もみじ饅頭に牡蠣・そして恐怖体験…宮島・厳島神社

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▲宿泊したホテルから見た市街。ビル建設が結構進んでいます。

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厳島神社(広島・廿日市市)

広島旅行2日目の朝です。広島へ来た目的はお好み焼きだったよなぁ~と思ったのですが、さすがに朝から食べに行くのもちょっと重いです。というわけで、広島で観光といえば宮島、厳島神社は外せません。鹿もいるはずですから、動物ウォッチ大好きな私たちにはもってこいです。というわけで、さっそく広島駅へと向かいました。

広島から宮島へは、電車で宮島口駅へ行きそこからフェリーに乗換えです。広島駅から宮島口駅までは市電の広島電鉄でもJRでも行くことができます。JR 山陽本線なら27分で400円。広島電鉄なら270円ですが60分かかります。ということでJRに乗り込みます。何が驚いたって自動改札じゃないんですね。

私の住む愛知の片田舎でも自動ですから…。中国地方で一番の都会、広島駅が自動じゃないということは…、と切符の裏を見るとやっぱり白かったです。でも、そのかわり駅員さんがたくさんいて、わからないことが気軽に聞ける雰囲気が良かったです。

宮島口からのフェリーはJRが運航しているので、広島駅から宮島までのフェリー区間を併せた切符が買えるとか、列車の追い越しは無いよ、など、いろいろと親切に教えてくださいました。名古屋ではこうはいきません。

フェリーに乗り込みます。遠くに見える大鳥居。結構小さいんだなぁと思っているとドンドン近づき、その大きさにビックリ。そりゃ高さ16m、幅24mですから当たり前です。宮島桟橋に到着したら、鹿は後で見ることにして、まず厳島神社へ。

平安貴族の寝殿造の様式を神社建築に初めて取り入れたもので、まさしく海上の宮殿。足元には海面が及んでいました。時々厳島神社が浸水したというニュースがありますが、これは仕方ないな…と思えます。それにしても、 800年以上前にこういったものが造られたということ自体に驚きます。

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▲やっぱり厳島神社と言えば、この大鳥居。こんなに大きかったんだ。

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▲厳島神社。外国人観光客も沢山。名古屋では滅多に見かけない。

さて、宮島と言えば、いえいえ広島といえばもみじまんじゅうです。相方に「もみじまんじゅうと言えばB&Bだよね、島田洋七さん。」と言っても「はぁ?」と連れない返事。世代ギャップとは恐ろしい。この宮島にはたくさんのもみじまんじゅう屋さんがありまして、各店にそれぞれ特長があり、また製造工程も見られると言うことで、まわってみることにしました。

最初に訪れたのは「藤井屋」です。ここは生チーズ使った冷やして食べるもみじまんじゅうがあります。美味しそうだなぁ。と思い見ていますと、店員さんが「こちらオススメですよ、ドライアイス入れますから大丈夫ですよ。」と言ってきました。

「え、今日しかもたないの?」と聞くと、「いえいえ、今日中に冷蔵庫に入れていただければ…。」それでは、ダメなんです、私たちはもう一泊広島に泊まるんです。残念だけど今回は諦めないといけないかな…。それを話して、「じゃぁ…。」と言うと、店員さんが「チョット、チョット待って。」と言って何やら慌ててパンフレットを持ってきました。

「広島駅にもウチ、店出してますから、そこで明日買ってください。」なるほど、それなら助かります。

「じゃぁ明日駅で買いますよ、それなら、今2つ下さい。」単品売りもしていますので、そこで食べる分だけを買いました。これが絶品。チーズの触感がとてもよくて、生地甘さとチーズの塩辛さのバランスが絶妙でした。店員さんは別れ際「藤井屋、藤井屋ですよ~。広島駅にはもみじまんじゅう屋さんいっぱいありますけど、藤井屋しかないですからね、これは。藤井屋ですよ~。」

やっぱり西の人というのは商魂たくましいですね。見習わないといけません。

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▲もみじまんじゅうの製造工程。作りたてを食べられるお店もあります。

そして、もう一軒「アイスもみじ」がウリの「ミヤトヨ本店」へと向かいました。ここでは店内に食べるスペースがあり、お茶も自由に飲むことができます。ところが、店内をウロウロしても、なかなかアイスもみじが見当たりません。「おっかしいなぁ。」と思っていると、店の端も端っこ。

