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子どもの冒険心を大切に育てたい

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 今回は地下鉄鶴舞線原駅の南側を散策します。原駅を出て地上に上がると、周辺には背の高いマンションがずらり。駅のすぐ西側には天白川が流れているので行ってみます。すると1991(H3)年に作られた比較的新しい橋が架かっています。橋のたもとには光る謎の金属オブジェがそびえ立っています。凝ってるなぁ、さすがデザイン都市だなぁと思ったのですが、橋の名前を見て脱帽です。植原橋…。植田駅と原駅の間にあるからでしょうね…。どうやら凝ってるのはデザインだけのようです。そして橋から川を眺めてびっくり。川の両側は緑地となっているのですが、その外側にはマンションがずらーっと遠くまで、まるでドミノのように…なんて言うと今は怒られてしまいそうですね…。そうだ。まるで将棋の駒を縦に並べたような…この例えも駄目ですね。まあそんな感じでマンションがずらりと並んでいます。

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▲マンションがずらりと並ぶ原駅前。
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▲オブジェが光る植原橋。
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▲川沿いにもマンションがずらり。

 原駅の南側では、大きな道路がY字型になっています。平針西口交差点です。東へ行けばその名の通り平針。北西方向は植田、南西方向は島田と結ばれています。Y字交差点にはさらに横道も接続がされていて、加えて道路が太いために、どの車線がどちらの方向へ行くことになるのか、初心者は迷いそうな交差点ですので運転の際はご注意ください。周囲にはやはりマンション、そしてスーパーや商店、居酒屋も結構立ち並んでいます。ではその平針西口交差点を南西方向へと歩いてみます。

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▲平針西口交差点です。思わず車線を間違えてしまいそう…。
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▲マツザカヤストアの前を西へと歩きます。

 しばらく歩くと、黄色い看板のカレーハウスココ壱番屋があり、さらに今度は、建物自体が黄色のタカケンクリーニングが登場します。タカケンはどこへ行ってもこうなのですけど、ビル自体が黄色ってすごいインパクトですよね。それがクリーニングという業種にマッチしてるのかどうかという明言は避けますが。

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▲遠くからでも目視できるタカケンクリーニング。

 そしてその先に「名古屋デンタル学院」という学校があります。ここには名古屋デンタル技工士学院と名古屋デンタル衛生士学院が設置されていて、歯科技工士、歯科衛生士の卵たちが学んでいます。面白いのが、そのデンタル学院のホームページです。こういった専門学校は地方には少ないのか、この学校には遠方の生徒を受け入れられる一人暮らし用の学生会館が設置されていてその紹介があります。普通ならその項目は「学園生活」とか「はじめての一人暮らし」になりそうなものですが、この学院のホームページでは「名古屋の生活」となっていて、丁寧に名古屋弁講座というコンテンツまで用意しています。そしてそこには「早く友達をつくるには、名古屋弁を理解するのが一番!」とまで書いてあります。学校側がそんなコンテンツを用意しているなんて…。初めて親元を離れる若い学生にとって、名古屋がいかに住むのに馴染むのに難しい土地であるかということをこのページが証明しているような気がします。ちなみにこの学院の学校案内にも「タカケンの黄色いビルをめざして!」とあります。やっぱり目立んですねアレ。

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▲歯科技工士、衛生士の卵たちが学ぶ名古屋デンタル学院。
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▲よく見ると屋上に神社があります。

 さて、そのデンタル学院の先にある溝口交差点を左折して南へ歩くと、大きな池のある公園が登場します。天白公園です。大根池はかなりの大きさで、その隣はまるで森のように公園を木々が覆っています。池と森の間には駐車場が整備されていて、平日の昼間はサラリーマンの憩いの場と化しています。公園には芝生広場やバーベキュー施設など様々なスペースがあるのですが、特筆すべきは「冒険の山」です。

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▲たくさんの車が駐車されている天白公園。
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▲大根池はかなりの大きさ。
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▲子どもたちが元気に遊ぶ姿が見られます。

 冒険の山は「てんぱくプレーパークの会」という自主組織が運営を行っていて環境整備を行っています。プレーパークが開いているときには、必ずプレーリーダーが子どもたちを見守っていて、子どもたちはその下で思い思いに遊んでいます。しかしそのプレーリーダーは子どもたちを監視しているわけではありません。子どもたちが「本気」で遊べるようにサポートをする役割を担っているのです。ですからその結果のケガは自己責任なのだそうです。

 公園で山で冒険をする。わずか20年前には当たり前だった風景。しかし今はそれを提供してあげなければ、子どもたちは同じ体験ができない環境になってしまったのです。でも自由には当然責任がつきまといます。「擦り傷作るくらい遊んで来い」と言えるくらいの余裕が、今の親世代に欲しいですね。痛みがわかってこそ、優しい人間が育つのだと思いますから。それは傷の痛みだけじゃなくて、心の痛みも同じはず。

 こういう活動こそ、国が力を入れるべきことなのではないでしょうか。「教師の時間のゆとり」教育ではなくて、本当の意味で「子どもの心のゆとり」教育を実践して欲しいものです。現在の子どもを取り巻く状況を見ると、20年前に少年だった自分はいい時代に育ったんだなぁと改めて思います。

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