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誰でも留学生?大学生気分-UBC

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イラストフォト

 8日目の朝、いよいよ観光できる最終日です。じわじわと旅行の締めくくりを感じるようになってきます。午後はお土産の買物に時間を割かないといけないので、それほど観光する時間はありません。ですのでダウンタウンから南西にある、ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)で学生気分を味わうことにしました。

ブリティッシュ・コロンビア大学

 ブリティッシュ・コロンビア大学は頭文字をとって、「UBC」と呼ばれています。バスの行き先表示もUBCとなっていて、ダウンタウンから頻繁にバスが出ています。バスはダウンタウンを出発すると空港からダウンタウンにやってきた時に通ったバラードブリッジを越え、キツラノ(Kitsilano)という街に差し掛かります。

キツラノはUBCの学生が集まる若者の街として知られており、ファンシー雑貨やビーズを扱うお店やカフェが建ち並んでいます。私はカワイイものに目が無いので、時間があったらぬいぐるみとかを見て回りたかったです。

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▲大学前のバスターミナルでは、バスがひっきりなしに行ったり来たり。

 ダウンタウンを出て20分ほどでUBCに到着です。昨日のクイーン・エリザベス公園同様、ダウンタウンからは結構距離があるのですが、やはりバスの本数が多いこともあってか、UBCまではずっとバス用の電線が張り巡らされていて、UBCのバスターミナルは電線が絡み合ってしまうのでは無いかと思えるほどです。

バスを降りてびっくりしたのが、その張り紙の数。学生によるライブの案内が多いのですがそれだけではなく、ルームメイトの募集だったり、自転車売ります、自動車売ります、と写真入りのカラフルなチラシが無数に並んでいます。張り紙の言葉も英語・フランス語・中国語と多種多様。その雑然とした雰囲気がいかにも海外の大学という感じです。

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▲コンサートの案内から、売ります買います、人探しまで。

 UBCは247平方メートルという広大な敷地をもつ州立大学です。その規模はカナダ西海岸で最大です。中には博物館や庭園もあり一般の人も入ることができます。敷地に入るとその広さに圧倒されます。私たちも日本では比較的自然の豊かな大学に通っていたのですが、ここは海岸に面していることもあって比べ物にならない程いい環境です。

ただ、授業の教室移動はかなり大変な気がしますが。敷地内にはあちこちにエマージェンシーボタンが設置してあり、襲われたときにはそのボタンを押すと警備センターに繋がるようになっています。やはりこれだけ敷地が広く、誰でも自由に入ることができるとなれば、そういった心配もありますね。

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▲襲われたら、すぐに通報できるエマージェンシーボタン。

UBC人類学博物館へ

 まずはUBC人類学博物館(U.B.C.Museum of Anthropology)に向かいます。この博物館は先住民族文化に関するコレクションで知られ、カナダ先住民彫刻家を代表するピル・リード作の「ワタリガラスと最初の人類」が特に有名です。木々に覆われて建物の全景はよく見えませんが、この博物館の建物は先住民の建築様式を取り入れて1976年に建てられたもので、ガラス張りになっていて博物館のなかは太陽光でとても明るく開放的です。

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▲大学内の図書館はガラス張り。

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▲大学の敷地内に海岸もあるというか、半島の先端全部が大学の敷地。

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▲UBC人類学博物館に入ります。

UBC人類学博物館

 この日は近くの小学生が社会見学で訪れていて、展示作品の彫刻をスケッチしたり、展示内容をノートに書き写していました。すると相方も

「私も描いてみよう。」

 と言って彫刻の前に座り、スラスラとスケッチを始めました。やっぱりこういうことで画力というのはついていくんだな、と感心します。インディアンがよくかぶっている羽根がついた帽子や、首飾りといったカナダの先住民族のものがたくさん展示されています。人や動物などの彫刻はとても色鮮やかで、その色彩の美しさと彫刻の繊細さは、さすがにスケッチでは表現できません。

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▲ワタリガラスと最初の人類。一人ケツ丸出しの人がいます。

 展示品はそれだけではなく、世界各国の民族に関するものがあります。日本のものも多くあり、土偶や埴輪から、天狗や般若のお面。漆塗りの碗や仏像など日本人としても普段あまり見かけない、日本文化に関するものに触れることができます。

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▲いかにもインディアンという、羽根のついだ帽子。

 人類学博物館にはそんな先住民のアートを描いたグッズを多く売るショップもあるので、ここでまずお土産をいくつか調達しました。

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▲先住民族が身につけていた装飾品。

新渡戸記念庭園

 人類学博物館のすぐ近くには日本庭園もあります。庭園の名は新渡戸記念庭園(Nitobe Memorial Gardens)。新渡戸というのは人の名前です。そう5千円札の新渡戸稲造氏を記念して造られたた庭園です。新渡戸氏はこのUBCの客員教授を務めたこともあり、教育への功績を称えるために造られました。庭園を横目に見ながら、そろそろお昼ということで昼食を食べることにします。

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▲館内のいたるところに、トーテムポールがあります。

 庭園には入らなかったのかって?時間もあまりありませんでしたし、有料でしたし…、まぁ日本庭園はいつでも見られるかな…という感じで今回は泣く泣くパスしました。新渡戸さんごめんなさい。5千円札を見るたびに思い出しそうだな、パスしたことを…。

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▲日本からは天狗や般若のお面。暗がりで見るとちょっと怖い。

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▲新渡戸記念庭園の入口です。この先に日本庭園が広がっています。

ブリティッシュコロンビア大学(ブリティッシュコロンビア州)MAP

ブリティッシュコロンビア大学

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