★にぎわうショッピングセンターから
★初めての公開生放送
★今後は増えていくかも?
今年7月、岐阜県の可児市と美濃加茂市、そして御嵩町を放送区域とするコミュニティFM局「FMらら」が開局しまして、その経緯につきましては当サイトで「FMらら・いよいよ開局へ…密着レポート!」としてレポートいたしました。
FMららは月曜から土曜まで、それぞれ計6時間の地元生放送番組を製作し、それ以外の時間は、約3万5千枚のCDとEPという豊富なライブラリーからの音楽と、東京からのネット番組を組み合わせて、毎日24時間放送を実施しています。
また、8月には「可児夏まつり2012」、10月には「帷子花火大会」といった特番をケーブルテレビ可児と同時放送という形で実施してきました。そして今回、さらに発展する形で初の公開生放送が行われるとのことで行ってきました。
初の公開生放送は美濃加茂市から
FMらら初の公開生放送の舞台となりましたのは、アピタ30周年・アピタ美濃加茂店12周年誕生際開催中のアピタ美濃加茂店です。この日は、東京ディズニーリゾートから「ドリームクルーザーII」もやってきていまして、ディズニーキャラクターの登場はありませんでしたが、それでも、多くの方がそれを目当てに朝から訪れていました。
FMららの公開生放送ブースは、そのドリームクルーザーIIが展示されていた正面玄関から入ったすぐのところ。この日に合わせて作られたと思われる「ココから生放送!」という幟が目に飛び込んできます。アピタの折込チラシにも「地元FMラジオ『FMらら』アピタ美濃加茂店で初の公開生放送」という紹介がロゴ入りで入っており、アピタのバックアップも感じられ、ともに地元を盛り上げようという気持ちが伝わってきました。
3時間+1時間の4時間ワイド生放送
それにしてもすごいと思うのが、開局して初の公開生放送で4時間ものワイド編成を組んだという点です。まずは、朝9時から正午までの3時間「ららサタデー」を拡大して全編アピタから放送です。開店が10時なのでそれまでは、まだ開店前のお店からの放送ということになります。
サテライトブースには、CDプレーヤーやミキサーなどもセッティングされており、CM以外は全て現地から音出しをするという、本格的なサテライト放送となっていました。音声はインターネット回線を使って送っているようでしたが、音質は驚くほど普段の放送と変わらず、開局から5ヶ月足らずの初の公開生放送とは思えないものでした。
パーソナリティの前にはノートパソコンもセッティングされていて、いつものアドレスでリスナーからのメールも届くようになっており、また、ブース前のお客様からも生でお便りをいただけるという、アットホームな放送となっていました。
休憩時間は飴ちゃんつかみどり
正午でいったんブースからの生放送は休憩。正午から午後2時まではいつもの本社Aスタジオからの生放送に切り替わりました。その間、ブース前では「飴ちゃんつかみどりイベント」が実施され、小学生以下の子どもたちがつかんだだけ飴をもらえるというものでした。FMららのオリジナルティッシュとともに配布し、参加者は3桁となりかなりの周知活動になったものと思われます。こういうPRが一番効きますよね。実際に聞いてくれるかどうかはまた別として。
パブり色が濃いかと思ったら
午後2時、再びブースから生放送です。毎週水曜の「トライアングルトーク」特別版です。この時間は、アピタのテナントや関係者がPRをする時間ということで、よくあるパブリシティ色の濃い内容になるかと思いきや、トライアングルトークの3人じゅんじゅんさん、ひかりんさん、さとぽんさんのパワーはもちろんのこと、それだけでなく…。
ゲストとして登場するテナントやアピタの方々のキャラクターが濃い!あんなに思わず吹き出してしまう告知はそうそう聞けるものではありませんね。ゲストの個性とトライアングルトークの強烈インパクトの相乗効果でしょうか。リスナーさんもたくさんかけつけていて大盛り上がりでした。
この初の公開生放送は、開局したばかりのFMららにとって、周知の大きな機会となったのはもちろんのこと、アピタの方々が面白く登場したことで、アピタ美濃加茂店をより身近に感じられた、その効果は結構大きかったんじゃないかな~と思います。
私も、開店した12年前からアピタ美濃加茂店はよく利用させていただいていますが、地元コミュニティFMを通して、スタッフのキャラクターが垣間見られることで、より親しみのもてる存在になったのではないかと、今回の番組を聞いて思いました。
FMららのこれから
可児市と美濃加茂市には、2年前まで別のFM局が存在していたのですが、残念なことになってしまいました。そしてこの7月、新たに開局したのがFMららです。
可児市と美濃加茂市、御嵩町という3つもの自治体をカバーする広域のコミュニティFM局で、山の上という立地から電波を出していることから、場所によっては関市や美濃市、七宗町や白川町、八百津町や多治見市、土岐市でも聞くことができます。
しかしその一方で、指向性に制限がある上に、出力も10wに制限されていることから、灯台下暗しな場所もあり、放送対象自治体の一部でも聞こえにくいところがあるのが現状です。20w化が認められるとその解消に繋がると思うのですが、難しいでしょうか。
開局イヤーだった2012年から、2013年へ。来年はFMららにとってステップの年になりそうです。今回のことで公開生放送のノウハウは得られたでしょうし、こういったサテライト放送も増えていくのではないでしょうか。
コミュニティFM局が生きていくには、もともとラジオを聞いている層の人に他局からダイヤルを合わせてもらうことだけでなく、地元を盛り上げ、地元を掘り下げて、ラジオを好きになってもらうのではなく、街の人と一緒になってこの街で楽しく暮らす一翼を担うことが大切だと思うので、個性のありすぎる型のはまっていないラインナップになっている、FMららの地元密着番組は、その役割をこれからも果たしていくと思います。
災害時に役立つラジオになるためには、普段から役立つラジオとして身近に存在していることが重要ですものね。災害時だけあればいいというものではないですし、災害が起きてからでは遅いのですから。
相方の育った街にできたFMらら、来年も応援していきます。もちろん注目し続けていきます。
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