名古屋の喫茶店文化が盛んなことは喫茶店にとって天国?地獄?
名古屋っ子が、ふとお喋りをしたくなった時に立ち寄るのが「コメダ珈琲店」です。黒地にオレンジ色の文字が光ります。この文字は独特な手書きのようなスタイルになっていて、通りがかれば目につきます。かつては愛知県にこだわっていたのか長い間愛知県内のみの出店だったのですが、ここ数年は積極的なフランチャイズ展開をしており近県だけでなく関東地方にも進出しています。
名古屋の喫茶店とマンガの関係 名古屋が生み出したマンガ喫茶と名古屋作品
前回に続いて喫茶店のお話です。我が家でも、私が幼い頃から小学生の途中くらいまでは日曜朝は家族揃って喫茶店に行き、モーニングサービスを食べるというパターンがよくありました。その後父が独立してサラリーマンではなくなってしまったため、日曜がお休みとは限らなくなりあまり行かなくなってしまいましたけれども。
生茹でじゃない!しっかり茹でたらいかん!こだわりの生茹で味噌煮込みうどん
名古屋名物の食べ物はたくさんあります。他の地方出身者に印象を聞くと、「名古屋はなぜこんなにも味が濃いのか。」と言います。現在では、大手ファミリーレストランによるチェーン展開やインスタント食品の登場などにより、全国的に味覚の平準化が進んでいます。
赤味噌の無い生活なんて…考えられない なんでも味噌をつけるわけではないけれど
名古屋へやって来た他の地方の方が驚くものの中に「味噌カツ」があります。大抵の地域ではとんかつにはソースをかけることと思います。そしてカラシを添えてキャベツと食べる...。確かに美味しいですし、私も家ではそうしています。名古屋と言えども、全国区チェーンのとんかつ専門店などではソースで食べることができます。
ビジネスマンの昼食はきしめんで決まり・うどん屋さんはあるけどそば屋さんは無い!?
今日はソバ屋さんに行こうかと私は会社の上司に言われ、頭に「?」が広がったことがあります。会社の近くに蕎麦専門店なんてあっただろうか、新しい店でも見つけたのかなと思いついて行くとそこはいつものうどん屋さんでした。このやりとりを不思議に思われるかもしれませんが、名古屋以外からやってきた人と食事によく行く名古屋っ子にはわかる感覚だと思います。私の上司は九州出身、社会に出てからは長年大阪にいた人です。上司は麺類を出す店のことをとにかく「ソバ屋さん」と言うのです。これに対し名古屋では麺類全般を扱う店のことを「うどん屋さん」と言い、ソバ屋さんと言えば「蕎麦粉にこだわっているような蕎麦専門店」のことを指します。
名古屋が発祥なのになぜか主張しない?名古屋名物を名乗らないにはワケがある
古屋の代名詞のように言われるきしめんですが、名古屋っ子はいつもきしめんを食べているわけではありません。むしろうどんを食べることの方が多いくらいです。ただ実際ビジネスマナー講座で、「なるべく早く出てくるものを注文すべき」という話はあります。名古屋っ子は総じて麺類が好きなようで、一般的なメニューでは飽き足らず名古屋にしかないメニューがたくさんあります。今回はそのあたりを見ていきます。
ちょっとほろ苦い!?名古屋と「海老ふりゃあ」名物でなかったものが名物に
海老フライ私は幼い頃から良く食べていましたが、名古屋の食べ物だという意識はありませんでした。実際、海老フライは全国どこへ行ってもありますし、冷凍食品としても一般的で大手メーカーから発売されています。海老フライは名古屋名物と言えるのでしょうか。海老ふりゃぁは名古屋名物では無かった現在では名古屋名物としての地位を着々と固めつつある海老フライ。しかしその歴史は浅く、きっかけは20数年前の出来事でした。それはタモリさんです。彼は20数年前、名古屋で「海老フライ」のことを「海老ふりゃぁ」と言っているのを耳にし、それをネタにしたのでした。
ういろう裁判 ういろうをめぐり名古屋とあの街のお店がモメたことがありました
名古屋名物を代表するものに「ういろ」・「ういろう」があります。それは米粉と砂糖を練った和菓子で、この外郎売りが売っていた薬とは全く違います。しかも現在では、小田原名物としてもこの和菓子のういろうが売られており、また遠く離れた山口県でも、ういろうを名物として売り出しています。一体どういうことなのでしょうか。薬の外郎が小田原で作られ始めたのが14世紀半ばと言われています。対してお菓子のういろうは、起源についての記録は残されていないものの、17世紀半ば頃から記録として残っているそうです。
名古屋コーチンを食べまくる!? 一度絶滅しかけたことでブランド力が高まった
名古屋コーチン現在では名古屋名物のひとつとして、不動の地位を築いています。しかし、私はどうもピンとこないのです。確かに昔から、鶏の手羽先や、もも肉のから揚げは好きでよく食べていました。しかし、名古屋コーチンのそれが家の食卓に並ぶことはありませんでしたし、かつてはそんなに名古屋コーチンの名を聞くことがなかったのです。名古屋コーチンという看板を掲げる店を、幼い頃に街中で見た記憶がありません。名古屋コーチンは高級な地鶏です。我が家は貧しかったから、食卓に並ぶことがなかったのでしょうか。幼い頃の私には興味が無かったから、看板が目につかなかったのでしょうか。そもそも名古屋コーチンとはどんな鶏なのでしょうか。
何もかもが濃い-味覚の英才教育? 味噌ばかりではないけれど確かに味は常に濃いかもしれない
ここまで色々と名古屋の味をご紹介してきましたが、なかでも赤味噌を使ったものが多い、いやそれがほとんどであるということがおわかりいただけたと思います。今回は、名古屋における酒のおつまみ事情から見ていきます。赤味噌を使った料理は、先述の味噌煮込みうどんや味噌カツの他にもあります。時には酒の肴として、またある時はおかずの一品として登場するのが「どて」です。