★実物大ガンダムは大迫力
★ピカピカなことにちょっと違和感
★そこはもう一工夫してほしかったなぁ
「機動戦士ガンダム」のテレビ放送開始30周年を記念して、今年は各地で関連イベントが開かれています。そのなかで注目されているのはやはり、世界で初めての原寸大ガンダム立像展示となる「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト」です。
このイベントは、東京都公園協会、東京港埠頭、東京都造園緑化業協会、フジテレビジョンなどによる実行委員会が主催するもので、7月11日から8月31日まで東京・お台場の潮風公園で開かれています。
ガンダム好きな相方は当初「8月に行ければいいかなぁ~」なんて言っていたのですが、主催者の絡みなのでしょうけど、8月中は「東京オリンピック・パラリンピック招致サポートバージョン」として、ガンダムの左肩部分にオリンピック招致ロゴを掲げると知り、
「そんなのガンダムじゃない!」と言い切り、
急遽高速バスを予約して、7月中に強行軍で見に行くと言い出したのです。
私は仕事で都合がつかず、今回TOPPYは訪れておりません。相方の写真と取材によるレポートをお届けします。
想像していたよりも大きい
深夜に岐阜県を高速バスで出発し、早朝東京に到着するや否や、相方はその足でさっそくお台場へ。この日名古屋は大雨、東京も前日まで天候が悪かったので、いい写真が撮れるかどうかという不安があったのですが、そんな不安を払拭するような青空に包まれました。
新橋からゆりかもめに乗って、最寄の台場駅へ...と思ったのですが、ゆりかもめからガンダムの写真を撮るには、一度ガンダムを通り過ぎないといけません。ですので台場では降りずに、写真を撮りながら船の科学館駅へ。
高さ18メートルの原寸大。これは想像していた以上に大きい。周囲の木々よりも飛び出る格好になっていて、背後のビル群と比べると、その大きさがより際立ちます。
ピッカピカ
午前7時、燦々と輝く太陽に照らされたガンダムに背後から近づきます。
アニメでは、ガンダムはいつも戦っていますから、汚れていたり傷がついていたりするわけですけど、当然このガンダムは戦っていませんから無傷です。だから表面はピカピカな光沢。
...。新品ガンダムにちょっと違和感。
ふと見上げると、ガンダムにカラスが泊まっています。うらやましい!
原寸大なのは全体の大きさだけではなく、正面はもちろん背後もしっかりと細かく再現されています。でも、両手に何も持っていないというのも、なんか間抜けですよね。バランスの問題もあるでしょうから、盾を持ってとは言いませんけど、ビームライフルくらい持たせてあげて欲しいものです。
早朝から私だけということはなく、人出は既にありましたが、午前9時ともなると次第に観光客が増えてきました。外国人が多かったのが印象的です。しかし同時に、だんだんと雲もでてきてしまいました。
ガンダムを見上げる
1日に何度か、ガンダムの股下を通ることができます。股下から見上げても本当にリアル。ここまでリアルだと、「ねえ、これ、どうして動かないんだろう?」と思えてしまうほど。
そしてこのくぐり抜けの際には、ガンダムの足に直接触れることができてしまいます。これは感激。
ガンダム壊れた?
朝からずーっとガンダムを見ていましたが、せっかく東京に来たわけですから観光へ。そして夕方再び、お台場に戻ってきました。この時、雨が降っており、夕陽とガンダムのショットは難しいかな...と思っていたら。
すると、ガンダムの目が光り、上を向き、スチームによる機動煙の再現が。でもこのスチーム、なんかガンダムが壊れてしまったかのように見えてしまうんですよね。そんなことを感じたのは私だけかな?と思ったら、周囲の人も同じようなことを話していて一安心。
ガンダムに夕闇が迫ります
雨がやみ、少し見えた晴れ間の陽が次第に傾いていきます。なんとか夕陽は見ることができ、照らされるガンダムのシルエットは最高。
雨が降っていたおかげで、夕陽が傾くと同時に虹が。この空のコントラストと虹とガンダム。いい写真が撮れました。
さらに空は紫色に変わっていきます。
そして次第に、ガンダムのライトが目立つようになっていきます。
闇夜に浮かび上がるガンダム
陽が落ちると、真っ黒な空間に、ライトアップされたガンダムが浮かび上がり、昼間とは全く違った印象を与えてくれます。
少し離れると、今度は背後にメトロポリス東京の夜景が。平和な夜景とガンダム。それって似合うような似合わないような...。
それにしても...
朝から晩まで、本当にいろいろなガンダムの表情を見ることができて大満足。たくさんいい写真が撮れました。なかには、自分で作ったさまざまな大きさのガンプラを持ってきて、大きさ順に並べて原寸大ガンダムと一緒に写真を撮っている人もいて面白かったです。
そしてやっぱり気になったのは外国人の多さ。こんなものを作ってしまうなんて、日本はやることが違うなぁ...とか思ってくれてるんでしょうかね。
あとはガンダムが手に何か持っていてくれれば大満足...いや、もうひとつだけ不満が。
当然ですが、このガンダムには24時間警備がついています。イベント自体に協賛している綜合警備保障が担当しているのですが、なぜガンダムの足元で、普通の格好をしているのでしょうか。せっかくの世界観が台無しです。
そこはやっぱり、連邦軍の服を着て警備して欲しかったな。
会場では実物大ガンダム立像だけではなく、関連イベントや飲食販売、オフィシャルグッズ販売なども行われています。私はかなり長い時間見ていたのですが、それでもやっぱり、うしろ髪を引かれる思いでお台場を後にします。
仕事終わりで高速バスに飛び乗ってやってきた東京。この日再び東京から高速バスで帰って、また仕事です...。
いやあ、それでも、見にきてよかった。
それにしても、この原寸大ガンダム、展示が終わったらどうするんだろう。やっぱり壊してしまうのかな。その前に、やっぱりガンダムの故郷とも言える名古屋で一度展示して欲しいな。
ガンダム30周年。
30年前、名古屋テレビがあったからこそのガンダムなのだから!...と思ってるのは、きっと名古屋っ子だけなんだろうなぁ。
関連情報
・ガンダム30周年記念サイト
・GREEN TOKYOガンダムプロジェクト
担当
・写真および取材:相方
・文:TOPPY