トルコでイスタンブールと言ったらやっぱり思い浮かべるのは、「♪飛んでイスタンブール♪」だよね。
え?生まれる前の曲なんて、わかんなーい。
え…あれ…。そうだっけ…。
イスタンブール1 | Istanbul#1 | 2007.10.03取材
ドバイ国際空港 14:30発(13:30)
アタテュルク国際空港 17:58発
レストラン KEBAP HOUSE 19:40着 20:40発
ホテルスルメリイスタンブール Surmeli Istanbul 21:00着
飛んで飛んでイスタンブール♪
アタテュルク国際空港(イスタンブール県イスタンブール)
ドバイから飛行機で4時間半。トルコで最も大きな都市で、かつてはローマ帝国の時代などに首都となっていた「イスタンブル」に到着です。今回も、相方と2人でやってきました。どうしても「イスタンブール」と伸ばしてしまいたくなりますが、現地での発音は伸ばしません。たぶん、かつてのヒット曲「飛んでイスタンブール」の印象が強いのでしょうね。ですが、やはりここは日本語サイトですので、固有名詞を除いて「イスタンブール」と表記することにします。
ちなみに、歌がヒットした当時は直行便がありませんでしたが、今では成田や関空からイスタンブールへと直行便が就航されているので、「飛んでイスタンブール」が可能ですが、名古屋からは「飛んで飛んでイスタンブール」になります。まあ名古屋っ子の場合は、いかにもつボイノリオさんという歌詞が満載の「飛んでスクランブール」でも聞いて悶々とするのも良いでしょう。
冒頭から完全に話が逸れましたが、この旅行記はこんな感じで進みますので、読み物としてお楽しみください。たぶん、旅行ガイドとしてはかなりまどろっこしいものになることと思いますが、それでもやっぱりお付き合いください。
世界三大料理だから期待!
KEBAP HOUSE(イスタンブール県イスタンブール)
イスタンブールに到着したのが現地時間午後6時です。入国審査を済ませ、お金を両替してとしているうちに、何だかんだで1時間後の午後7時に空港を出発。渋滞に巻き込まれながら、40分ほどでレストラン「KEBAP HOUSE」に到着です。ここで「煮込み料理」をいただきます。
愛・地球博での印象が強烈だったせいもあり、トルコの食べ物というと、アイスクリームを真っ先に思い浮かべてしまいますが、トルコ料理は中華料理とフランス料理と並んで、世界三大料理のひとつと言われています。となれば、もちろん期待が高まります。しかも、日本人の口に比較的合うという話を聞いていたので、かつてシンガポールで受けた激辛の洗礼のようなものは無いだろう…と思っていたのですが…。
前菜は様々なものが盛られた「カルシュク・メゼ」。白いんげん豆の煮物や、ほうれん草のおひたしっぽいもの、そして玉子焼きなど、見た目がとても日本でも出されそうな料理っぽい。でも、それは見た目だけでした。食べると意外に味が薄い。いや、味の薄さは良いのですが、かなりの油っぽさを感じるんですね…。たぶん、ふんだんにオリーブオイルなのでしょう。味が薄いのにオイリー。うーん。
ガツン!と来ないのがトルコ流?