入口から見えない死角の位置に、古いアイスクリームのショーケースがありました。見るといくつかアイスもみじが入っていました。情報誌には人気のアイスもみじと書いてあったのですが、この扱いは一体どういうことでしょう。

まあ、とりあえず買ってみますと、もみじまんじゅうの真ん中にバニラアイスが外から見えるように入っていて、パラパラと色のついた砂糖が散らしてあります。ショーケースだけでなく、アイスもみじ自体にも時代を感じてしまいました。他にもブルベリー入りもみじなど、8種類の普通のもみじまんじゅうもありますので、買ってお茶を飲みながらゆっくりすることができるのでオススメです。

さて、海岸沿いを歩いていますと行列が目に止まりました。一体なんだろう。それは、焼牡蠣を買い求める人たちでした。私は牡蠣が大好物。しかし、今回は夏の旅行ということで、いくら広島でも…と牡蠣はあきらめていたのです。ここで牡蠣と出会えるだなんて何という幸せ。さっそく買い求めました。

この店は「とりい」。味付けは何もせず、炭火で焼いた牡蠣にレモンを絞ってだべます。これが絶品。味が濃い。この時期でこの美味しさ。シーズン中はどんな味がするんだろう…。今度は秋口に来たいなぁ。

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▲「とりい」。行列ができる焼牡蠣店。途絶えることない行列。

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▲味付けなし、海水の味とレモンでいただきます。なのに味濃い!

そして、表参道商店街で醤油屋さんを見たり、漬物屋さんを見つつ、桟橋の方に戻ることにしました。もちろん鹿を見るためです。ここでは奈良公園と同じように鹿せんべいが売られていて、鹿にあげることができます。ところが、どうも様子が違うんです。

相方とは一緒に奈良公園に行ったことがあり、そこで鹿にせんべいをあげたとき、とっても楽しかった記憶があるので、今回も楽しみにしていたのですが、違うんです。鹿の目つきが。

しかも、鹿は女の子ばかりを狙っているのです。この少し前、厳島神社の前で猿回しが行われていまして、結構人だかりができていて、みんな見入っていたのですが、そこでいきなり「ギャー」という女性の悲鳴。

なんと、女性が持っていたもみじまんじゅうのおみやげ袋を、鹿がいきなり引きちぎったのです。そのカップルは、何とかそのもみじまんじゅう自体を取り返すことはできたのですが、それが入っていた袋は、ビリビリにされてしまっていました。人垣の中まで入ってきて、食べ物を狙うのです。これでは日光の猿と変わりません。

そんなことを思い出しながらふと周りを見ると、鹿せんべいを小学生の女の子が買っていました。鹿せんべいを売っているおじさんは、バットなどを持っていて、鹿が近寄ってくると追い払うため、鹿たちもおじさんには近寄りません。しかしその女の子がせんべいを受け取った瞬間、鹿たちの目が光りました。

鹿たちは猛スピードで追いかけ、特にオスは角で女の子を突っついています。女の子は逃げ回り、なんとか少し台になっている石垣の上に逃げ、少しづつせんべいをあげていたのですが、迫り来る鹿を前に全然楽しそうではなく、少し泣きそうになっていました。それを見ていたその子の親は、その様子に笑いが止まらない様子でした。

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▲迫り来る鹿。オスは角で突いてくるので注意。子鹿はかわいかった…。

さて、相方が鹿せんべいを買います。一部始終を見ていましたので、「大丈夫?」と聞くと、「大丈夫、犬と一緒で、威圧的に接すればわかってくれるって、あなたのところの犬だってそうじゃん。食い意地が張ってたって、こっちがビシっと言ってやれば、言うこと聞くって。」

そう自信満々な相方は、せんべいを受け取り、「待て、待て。」と犬と同じように鹿を仕切ろうとした瞬間、オス鹿にお尻を噛まれていました。そしてやはり、さっき女の子が逃げたのと同じ石垣へと避難したのでした。私も笑いが止まりませんでした。女性の方、鹿の攻撃には気をつけましょう。楽しい鹿とのふれあいの予定が、相方にとっては恐怖体験となってしまいました。

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