- 世界最大級のバラ園が20周年でフェスティバル
- 今回は花も!グルメも!なバラの祭典
- 岐阜グルメから日本初登場グルメまで21日閉幕
かつては普通の公園だった、県営可児公園が変貌したのは1995(H7)年のことでした。バブル崩壊によって地方博ブームが一段落したところでの開催だったにもかかわらず、40日間の期間中に目標の4倍近い入場者数を集める、地方博成功事例のひとつとなったのが、その可児公園で開催された「花フェスタ95」です。
あれから20年。20周年を記念して今年の5月16日(土)に開幕した「花フェスタ2015ぎふ」は、当初目標の入場者数を既に超える人気で、会期は6月21日(日)まで。いよいよフィナーレを迎えます。花フェスタの代名詞でもあるバラを楽しめるのはもちろんのこと、今回は「美し、美味し、バラの祭典」のキャッチフレーズで、グルメが楽しめるのも人気ポイントとなっています。はい、花を見るついでに、食べに行ってきました!
日本一だったバラ園は今「世界最大級に」
今から20年前に開催された「花フェスタ95」は「日本一のバラ園」が目玉で、1,100品種、40,000本のバラが咲き乱れました。その「日本一」は進化します。その後、跡地は「花フェスタ記念公園」として整備され、10年後の2005(H17)年に愛・地球博と連携して開催した「花フェスタ2005ぎふ」では、バラは7,000品種、61,000本に進化しました。この時、目玉になったのは「ブルー・ヘブン」という青いバラでしたが、遺伝子の組換えによって誕生した青いバラほどは青くはありませんでした。
さて、今回の「花フェスタ2015ぎふ」で楽しめるのは、7,000品種、30,000株のバラということでして…。あれ?減ってない?いえ、今回のこの株数は、この時期に楽しめるのがそれだけということだそうで、さらに秋に咲くバラがさらに5,000品種もあるんですね。
ということは、今回発表されている品種・株数は、これまでと違って「秋に咲く分を盛るのをやめた」ということでよろしいでしょうかね??
ちなみに今回は、その遺伝子組み換えで誕生した「サントリーブルーローズアプローズ」も見ることができますよ。
まずはバラを楽しみましょう。西ゲートから入って左へ歩いたところにあるのが「世界のバラ園」。イギリス、フランス、日本を含め、世界各国で生まれたバラを集めたバラ園で、その規模に驚かされます。本当にいろいろな色があるといいますか、バラってこんなに種類があるんだ!と改めて思いますね。
もう、最盛期はちょっと過ぎてしまった感がありますが、それでも、美しく咲いているものもまだ多く、写真の撮りがいがありますよこれは。
まだまだ見ごろなのが、「美しの赤い庭」と題された、赤いバラを主役にしたガーデンです。こちらは昨年登場したばかりでして、その「赤さ」に思わず吸い込まれそうになってしまうほどですね。見ごたえ抜群です。
バラといえば「ベルばら」ですね
バラでアニメやマンガ作品といえば、やっぱり思い出すのは「ベルサイユのばら」ですよね。昨年、その美しの赤い庭に一緒に誕生したのが「ベルサイユのばらフォトスポット」です。ベルばらの主要キャラクターたちのパネルと一緒に写真撮影ができます。その、ベルばらの世界観をイメージして作られた「ベルサイユのばら」という品種のバラもあります。
まあ…「昨年」登場なので、この花フェスタ2015ぎふのために登場したわけではありませんが、それほど、パネルは色あせていませんので大丈夫です。
そして西ゲート近くには、「花のミュージアム」「バラのベルベデーレ」「バラのテーマガーデン」などがありまして、特にテーマガーデンあたりは、イギリスに来てどこかの邸宅の庭で遊んでるような、そんな気分になれますね。ええ、蒸し暑さを忘れさえすれば。
高いところからバラ園を見てみよう
火曜日を除いて、期間中通して楽しめるのが「気球体験」です。時間は正午までで、雨天時や強風時は中止となることがあります。中学生以上2,000円、小学生1,500円、幼児1,000円です。以前、場所は別のところですが、この気球体験をさせていただいたことがあります。思ってるよりも、爽快感と開放感、たまりませんよ。
もうひとつ、高いところから楽しめる場所といえば「花のタワー」です。「花の海に浮かぶ船」をイメージした高さ45メートルの展望タワーからは、園内はもちろん、可児・美濃加茂の街並み、御嶽山までもが見渡せます。
こちらは展望台へ上がるのも無料ですし、エレベータの待合室はクーラーがかかっているので待ち時間も涼むことができ一石二鳥です。
展望台では休憩スペースもありますので、ジュースなどで一息もつけますし、レストラン「Cucina Minohida(クチーナ ミノヒダ)」では、県産品を使ったメニューがずらり。もちろん、コーヒーとスイーツだけでも全然大丈夫です。
温室の世界観は「不思議の国のアリス」
その「花のタワー」のふもとにある、大温室「花の地球館」では花フェスタ2015期間中「不思議の国のアリスの庭」と題して、テーマガーデンショーが展開されています。今の時期はアジサイが咲いており、これが結構凝った造りになっていまして、世界観を大胆に表現しています。
また、そのテーマガーデンショーに合わせて、温室内では「アリスカフェ」もオープンしています。アリスをイメージしたスイーツを世界観のなかで楽しめます。が、温室の中はやっぱり温室ですので、冷たいドリンクがいいかな。
ひとつご注意ですが、この花の地球館はエレベーターが故障しまして、今も故障しっぱなしなので、正直、ベビーカー連れにはツラかったです。やっぱり、20年前はそこまでバリアフリーという配慮までは行き届いていなかったんだな…と感じることもできました。
ではおいしいものを食べましょう!
