02.中区 名古屋を歩こう

錦ではうどんもあなどれない

記事公開日:2004年3月18日

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錦では味噌煮込みうどんも大変なことに-山本屋本店

 さてこの錦三地区では、やはり企業よりも高級飲食店が目につきます。ここで私が体験したお話をしましょう。

 一昨年の秋のことです。ふと、味噌煮込みうどんが食べたいなと思い、名古屋で有名な山本屋のひとつ山本屋本店へと向かいました。山本屋ってどこにあったかな、と記憶をたどると、名東区の高針・名古屋三越栄本店が思い浮かんできたのですが、行ったこと無い店舗に行ってみようと考えていると、錦で見かけたことをふと思い出しました。

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▲ここが錦の「山本屋本店」ここにしか無い旬のメニューが盛りだくさん。

 この時点で気づかなければいけなかったのです。錦という場所が何を意味するのか...。

 早速錦へ向かい「山本屋本店」の暖簾をくぐりました。ものすごく接客が丁寧で、ここは洋食屋さんですか?と思わせるオシャレな店内。何か様子が違うなぁ、と案内された席に座ると、店員さんがメニューを持ってきました。

 メニューを見ると、そこには各種コース料理が載っていました。「へぇ、味噌煮込みにコース料理なんてあるんだぁ。」と感心していたのですが、めくってもめくってもメニューはコースばかり、どこにも定食ものが載っていません。しかも最後のページには、味噌煮込み単品と思われる「昼のお献立¥1,900」の文字が...。

 「何?これは?」と一緒に行った相方を見ると、同様の表情をしています。目で素早く会話し、とりあえず店員を追いやることに。「ちょっと待ってください。」店員さんが離れて行くや否や、「これ何か違うんじゃない?」「他に定食とかのメニューがあるんじゃないの?」「いや、単品が載ってるし、これがメニューの全てだろう。」と、何とも見苦しい会話をしたのでした。

 それもそのはず、名古屋で一般的に味噌煮込みうどんと言ったら、山本屋だとしても大抵単品は700~1,200円。定食にしてもせいぜい1,500円くらいの価格のはずなのです。しかもここは「山本屋」です。知らない店ではありません。しかし単品が1,900円とは...。 だからといって、ふたりで単品ふたつというのはいかにも「知らずに間違って入っちゃいました。」と言うようなものです。こういうとき、そう見られたくないのも名古屋っ子の特徴です。

 そこで、一番安いコースを注文することにしました。価格はひとり3,600円。味噌煮込みに3,600円です。でもさすがコース料理。なすのおひたしから、伊勢芋のとろろ、焼きしいたけのえび添え、飛騨牛のタタキ...と、いろいろなものが運ばれてきます。どれも美味しい。味噌煮込みを食べにきたことを忘れさせるほどの美味しさでした。もちろん最後のシメは味噌煮込み。お腹は大満足でしたが...。「お会計7,560円になります。」しばらく外食はおあずけとなりました。

 それでも私たちは幸運だったのです。なぜならそれはお昼だったからです。そう、3,600円はランチコースだったのです。もし夜入っていたらと思うと...、熱い味噌煮込みを食べたからというわけではない汗が、背中をつたって行きました。

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▲錦にはスナックだけでなくキャバクラもたくさん。夜は客引きがいっぱい。

 確かにここ錦というのは、東京で言えば銀座のような場所です。銀座では、同じ食べ物でも価格が全然違うように、名古屋でも錦では味噌煮込みの値段が違っていたわけです。でも、同じ「山本屋本店」の看板を出すのでしたら、「高級!」などと言った文字を入れていただきたいものです。

 ちなみに、近くの本町通沿いには山本屋本店と名古屋味噌煮込み有名店の双璧をなす「山本屋総本家」もあります。そこは錦であっても「2丁目」だからか普通の金額で食べられます

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▲こちらは山本屋総本家。「錦三」でなく錦2丁目だからお値打ち?

 また、「山本屋本店」も栄・中日ビルに通常価格店舗がありますので、普通の味・雰囲気で良ければそちらへどうぞ。しかし、ここには錦でしか食べられないメニューもありますし、何よりも優越感を得ることができます。「今、私は1杯1,900円のうどんを食べているのだ。」という...。

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▲こちらは喫茶店「カフェボンタイン」。名古屋では有名なコーヒーメーカーの直営店です。錦三ですが普通価格。

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