブタの像。そんな目で見つめられたら、一体どうしたらいいのだろう...という表情をしていて、愛嬌満載です。
施設の概要です
イルミネーション以外の、通常の施設をご紹介します。湯の華アイランドの温泉は地下1,800メートルから湧出していまして、「美肌の湯」と呼ばれています。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺などに効果があります。
お風呂のバリエーションはとても豊富で、真玉石の原石からくり抜いた瓶状のものや、かけ流し風呂、岩風呂、寝風呂、壷風呂などなど。
さらには、人工の炭酸温泉風呂や、超微細気泡のマイナスイオン風呂「シルキー風呂」、電気風呂、ジェットバス、サウナ、屋外岩盤ドームスパ、6種類の屋外岩盤スパ、レストラン、マンガ・ネットカフェ、ヨガ、ボディケア、エステサロンと、もう、ありとあらゆる楽しみ方ができます。
平日大人は温泉スパ、岩盤スパそれぞれ750円(休日850円)、両方で1,500円(休日1.700円)となっています。入会時に100円払うだけで割引のある会員制度もあります。
それにしても...
イルミネーションのあったガーデンレストランだけでなく、湯の華アイランドは施設全体に動物の彫刻がいるんですね。正面玄関には小熊やゾウが。
なんか、温浴施設とゾウといいますと、「♪いい湯いい時いい気持ち~」というCMソングで、女湯の湯のなかからいきなりゾウの着ぐるみが現れて、鼻からシャワーのように湯を女性にかけるCMをふと思い出しましたが、あれはどこでしたっけね...。
「♪いい湯いい時いい気持ち~♪岡崎健康ランド~」ですか。あそこのキャッチフレーズは「ヘルシーアイランド」でしたっけ。あ...すみません、そんな話題を、このオープンしたばかりの施設のところで出すのは、縁起でもなかったですね。
イルミネーション湯の華冬まつりは、2月末まで開催されていますので、まだまだ楽しむことができます。
それにしても、島でもないのに「アイランド」というネーミングなのは、南国風なイメージを出そうとしているのでしょうけど、そこに全然雰囲気の違う馬車のイルミネーション、さらには動物たちの彫刻、その一方で女性を狙った岩盤浴に力を入れていたりと、一体どの層をターゲットにしているのかは非常に微妙な感じがしますが、逆にその微妙さが、今時のユルさに繋がっているといいますか...。
こういうところは、なんとなくユル~い感じのこういうブランディングがいいのかもね。あと足りないのは、オリジナルキャラクターかな。可児だけに、蟹のキャラが温泉に入るとかどう?
ああダメか、茹で上がっちゃうから。