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7「塩釜口」
急カーブの先にある有名交差点
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 今回は地下鉄鶴舞線の八事駅から塩釜口駅を経由して、植田方向へと歩いてみます。八 事には中京大学、塩釜口には名城大学があり界隈は学生の街であり、アパートやビルが林 立しているのですが、御幸山の北側あたりは、やはり急勾配の山間に街が形成されてい る不思議な景観です。太い国道が山を縫うようにカーブします。
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 八事駅から塩釜口駅方向は南東になるのですが、八事交差点から南東へはなぜか2本の 道路が並行するように走っています。一本は片側2車線の国道153号線、もう一本は地下鉄 鶴舞線の上を走る八事旧道です。地図で見ると、それまでの国道153号線から真っ直ぐ伸 びているのが八事旧道で、国道153号線は何かを迂回するように大きくカーブしています。 実はこれ、山をよけているのです。
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▲5つに分岐する八事交差点。東方向に道路が2本。

 まずは八事交差点から八事旧道を歩いてみます。細いといっても片側1車線は確保され ていて、かつてはこちらが国道だったのではないかとも思えます。その昔、八事が観光地 になっていた戦前は、多くの人で賑わったそうです。その急勾配ぶりはものすごい勢いで、 先が一体どうなっているのかわからないほどです。車で走ったらまるでジェットコース ター状態です。その道路の北側、石垣の上にあるのが常楽寺です。常楽寺を越えると坂を 下る格好になり、再び八事裏山交差点でこの八事旧道は国道153号線に合流します。つま り八事旧道は、国道153号線が極端にカーブしている部分を直線に結んでいるだけの道路 というわけです。
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▲石垣の向こうには常楽寺があります。画像 ▲八事旧道はアップダウンがかなり激しい。

 では続いて国道153号線を八事駅から歩いてみます。やはりわざわざ迂回した甲斐があ ったというもの。八事旧道に比べると起伏は少ないのですが、しかしです。片側2車線あ る道路とは思えないカーブの仕方をしていて、「凍結時降雨時スリップ注意」の標識が立 っています。旧道とは違う意味で先が見えない状態です。そのカーブしている部分から先 ほどの常楽寺へ行ってみようと急坂を登ってみたのですが、なんとその道路は袋小路にな っていてその先には断崖絶壁があり、常楽寺には行けません。その迫力に思わず絶句です。
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▲国道153号もそれなりに坂ですが、ここまではまっすぐ。画像 ▲しかしいきなり急カーブ。スリップ注意の標識も登場。画像 ▲国道から旧道に行くことはできません。絶壁がシャットアウト。

 そしてその反対側、国道の北側にはかなり急な角度の階段があり、その上にお寺があり ます。浄久寺です。このお寺は1568(永禄11)年に清須に創建され、清須から名古屋にお城 が移された清須越しで、1610(慶長15)年に南寺町(現在の大須)に移り、1923(T12)年に 現在地へと移築されています。1945(S20)年5月の空襲でお寺の大半を焼失してしまったの ですが、山門だけは焼失を免れました。この山門、なんと清須にあった頃に作られたもの なのです。本尊は木造大通智勝仏坐像で、そのほかに恵心僧都(源信)の作といわれる千 手観音菩薩立像が安置されていて、そのお腹の部分には、平家の悪七兵衛景清が矢尻で彫 ったという胎内仏が納められています。国道から山門は見えるのですが、はるか遠く高い 位置に見えます。山門まで登ると息が切れるほどの急坂、および段数です。
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▲浄久寺の石段。山門がはるか遠くに…。画像 ▲こちらが450年近く前から唯一残る清須時代に作られた山門。

 国道153号線は八事裏山交差点で旧道と合流すると、再び穏やかになります。すると左 手に聖徳寺があり、右手は御幸山へと続く八幡山となり、名城大学の校舎群が見えてきま す。気づくと辺りはすっかり学生街。リーズナブルな居酒屋や携帯電話ショップを多く見 かけ、学生アパートを斡旋するかのように不動産屋さんがずらりと並びます。不動産店の うち、ミニミニには「大学指定店」という張り紙がしてありました。これでミニミニマン は、将来名城大学入学決定ということでしょうか。
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▲近代的な建物の聖徳寺。画像 ▲模試会場や受験で何回か行ったなぁ…名城大学。

 名城大学の正門を越えると、地下鉄塩釜口駅です。塩釜口駅前には不二家レストランが ありますが、昔は地中海というファミリーレストランだった記憶があります。塩釜口駅の 駅名表示板には「名城大学前」とあり、塩釜口イコール名城大学というイメージが形成さ れています。私が受験生だったころは、「名城大学受ける?」と友人聞く際に、「塩釜受 ける?」といった隠語のような使い方をしていました。ちなみに中京大学は「八事」と呼 んでいました。今でもそういうのはあるのでしょうかねぇ。私は両方とも受験しましたが ご縁が無く、結局は「山奥」と言われた大学に進学しました。
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▲かつて地中海があった塩釜口駅前。学生のための飲み屋さんなど多数。

 塩釜口駅を越え、さらに植田川を越えると、一部の名古屋っ子の間では有名な交差点が 登場します。交差点名は「植田西」なのですが、「YAMAHA・わんわん」という大きな看板 があることから、わんわんの交差点とも呼ばれています。ひょっとしたら、私たちの間で 勝手に呼んでいるだけで、それほどポピュラーではないかもしれません。でもたぶん、名 古屋っ子に「ほら、あそこ、わんわんの交差点を右に曲がって…」と言えば大抵通じると 思います。
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▲西側から見ると「わんわん」の第一楽器。画像 ▲東側にはわんわんの文字はありません。

 ちなみに「わんわん」さんはヤマハの特約店で、正式には「株式会社第一楽器わんわん 植田店」といいます。バンド向けの楽器販売やライブスペースのレンタル、ミュージック スクールなどを運営しています。この「わんわん」の語源ですが、ヤマハのオートバイな どを売っていた第一自動車と、第一楽器のふたつの「一」を「わん」にして繋げて新会社 を設立したことによるものだそうです。犬の泣き声だとばかりずっと勝手に思っていまし た。
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 YAMAHAの文字が無かったら、ペットショップと間違える人もいたかも。
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