さて今回の「花フェスタ2015ぎふ」は、花もいいけどグルメもねということで、
「食」にも力が入っているのが人気の秘密でもあります。「キッチンカー大集合」「限定カフェ」「限定弁当」などがありまして、タイミングによって出店しているお店が違うとは思いますが、私たちがいただいたものをずらっとご紹介しましょう。
そんなに違わないでしょ?と思ったら、全然違ったのがこちら。「奥美濃古地鶏のフランクフルト」と「けいちゃんフランフルト」。奥美濃古地鶏はさすがジューシーですね。肉汁がハジケ飛びます。そして、けいちゃんフランクは本当にけいちゃんの味がするんですよこれが。不思議~。オムソバもいただきました。
可児の和菓子もありました。この日は、地元の駿河屋さんが出店していまして、やわらかふわふわの「麩まんじゅう」に黒蜜がついた「京風わらび餅」、バラの花弁の入った風味が本当にバラの「手づくり薔薇どら」。どれもたまりませんねこれは。
注目は「朴葉もち」です。朴葉といえば、朴葉味噌などといって火の上にのせてさらにその上で味噌やお肉を焼いたりするものですけれども、これは和菓子なんですね。あんこの入ったお餅が朴葉で包まれています。
この地方では、端午の節句を旧暦やひと月遅れでやる地域が結構ありまして、この時期は柏の葉がもう無いことから、代わりに朴葉で包んであるというものなんですね。ただ、やはり柏と朴葉では風味が全然違いますから、それがお餅の味にも大きく影響しますね。さわやかでおいしいです。
最後はさっぱりかき氷~ということで、なんと、凍らしたフルーツをそのまま削ったという「巨峰のカキ氷」と「マンゴーのカキ氷」をいただきました。巨峰は思っていたよりもさっぱり、マンゴーは、何このクリーミー感。マンゴーを凍らせて削るとこんな風になるの!?と驚くこと間違いなし。
おみやげもバラで!
おみやげはあちこちで売っていまして、「クラフトショップアースギャラリー」「フェスタタウン」といった常設のお店のほか、それぞれのゲートにもオフィシャルショップがでています。また、タイミングによっては、普段は日本では買えないものが販売されていたりもしますよ。
私たちが買ったのはこちら。バラの形になっているバラマドレーヌ。形がユニークなだけでなく、味もマンゴー、ブルーベリー、ストロベリーの3種類が入っていまして、香りもいいですね。マドレーヌはこのバラタイプと、アリスタイプがあります。
そしてローズサイダー。着色してるんでしょうけど、バラらしい色、してますわ。
ラストは夜もやってますよ
いよいよ6月21日(日)までと、フィナーレが近くなってきました「花フェスタ2015ぎふ」。期間限定で実施したところ好評だったということで、今後は金曜土曜と、あと最終日には「ナイトローズガーデン」として、夜9時(最終入場8時30分)まで楽しめます。なんといっても涼しいのがいいですね。
あ、でも、涼しさだけでなく、美濃和紙あかりアートといった幻想的な景観も楽しめます。美濃和紙のアートの中にある、照英さんの手による「東海テレビ・スタイルプラス~お宝照英~特別作品」を探してみるのもいいかもしれません。
20年という月日の流れ…
20年前の「花フェスタ95」の時に誕生したキャラクター「ゆめとくん」「ゆめかちゃん」。花と緑を擬人化した花の妖精です。ここ最近、岐阜県のキャラクターといいますとミナモが知名度としてはありますが、ゆめとくんとゆめかちゃんはキャリア20年。大先輩ですよね、なんだか、20年前を思い出しますね。
20年前、妻はまだ女子高生、プリンセスホール雅でバトントワリングを披露していた一方で、私は当時あったイベントFM局「FMローズバレー(79.3MHz・100W)」の見学に来たりしていたわけですが、それが今では、ベビーカーに娘を連れて…ですからね。きっと開催されるであろう「花フェスタ2025ぎふ」の時には、娘も小学生になってるわけか…と思ったり。
10年ごとに開催されるというのも、時の流れの節目を感じられて面白いですね。
とにかく、花も楽しめますが、グルメもいっぱいの「花フェスタ2015ぎふ」はいよいよ21日(日)でフィナーレです。ぜひぜひおでかけください。なお、出店は時期によって異なりますので、今回ご紹介したグルメが常時販売されているとは限りませんので、ご容赦ください。
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