- 中3日の吉見投手が好投
- 井端選手のホームランが見事に
- さあ日本シリーズ相手は…ホークス!
日本シリーズ進出への王手をかけ、あと1つ勝つか引き分ければ…という、クライマックス・セ、ファイナルステージ第5戦を見てきました。
胴上げ、見られました!
さあ決戦・その前に始球式
ナゴヤドームは全席売り切れ、日曜日ということで客入りも早く、試合前から盛り上がっているなか、両監督によるメンバー表の交換です。緊張感が高まります。
果たして、ドラゴンズの先発はどっち?なんて考えながら見ていたら、その後、審判たちがミーティングをしているところに太い審判…いや、つば九郎が。そして、ライブビジョンを使ったドアラとつば九郎のショートコント。今日はバック転、決めてよドアラ。
この日は、TBSテレビ系列での全国ネット中継となっていたことから、TBSテレビで日曜午後9時から放送している、開局60周年記念の「日曜劇場・南極大陸」に出演している、犬塚夏男役の山本裕典さんによる始球式がありました。愛知県出身とは知りませんでした。
きっと、テレビ中継は「南極大陸」の番宣だらけなんだろうなあ…と、想像がつきます。TBSテレビだけに。
それでもまあ、その南極大陸を繰り下げてでも、この試合を終了まで放送するということだけは評価…したいところだけど、地上波の視聴率を上げるために、BSの放映権を得ておいてBSでは地上波と同時には放送させないというやり方もね…。
さあ、試合です。
1回裏[D]0-0[S] 吉見投手VS館山投手・緊迫の投手戦
中日の先発は、中3日の吉見投手。ここから、落合監督の「今日決める」という意気込みを感じました。日本シリーズをにらむと、ここで吉見投手にちょっと無理してもらってでも勝ちを決めたい、そういうことだったのでしょう。
吉見投手はいつもの気合のジャンプでマウンドへ。1回表は先頭の上田選手を見逃し三振と、最高の立ち上がり。続く田中選手、青木選手もそれぞれゴロ。3人で抑えます。
一方、ヤクルトは中2日の館山投手。こちらも絶対に負けられないというエース同士の投げ合いです。これは簡単には点は入らないぞ…という空気を打ち破るように、1回裏先頭の荒木選手がレフトへヒット。井端選手がバントで送るのですが…。森野選手にヒットは出ず、続くブランコ選手も空振りの三振。さすがエースという貫禄を見せ付けられます。
5回裏[D]0-0[S] どちらもヒットすら出ず…
その後も、両チームから快音はなかなか聞かれません。吉見投手はなんと、1回から5回までヤクルトを全て3人で終わらせる最高のピッチング。中3日の疲れを感じさせません。
一方の中日も館山投手を前に、1回から5回までの間に、初回の荒木選手のヒットと、2回の平田選手のライトヒットの2本のみ。もちろん、得点には繋がりません。
6回裏[D]2-0[S] そこでホームランとは!
最初にチャンスを迎えたのは、ヤクルトでした。6回表、先頭の相川選手がセンター方向にヒットを放つと、森岡選手のセカンドゴロ、館山投手のバントでランナーは3塁に。ここでヤクルトは代打で福地選手を送ります。しかし、吉見投手はそこでも安定してストライク先行。結果、ショートフライで打ち取り無得点でしのぎます。
その裏でした。館山投手から荒木選手がフォアボールを選んで出塁。1アウトでしたから、またもや井端選手は送りバントかと思いきや、勝負に出てくれました。1塁の荒木選手はリード、リードで館山投手にプレッシャーをかけます。そこで、井端選手が見事にレフト方向へのツーランホームラン!ナゴヤドームは歓喜の渦。待望の先取点です。
ここで館山投手をノックアウト。つづく押本投手を前に、森野選手はファーストゴロ。ブランコ選手は空振り三振と続くことができません。
吉見投手は崩れません・ドアラも…
その後も、吉見投手は安定のピッチング。7回と8回あわせて1安打に抑え4奪三振。しかし、ドラゴンズも7回は押本投手、8回は松岡投手を前に代打で佐伯選手が打席に立ち四球を選ぶも、それぞれ三者凡退に抑えられ、試合は動きません。
そしてドアラは…バック転成功!
9回表[D]2-1[S] ドラゴンズらしい展開でヒヤヒヤ
さあ、あとは9回表です。マウンドには守護神・岩瀬投手が登場。これでもう…と思ったら…。
なんと先頭の川本選手にいきなりツーベースヒットを打たれてしまいます。続く飯原選手と田中選手は三振で抑えるものの、青木選手にセンターへのヒットを決められ1点を返されてしまいます。
ここで落合監督は、岩瀬投手に代えて浅尾投手をマウンドに送り込みます。すると、畠山選手はファールフライ。ゲームセット!
