三重 東海あまのじゃくツアー

一対で阿吽のはずが無かったことに?-獅子岩・神仙洞

記事公開日:2009年12月29日

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★自然の力で生み出された獅子
★獅子とゴリラで阿吽の呼吸?
★俺のものは俺のもの

 さて前回は、日本書紀が記された時代から変わらず続くお祭りのある花窟神社を訪れましたが、続いては、その神社から北へ数百メートル行ったところにあります、こちらは逆に、姿を変えたことで見事となったものを見たいと思います。

 獅子岩です。

 獅子岩は、日本のスフィンクスとも呼ばれていますが、スフィンクスとは違い、人工的に作られたものではなく、地盤の隆起と波の浸食によって形作られたものなのです。その自然の造形美に感激...と行きたいところなのですが...。

獅子と...ゴリラ?

 獅子岩(巌)は、高さ約25メートル、周囲約210メートルの岩塊で、海に向かって獅子が吠えるような形をしています。口の部分は見事な牙のようにも見え、また、表情も感じ取れるほどで、これが自然の力によるものであることに驚くばかりです。

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 そして獅子岩のすぐ南側にあるのが、人面岩こと神仙洞です。人面岩とのことですが、どう見てもゴリラの横顔のように見えてしまいます...なんて言ったら、バチが当たってしまいそうですね。

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 と言いますのも、この獅子岩と神仙洞の人面岩は、熊野市井戸町にあります大馬神社の狛犬に見立てられていまして、二つで阿吽を表しているそうなのですが...。

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神仙洞は観光スポットではない?

 私たちは今回の東紀州探訪に備えて、それなりに下調べをしてきたのですが、この獅子岩はどのガイドにも掲載されていて、メジャー扱いになっている一方で、神仙洞は全くといっていいほど紹介されておらず、ガイドによっては、大馬神社の狛犬として説明されているのが獅子岩だけというものもありました。

 本来ワンセットであるはずの獅子岩と神仙洞なのに、なぜ、獅子岩だけ扱いが良いのか、いくらゴリラっぽいからって、いくら獅子と人面岩ではカッコよさが違うからって、それは無いんじゃないの?と思っていたのですが、現場でなんとなく納得。

 神仙洞には、真新しいフェンスがしっかりと設けられていて、さらに...。

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一切の使用を禁ず!

 岩にじかに「神仙洞及び土地一切の使用を禁ず」と、ペンキで書かれているではありませんか。

 うわ...。思わず声が出ます。

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 私たちは、ここから少し南に行ったところにある、七里御浜沿いの駐車場に車を停めて歩いてきたのですが、そういえば、先ほどの獅子岩を望むことができる場所の駐車場も、この神仙洞の岩から続く喫茶店の所有になっていて、お客以外の車は駐車するな、となっていました。ただ、喫茶店と神仙洞に関係があるのかどうかは知りませんが。

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 まあ確かに、この神仙洞も、駐車場も、誰かのものなのでしょうから、その所有権を主張するのも当然のことですし、無断使用を断るのもこれまた当然のことだと思いますが、もう少し、やり方ってものがあるような気がするんですけどね。

もう今はいないかもね

 神仙洞にしても、あんな立派なフェンスを設けるためにお金をかけるなら、説明版のひとつでも作ればいいのに、それでそこに個人所有であることを明記して「むやみに立ち入ることはやめてください」としておけば、誰も不思議には思わないと思うのですけどね。

 神社の狛犬代わりとして、昔から阿吽の片方を担ってきた神仙洞に、直にペンキであれは無いと思います。たぶん、神や仙人が洞窟にいた伝説があるから神仙洞なのでしょうけど、きっと今はもう、いないでしょうね。

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 獅子岩は本当に見事で、神仙洞のゴリラっぽい表情も面白くて、さらにそれが自然の造形美であることにも感動しましたし、朝日が昇る少し前、闇夜から次第に空が光に包まれていく瞬間に獅子岩を見たら、それは美しく、今にも雄叫びを上げそうな迫力があるだろうな...なんて、そんな気持ちもありましたが、あの白ペンキの主張で全てが吹っ飛んでしまいました。

 そりゃガイドブックも、無かったことにしたくなる気持ち、わかります。

 神と仙人に会えなかったとなれば、あとはもう鬼しかいないか?というわけではありませんが、続いては同じ岩場でも、鬼のいる場所へと足を進めます。

獅子岩(三重・熊野市)MAP

獅子岩 熊野市

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