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槍を下げないのなら...実力行使だ!-岩国城

記事公開日:2003年8月27日 更新日:


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▲美剣士小次郎。長刀「物干し竿」は持ち上げるのも困難な重さとか。

 あまり待たせてもいけないので、佐々木小次郎像のある吉香公園へと向かいました。小次郎と言えば、持ち上げることも困難と言われた長刀「物干し竿」。この小次郎像、駐車場のなかにありまして、排気ガスが少々煙たそうでした。いやー、やっぱり小次郎はカッコイイ。細身で若いし、ビジュアル的には絶対勝ちなんだけどなー。

 などと思いつつ、像とは別の場所、錦帯橋のたもとにある「槍倒しの松」の横にある「巌流ゆかりの柳」へと向かいました。

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 この槍倒しの松は小次郎とは関係ないのですが、面白いエピソードがあるのでご紹介しましょう。昔、諸国の大名が他藩を通るとき、槍を倒して敬意を表わすという慣わしがあったのですが、岩国は小国であり支藩とみなされていたことから皆、槍を倒さずに通っていました。

 それを悔しく思った岩国城主は横に伸びた松をわざわざ植えて、槍を倒さないと通れない様にしたというものです。根本的なものは変わらなかったでしょうけど、この松のお陰で、多少は岩国城主も溜飲が下がったでしょうね。

 そしてその松の横に、巌流ゆかりの柳があります。この柳とツバメを相手にひとりで修行して編み出したのが剣法、「天下無双のつばめ返し」だそうです。ただ、小次郎伝説は福井県今立町にもありまして、つばめ返しを生み出したのは今立町の一乗滝であるという説もあり、そこには小次郎公園もあります。

 小次郎については史料が残っていないため、生誕地についても諸説あるようです。ただ、吉川英治作の小説「宮本武蔵」に「毎日、練磨を怠らずに、錦帯橋の畔へ出て、燕を斬り、柳を斬り、独りで工夫をやっていました。」とあるので、岩国というのが通説になっています。

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▲小次郎がツバメ返しを編み出したという柳。ツバメも斬ってたのか。

 錦帯橋のたもとでは、たくさんの人がバーベキューや川遊びを楽しんでいました。大きなゴールデンレトリーバーが十数メートルはあるリードをつけて、川でボール遊びをしていました。飼い主さんたちはそろそろ帰ろうとしている様子でしたが、ゴールデンは遊び足りない様子。飼い主にボールを投げろ投げろとせがんでいました。

 あれだけ大きな犬が、ビチョビチョで飛び掛ってくるというのは大変ですね。ここにはいい感じの夏休み風景が広がっていました。駐車場も完備していますから、便利ですね。近くにこんなところあったらいいなぁ~。

 さて、錦帯橋を渡って駅に戻ることにしました。この辺りの店は、どこの店でもラジオの高校野球がかかっていました。そんなに高校野球に熱心な地域なのかな?と思いながらバスで岩国駅に戻ると、駅に人だかりができていました。鈍感な私もようやく気づきました。

 この日は地元岩国高校が甲子園で2回戦を戦っていたのです。駅では多くの人が特別に設置されたモニターに見入っていました。そう言えば石人形の資料館のおじさんなんか、やたら力入れて聞いていましたからね、地元校が甲子園で戦っているとなれば仕方ありません。しかも対戦相手は広島の広陵高校。すぐ近くじゃないですか。

 2回戦でもそんなことがあるんですね。しかし、広島へ電車で戻ると広島駅ではモニターとか設置されていることもなく、至って普通でした。結局この試合は岩国高校が勝利しました。地元の応援のお陰かもしれませんね。

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▲岩国駅のモニターに集まる大勢の人。地元勢同士の戦いは白熱!

 初めての山口県でしたが、意外と名古屋との共通点もあったりで、とても面白かったです。総じてこちらの方というのは親切ですね。これは山口に限ったことではないのですが、大阪から西っていうのは、人当たりがいいですよね。ぎすぎすしていないというか...。みんなやさしかったです。また岩国はゆっくりと訪れてみたいとも思います。

関連情報

岩国市観光協会

岩国城(山口・岩国市)MAP

岩国城

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