中日ドラゴンズは2年連続・10度目の日本シリーズ進出を決定しました。その瞬間、客席からは無数の紙テープが投げ込まれ、大歓声!
落合監督挨拶・すごい成績です
まずは胴上げ…の前に、落合監督へのインタビューです。選手たちがやってくれたという言葉と、ファンへのあいさつがとても印象的でした。中日ドラゴンズは今年で球団創設75年。その間に10回日本シリーズへと進出しているわけですが、なんと、そのうちの5回が、落合監督が指揮をとっているこの8年間なのです。
それまでの67年で5回、落合監督就任の8年で5回。しかも球団創設以来初めての連覇、名将と言わず何と言うという感じです。でも、そんな名将が今年でクビ。
胴上げは監督と…
監督の挨拶のあとは、クライマックスシリーズの表彰式です。最優秀選手は吉見投手。納得です!
この表彰式の際、選手たちが横一列に並んでいて、ドアラはその後ろに一歩下がって見ていたのですが、そのドアラを落合監督は呼びつけます。すると監督は、ドアラを自分の横に並ばせたのです。恐縮しまくりのドアラ。落合監督と辻コーチの間に立っていたドアラは、とても嬉しそうでした。
そして胴上げ。今年は優勝を決めたのがビジターでしたから、こうやってナゴヤドームで落合監督の胴上げを見ることができて、本当に嬉しい。
続いて、グランドを選手たちは一周してファンにあいさつ。そのあとでした。落合監督に一声かけられた谷繁選手の先導によって、森コーチを胴上げ。そうですよね。監督、そしてコーチあってこそのこの結果、ですものね。でも、そんな結果を出したコーチもクビ。
さあ、ホークスです
最後、ドアラとつば九郎はあつい抱擁。そっか、ヤクルトはこれで、つば九郎はこれで、今シーズンが終わりですものね。しかし、夏場には全くこの今の状況を想像することはできませんでした。ヤクルトが独走でしたものね。いつからだっけ。
つば九郎、セレモニーの最後まで、ドアラを見届けてくれたんだね。
一部報道にあったガッツポーズ騒動、そして落合監督解任発表。明らかに、その頃からドラゴンズは大きく変わったとしか思えません。
落合監督がインタビューで仰っていましたが、対戦相手はパ・リーグ優勝のソフトバンクホークス。優勝チーム対優勝チームの、まさに頂上決戦。この日本シリーズに勝ってこそ、落合監督がこだわり、落合監督が成し遂げていない「完全制覇日本一」になるわけです。
ソフトバンクホークスは今シーズン、他の11チーム全てに勝ち越し、交流戦でも優勝し、パ・リーグも優勝を決め、クライマックスシリーズも全勝で日本シリーズにやってくる最強チーム。
さらに、今シーズンのチーム打率はソフトバンクホークスが「.267」でトップ。対する、中日ドラゴンズは「.228」となんと最下位。横浜よりも打っていないのです。
つまり、ドラゴンズは、全チームのなかで最も打てないけど、ピッチャーの抑えによって優勝した…ようなもの。なのです。
ところがです。チーム防御率は中日が「2.46」に対し、ソフトバンクは「2.32」…。
まとめてみます。
交流戦優勝、11球団全てに勝ち越し、リーグ優勝、クライマックスシリーズ全勝、チーム打率も全球団トップの最強球団ホークスに対し、チーム打率最下位、防御率でもかなわないドラゴンズが、初の連覇という結果を残したのに解任されてしまう監督とコーチの花道のために、完全制覇日本一に向けて戦うのです。
さあ、日本シリーズは11月12日、開幕です。
11/6 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | x | 2 |
協力
ももたろうさん
コメント
試合終了で浅尾投手と抱き合った谷繁選手が、あれ?みんな飛び出してこないのっていう表情でベンチの方を見ている表情がいいです。
>びょん吉さま こんばんは
あー確かに!
抱き合いながら、二人揃って「あれ?」っていう
顔をしていますね!
今日は負けましたが、CSシリーズの様に第5戦で、ナゴヤドーム胴上げが見れますね♪・・・たぶん。
>高速隊長さま こんにちは
まさかのナゴヤ連敗で振り出しに戻ってしまいました…。
とにかくあと2つ、それを願うばかりです。