★八丁味噌とえびせんべいまではまだ良かった
★いちご狩り食べ放題衝撃の展開
★帰路ようやく気づいた最高な場違い感
最近、はやってますよねバスツアー。
いくつかの名古屋ローカルのテレビ番組でも、よく紹介されていまして、個人で行く場合と比べてのその価格設定に驚くとともに、運転しなくていい、乗ってるだけであちこち連れて行ってくれる楽チンさは魅力的です。
そんな流行に乗ってみよう!ということで、季節柄「いちご狩り食べ放題バスツアー」に申し込んでみました。いちご狩りへ行くついでに、八丁味噌工場やえびせんべい工場の見学、アウトレットモールでのショッピングタイムもついているということで、おトク感あるな!と思っての申し込みだったのですが、まさか、あんな衝撃の展開になるとは。
間違えられちゃったよ
ええ、バスに乗った時点で、薄々何か感じたことは感じたんです。そう、平均年齢の高さ。
おじさんおばさん世代、いや、団塊の世代くらいの人の参加が多いかな...くらいは全然想定していたんです。ところが実際は、その予想をはるか越え、平均年齢が70代より上なんじゃないかと思える車内の空気。私たち、明らかに存在浮きまくりでした。
最初にやってきましたのは、岡崎市の「まるや八丁味噌」。八丁味噌は、岡崎城から西へ8町離れた場所で作られたことから名付けられたもので、現在その場所では「カクキュー」とこの「まるや」の2軒のみが製造を続けています。
今から5年前にNHKで放送された、連続テレビ小説「純情きらり」の舞台になったところですね。
まるや八丁味噌の創業は1337(延元2)年。大桶の上に石が詰まれた工場内の風景は、実際に見たことはなくとも、名古屋っ子なら一度は写真やテレビで見たことのあるものですよね。でも、あの石、うまく高く積み上げられるようにと、いくつかの種類があるとは、知りませんでした。
見学の後は、バスツアー見学者だけを対象とした、試食や味噌つかみ取りといったアトラクション(?)が用意されていたのですが、他のツアー客と一緒にいたにもかかわらず、私たちだけはなぜか「バスツアーの方ですか?」と確認をされてしまいました。ああ、やっぱりどうみても浮いてるんだなと思った矢先の出来事です。
お得意さんじゃないから、は親切心?
売店コーナーで味噌をあれこれ見ていると、スタッフの方が私たちにボソッと。「ここは、高いですから。スーパーで同じものを買ったほうが安いですから。」と、一言。
「えっ?」と聞き返すと、「だって、スーパーはお得意さんだから安く出してるけど、工場見学のお客さんはお得意さんじゃないから、高くしてますから。だから、スーパーで買ったほうが安いですよ。」とのこと。
ど、どうしろと...。そういえば、以前、タイに旅行へ行ったときにも同じ目に遭ったことを思い出しました。高いものを売りつけるのが忍びないほどに貧乏そうに見えるのでしょうか私たち。
続いてはえびせんべい工場へ
続いてやってきましたのは「えびせんべい共和国」。「里」ではありません「共和国」です。普通の工場直売所といった感じで、試食もたくさん用意されていて、しっかりと買物をすることができました。
ただ、あちらさんを意識してか、コーヒーが飲み放題になっているのですが、あちらさんは試食しながらコーヒーが飲めるのに対し、こちらは試食・販売コーナーと休憩コーナーは激しく仕切られており、共和国は規律が厳しい...という印象を持たざるを得ませんでした。
そして、えびせんべい共和国と併設された「蒲サちくわ」という看板が目に止まりました。その看板を見て私たちが思ったことを、同じツアーのお客さんが言ってくれました。
「山サじゃないの?」
おお!年齢は離れていようとも、感性は一緒じゃないか!と、この時、若干の世代間断絶の雪融けを感じたような気がしたのは、やっぱり気のせいでした。
お昼ごはん...少食だからいいけど
えびせんべい共和国の次は、いよいよいちご狩り会場でもある蒲郡オレンジパークへと向かいます。でもここでは先に、昼食をいただくことになっており、座席へと案内されると...。
まあ、味は悪くないんですけど、明らかに隣のグループとメニューが違うような。私たちは少食なので、これで構わないですけど、他に若い人がいたら、この量ではちょっと...という気のする量でした。まあでも、他に若い人はいないからいいんですけど。
やっぱりこのメニューも、バスツアーの年齢層に合わせてる、ということなのでしょうか。
いちご狩り食べ放題がまさかの展開
お昼ごはんを終え、いよいよ、このバスツアーの一番の目的である「いちご狩り食べ放題」です。制限時間は60分、おもいっきり食べまくるぞ~!と意気込んだのですが...。
食べ初めて20分を過ぎたくらいでしょうか、ガイドさんが私たちの方にやってきました。そこで、驚くべき言葉が発せられました。
「もう、他のお客様みなさん満足ということなので、この辺でいちご狩り終わってよろしいでしょうか?」
おいおいおい。いやいやいや。あのさ...何その「いや、まだ食べます!」とは絶対言わせない展開。これにはさすがにあ然です。せめて、そうなりそうな10分前くらいに行ってくれませんかねぇ。だったら、スパートかけたのに...。
やっぱり、何かが違ってたね
あっさりとメインイベントを終え、バスはラグーナ蒲郡にあるフェスティバルマーケットへ。そこで買物をして、帰路です。
帰りのバスの中で流されたのは、綾小路きみまろさんのビデオ。いや、きみまろさんは面白いと思いますよ。でも、こういうバスで見るもの...ですかね?と思っていたら、あれよあれよとバスは到着地点間近となり、ガイドさんの挨拶。
「みなさま、どうかまた、明日からも元気に、健康に、再びこういったバスツアーでお目にかかれますよう、お体にお気をつけてお過ごし下さい。」
はっきり言おう。もうこれ、どう見ても敬老会じゃん。
みなさま。バスツアーは、他に参加される方々の年齢層を確認してから申し込まれることを、強く、強くオススメいたします。
まあ、いい経験になりましたけどね。今度こそ、ミスマッチじゃないバスツアーでおトク体験したい!今度こそ!!