トッピーの放送見聞録 放送事情レポート

在名テレビ局の地デジ推進大使がエイデン豊田本店に集合

記事公開日:2008年7月29日 更新日:

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 2011年7月24日に終了する地上アナログ放送。それまでに、地上デジタル放送を受信できる機器を揃えないといけません。一応、我が家には液晶ハイビジョンテレビとデジタルチューナー、対応ハードディスクレコーダーと、それなりには揃っているのですが、絶対に必要な、とある機器の取り寄せを、名古屋を代表する家電量販店であるエイデンにお願いしてあり、それが届いたという知らせを受けまして、エイデン豊田本店へと向かいました。

 すると、「地デジ推進大使キャラバン-在名民放5局の人気女子アナが地デジ推進大使として登場!」というイベントが偶然開催されていたので、見てみることに。地デジってそんなに楽しいですか?

♪おいでん、おいでん、ど~にち、エイデン♪

 ちょうど3年後に地上アナログ放送が終了するということで、今月は地上デジタル周知月間となっています。NHKのアナログ放送には「さっさとテレビを買い換えろよコノヤロー」という意味で「アナログ」という文字が常時表示されるようになりました。

 栄のオアシス21では今月の12日と13日に、三重や岐阜の局も加わっての地デジPRイベントが大々的に開催されました。そしてこの26日と27日にエイデン豊田本店の、本当に店の一角でのこのイベント...。

 豊田はその両日おいでん祭りで盛り上がってるだろうから、合わせて豊田でやっとけって感じ?

キャラクターを前面に

 店内には、各テレビ局のキャラクター「わんだほ(東海テレビ)」「チュウキョ~くん(中京テレビ)」「ころんちゃん(CBC)」「ウルフィ(メ~テレ)」「といろちゃん(テレビ愛知)」のイラストが描かれた告知ポスターが。なぜか、ころんちゃんの表情が変です。明らかにボーっとしています。最近の決算状況が冴えないからでしょうか。

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いよいよアナウンサーが登場

 午後2時、イベント開始となりました。ステージに向かって右側には、「それ一体いくらするんですか?」と言いたくなるような、ものすごいカメラを持った人たちが。そして5局の女性アナウンサーが登場。三重と岐阜はいないのね。

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 そしてイベントの司会は、地元のエフエムとよた(ラジオ・ラブィート)でおなじみ、エフエム三重でもおなじみ、そしてテイクス制作のテレビ番組には欠かせないタレント多田えりかさん。ナレーションの時とは違って、結構さばさばした司会ぶりにちょっと驚き。

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地デジの良いところ?をPR

 まずは地上デジタル放送の特徴を、各局のアナウンサーが説明していきます。「UHF帯での放送であること」「データ放送」「ワンセグ放送」「ダビング10」「リモコンナンバーの変更」と、話は進んでいきます。

 まあ、ハイビジョンになって映像が綺麗になるだとか、データ放送やワンセグ放送の利点の説明はわかるのですが、録画した映像を10回しかダビングできない「ダビング10」の説明で、

「これまでアナログでは配慮されていなかった著作権についても、地デジではしっかりと配慮しているんですね。」

 そんなの、送り手側の利点であって、視聴者にとっては不便でしかないですから。

 ちなみに今日、私がこの店に買いに来たのは、地デジのダビングを10回以上したい人が買う機器です。

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相変わらずのテレビ愛知

 地デジの特徴の説明が終了すると、それを踏まえてのクイズ大会です。各局のアナウンサーがクイズを出して、それに正解するとその局のキャラクターぬいぐるみがもらえるというもの。

 各局、正解者にぬいぐるみを手渡す際に、「ころんちゃんって知ってました?」といった感じで、リサーチしていたのが面白かった。

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 そしてここでも、相変わらずテレビ愛知は中途半端。局のキャラクターである「といろちゃん」ではなく、エコキャンペーンキャラクター「メリ夫」のぬいぐるみをプレゼント。

 かつてこのブログでは、恵まれないメリ夫の境遇を特集したことがありましたが、そんなことなら、メリ夫を局キャラにすればいいのに。

 テレビ愛知は他局と違ってエリアも狭く、名古屋で最もマイナーな存在であるにもかかわらず、それに加えてキャラクター戦略がこんな中途半端では、いつまで経ってもといろちゃんなんか浸透しないでしょう。

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「今日は楽しかったです」

 クイズ大会の後は、じゃんけん大会です。各局のアナウンサーと会場全員のじゃんけんです。

 そしてイベントは30分強で終了。それにしても、各局アナウンサーの最後の感想にびっくり。司会の多田さんが「今日のイベントの感想はいかがですか?」と聞くと、5人とも口を揃えて「今日のイベントは本当に楽しかった」と、杓子定規な言葉。

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 どう考えても、地上デジタルを周知するためだけのイベントが「楽しい」とは思えないのですけどね。逆の立場で考えてみますと...。

 就職戦線を潜り抜け、アナウンサーになったにもかかわらず、土日に郊外の家電量販店まで連れてこられて、長時間拘束され、即席のステージに立たされて、デジタル放送の説明をして、ぬいぐるみを手渡して、じゃんけんをして...。それが「楽しい」という単純な感想に繋がりますかね...。

 どうせなら、「このイベントをきっかけに、地デジを楽しんいただけたら嬉しいです。」とかだけの方が自然だと思うのですけど。

 画面が綺麗になったのは嬉しいですし、データ放送も便利ですけど、数万円もする機械を買わないと普通のDVDに録画できない地デジ。

 全然楽しくないです。

関連情報

波に乗れ!ナゴヤの地デジ BigWave

取材協力

KAZ Communications

エイデン豊田本店(愛知・豊田市)MAP

愛知県豊田市三軒町8-55

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