男のロマンが食事を運ぶ店-ナイアガラ

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ナイアガラ(東京・目黒区)

失われたテーマパーク、横浜ドリームランドの跡地から始まった、神奈川・東京のモノレール探訪。モノレールという乗り物の真髄を尋ねていったら、行き着く先は名古屋になってしまったわけで、名古屋へ戻るわけですがその前に。

せっかく東京までやってきて、モノレールとはいえ鉄道路線を探訪したわけですから、それにまつわるお店で食事をしようというわけで、店内を列車が走ることで有名なお店のある、東急東横線の祐天寺駅へとやってきました。

すると祐天寺駅から歩いてすぐ、明らかに何やら賑やかなお店が登場しました。

「祐天寺名物 鉄道ムードの店 カレーとコーヒーの店 ナイアガラ」

とあります。さっそくお店に入って…。

と思ったのですが、さすが鉄道ムードの店というだけあって、入場する前に食券、じゃないや切符を買わなくてはなりません。カレーの味は、超特急という名の極辛から、辛口の特急、中辛の急行に、甘口の鈍行と4種類。メニューはハンバーグカレーやエビフライカレー、カツカレーなど豊富。スープとドリンクとサラダがセットになった「ワイド周遊券」なんてのも。

お店に入る前に、よく見ると、お店の前には機関車のボイラーや、廃止になった愛国駅の駅名標やら、2番ホームの案内標やら、明らかに普通のカレー店でないのは一目瞭然。でも、外観だけで驚いている場合ではありませんでした。「冷房車」と書かれた扉を開けて、お店に入場です。

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扉が開いたらビックリ。鉄道ムードなんてどころの騒ぎではありません。店内には無数にSLのプレートが飾られ、座席もかつての電車車両のもの。灰皿には国鉄時代の「JNR」の文字も。さらには、有名人の色紙だけではなく、店主が全国各地をまわって集めたいろんな駅の駅長さんによる色紙が、ずらりと並べてありました。

今回、このモノレール探訪は上野を除いて、私を含めて3人で周っていて、そのなかにいわゆる真性の「鉄」はいないのですが、このお店の雰囲気は、鉄に限らずとも、ワクワクしてしまいます。

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ところが、ワクワクするのはそんな雰囲気だけではありません。カレーを注文すると、なんとそれはレールを走るミニSLによって運ばれてくるのです。これには、他の座席に座っていた子どもたちも大喜びです。

私がまだ幼い頃、家の近所にもこんなような感じの、列車が料理を運んでくる飲食店があって、ものすごい衝撃を受け、一度しか連れて行ってもらえなかったにもかかわらず、鮮明に記憶しているのですが、その思い出が再び甦りました。

子どもにとっては、こういう仕掛けがものすごくたまらないものなんですよね。

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いや、大人になってもたまらないかも。

SLで運ばれてくる様子とか、店内をいろいろと写真撮影していたら、カレーがちょっと冷めてしまったのはご愛嬌。

店主さんはとっても気さくで、私たちが興味津々で店内を見渡していたら、このお店について紹介されている雑誌や新聞記事のスクラップを見せてくださったり、一緒に記念撮影にも応じてくださいました。その際には、私たちにも国鉄の車掌の帽子を被せてくださいました。ちょっと恥ずかしかった…。

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カレーを食べ終わり、もう一度ミニSLが見たいなぁ~。というわけで、アイスコーヒーを注文。なんかすごいスピードに見えるんですけど…。それは、アイスコーヒーが斜めなグラスに入っていたからでした。

ミニSLの車掌はなぜかモモちゃん。ガムシロップとミルクを持ってきてくれました。

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店内にはボックス席とカウンター席がありますが、カウンターですと普通に運ばれてしまい、ミニSLの運行を見ることができませんので、3人以上での来店をオススメします。よく見ると店内には、お客さんが寄贈した、全国各地の切符やカード類が飾られてあったので、私は我らが「ハッチー」の描かれたトランパスを置いてきました。まだ残額があったけど。

コーヒーも飲み終わり、お店を出ようとすると店主さんが、

「あっちにSLの動輪とかもあるから見ていってね!」

とのことで、見てみると…。

おおお!これはデカい。お店の外にまでコレクション品が溢れていました。

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もちろん、鉄道ファンにとってたまらないお店なのは間違い無いですが、私のように、昭和に憧れを抱いている人や、ミニSLが食事を運ぶという演出がたまらないお子さん方、さらには、昼食時くらいは日頃のストレスから開放され、非日常な時間を過ごしたいという人にも、満足できるお店だと思います。

ストレスがたまってどうしようも無いときは、線路に飛び込む前に、ナイアガラに飛び込もう。

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テレビや雑誌などでも幾度となく紹介されていますので、お店の存在をご存知の方も多いと思いますが、見るのと実際に体験するのでは大違いです。ただ、やはりこういうのは男のロマンなのか、店内は男性客ばかりでしたが、意外にも外国の方が結構いらっしゃるのにも驚くとともに、国鉄時代のグッズとか、機関車のプレートとか、外国の方がどういう感覚で見られているのかがとっても気になりました。

やっぱり、鉄道がかきたてる何かは、国籍を問わずなんでしょうね。

確かに、車両そのものや駅名標、アナウンスなどにも若干興味はありますが、私の場合はその鉄道路線の背景にある地域の特性や文化なんてものを見て周るのが、とても楽しいことですし、興味がわきます。ひょっとして、既に私も鉄の一員なのかなぁ…なんて言ったら、鉄道ファンの方には怒られますね、たぶん。「まだまだ甘い!」って。

というわけで、関東モノレール探訪編はこれでおしまい。名古屋に帰って、探し求めていた全ての要素を兼ね備えた、あのモノレールに乗ることにします。

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取材協力

KAZ Communications ♣ MyFM 883
 

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