メインはお肉と野菜の煮込み料理。そこにバターライスがついてきます。こちらは見た目どおりの味なのですが、かなり煮込んであるせいか、何がメインなのかわからないほどに、肉と野菜の味が融合していました。
最後はデザートにケマルパシャタトゥルスという、一口サイズの小さなケーキがシロップにたぷたぷに浸されているもの。見た目はすごく甘そうに見えるのですが、そうでもなく、なんだか「はっきりしないなぁ」という感じの味でした。
中部空港から10時間15分のフライトでドバイへ入り、観光を含めて10時間半ドバイに滞在し、さらに4時間半のフライトでイスタンブール入り。この初日、実はかなりの時間活動しています。そこへ来ていきなりオリーブオイル満載だったので、正直「う…」となってしまいましたが、それはきっとコンディションのせいです。トルコ料理のせいではありません。たぶん。
それにしても、何だかどれもピンボケといいますか、こうガツン!と来る味がしなかったのですが、それがトルコ料理なのでしょうか?いえいえ、1軒のお店で食べただけでトルコ料理全てを判断してはいけません。しかもこのお店の名は「ケバブハウス」。ケバブ屋さんで煮込み料理を食べたということは、きしめん屋さんで味噌かつを食べたようなものです。もしそれだけで名古屋の味全てを知っているように語られたら、それは腹が立つというものです。明日以降も次々とトルコ料理満載の旅ですので、期待期待。
イスタンブールは大都会
お店を出ると、なにやら街角で撮影が行われていました。クレーンカメラまでいて本格的。CMか映画の撮影でしょうか。公道の歩道全体と車道1車線を使って撮影とは大胆ですね。やっぱりここはトルコで一番の繁華街だということを、そんなことで実感です。
もう、ヘトヘトです。この日はイスタンブールの5つ星ホテル「スルメリ・イスタンブル(Surmeli Istanbul)」に宿泊です。明日は朝7時半出発なので、すぐに寝ることにします。まさか翌朝、ホテルが仕掛けたトラップにまんまとひっかかることになるとは、この時は予想することすらできませんでした。(コラムを挟んで#02につづく)
コラム・トルコの基本情報
<服装・気候>
トルコへの旅行で最も迷ったのが服装です。ベストシーズンは5月から10月とされています。イスタンブールの緯度は東北北部くらいで、加えて山岳部にも周遊するため、私たちが行った10月は寒いのではないか?と思っていたのですが、それほどでもありませんでした。
ちなみに夏は乾燥してかなりの暑さになるそうです。特に内陸の山岳部は日差しが強くて猛烈に乾燥するとのことです。逆に冬は雨や雪が多く、冷え込むとのこと。日本よりも夏と冬の落差が激しいようです。
宗教施設に入る場合、特に女性は肌の露出は禁止されているので、スカートは避けたほうが無難です。上着も持っていたほうが良いでしょう。男性でも過度の露出はだめです。
<通貨・物価>
1トルコリラ(YTL・イェニトルコリラ)が約85円で、1YTL=100YKr(イェニ・クルシ)となります。日本の銀行では基本的に両替ができないですし、日本の空港のレートは悪いので、現地で日本円をトルコリラに両替するか、米ドルを持っていくことをオススメします。意外に米ドルをそのまま使えるお店が多いです。ていうかほとんど。イスタンブールのヨーロッパ側ではユーロも使えます。
トルコは物価が安いというイメージがありましたが、今はそうでもありません。あと、チップも必要ですし、トイレも有料のところが多くて小銭が必要になるので、こまめに大きなお金を崩すことをおすすめします。
あと、めったには無いと思いますが、トルコは2005年にデノミを行っていて、それまでのTL(トルコリラ)からYTL(イェニトルコリラ)に変わっています。100万だとか桁数の多い旧紙幣を受け取らないように気をつけたほうがいいです。と言っても、私たちは一度もそれを見ることはありませんでした。
<宗教>
イスラム教が99%を占めていますが、国教というわけではなく信教の自由は保障されていて、残り1%がユダヤ教やキリスト教となっています。と言っても、ガチガチのイスラム国家というわけではなく、日本における仏教と言ったら言いすぎですが、かなり緩いです。
<治安>
はっきりいって、日本より良いと思います。しかし油断は禁物です。
<写真>
イスタンブールなど都会はそう感じませんでしたが、内陸の街の特に寺院などでは気を使いました。念のために声をかけたほうがいいとは思いますが、なるべくなら女性を間近で写さないように心がけたほうが良いと思います。
<食べ物>
水道水は飲んではいけません。特にシャワーは口に入らないように気をつけないといけません。バスタブに少し貯めてみたら、まっ茶色。
先述のとおり、1日目のレストランは、疲れていたところにオリーブオイルたっぷりということで、胃もたれ~という感じでしたが、この後はおいしいものがたくさん登場しますので、お楽しみに。ただ私はこのあと、慣れない食事法によって身をもって大変な経験をすることになります。特に男性は要注意!です。
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