イベントレポート

尾張発・ギターユニット「OverLife」単独ライブ密着レポ

記事公開日:2013年10月12日 更新日:

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★ポップであたたかいサウンドの2人組
★OverLifeの地元と人と人の繋がりへの思い
★尾張で暮らすライフスタイルを音にして全国へ

 豊山町、小牧市、春日井市、犬山市、瀬戸市など、名古屋の北部に広がる尾張地域に縁のある、2人組のギターユニット「OverLife」。路上ライブから始まり、各地でのライブ参加を経て先日、春日井にて単独ライブを開催。その様子を密着取材させていただきました。

 ご当地アイドルやご当地パフォーマーが氾濫している今の時代に、本当の意味での地元アーティストとは何か。それを模索しながら、この尾張地域で表現し続ける若い2人を追います。

OverLifeとはどんな2人組なのか

 OverLifeは、増田翔太さん、丹羽真也さんの2人によるギターユニットで、高校生の頃から一緒にバンドを組んだりと音楽活動をはじめ、2008(H20)年に現在のユニット名である「OverLife」となり、路上ライブなど精力的な活動をスタートさせます。

 その後はライブハウスでの演奏を重ね、2011(H23)年にはコンピレーションアルバムにて「味美駅」というタイトルの曲を発売。昨年にはオリジナル1stアルバム「駆け込み乗車」を、そして今年3月にはオリジナル1stシングル「君のために 僕のために」を発売し、活動の幅を広げています。

 尾張地域を中心に各地で演奏を行っており、昨年は犬山市、日進市、名古屋市、瀬戸市など各地のお祭りや催事でその歌を披露。なかには、TKJ東海交通事業の城北線車内での演奏といった変り種も。今年に入ってからも一宮市や犬山市、小牧市など各地のお祭りやイベントを盛り上げ、さらに、尾張発祥のショッピングセンターといえば「ユニー」ですが、そのユニーのアピタやピアゴでのイベントにも引っ張り凧となっています。

 そんな地元愛あふれる2人がこの9月に、Kujack Music Companyの主催によって、ワンマンでコンサートです。

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「オーバーライフありがとうコンサート」

 9月20日(金)、春日井市の文化フォーラム春日井にて開催された「オーバーライフありがとうコンサート」。この開催に向けて2人は、小牧市のお祭りの山車に参加したり、スパガーラという温浴施設で歌声を披露したり、アピタでの演奏、春日井市の勝川大弘法通り商店街でのお祭り参加など、各地で自分たちの存在をアピールし、このワンマンライブの周知活動を行ってきました。その思いはひとつ、地元の1人でも多くの人に自分たちの思いを届けたいという気持ちです。

 単独ライブの前々日、名古屋市内のスタジオで行われたリハーサルも見させていただきましたが、サポートバンドやゲストも迎えるということもあって、打ち合わせは念入り。あふれ出る緊張感が伝わってきました。

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当日リハーサルはさらに

 当日は午後7時の開演に向けて、早い時間から打ち合わせとリハーサルが続きます。事前打ち合わせでは、MCの流れからライトの動きなど細かな部分をスタッフと刷り合わせていきます。やはり、表現にこだわりたいという思いが強く、それは楽曲だけでなく、お客さんに自分たちがどう見えるか、綿密な打ち合わせが続きます。

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 午後1時すぎからは、実際のホールを使ってのリハーサルです。2人のギターに加え、ペルーの楽器「カホン」や、三線、和笛などとのコラボレーションもあるため、それぞれの楽器との相性、調整など、本当に細かな音の調整が続きます。せっかく来てくださるお客さんのために、よりよいものをと、あっという間に時間が過ぎていきます。

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お客さんが行列を作ります

 2人が精力的に地元をまわった成果ですね。午後6時半の開場を控え、続々とお客さんがホールを訪れ、入口には開場を前に行列が。果たして2人はどのような形で、地元のお客さんにOverLifeを見せるのでしょうか。

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いよいよコンサート開幕です

 ホールにはたくさんのお客様が。直前までリハーサルをしていた熱気がまだ残るなか、本番がスタートです。まずは「LOVE GAME~ジェシー 君に恋した~」と「non-smokers」を続けて。

 OverLifeの2人は、どちらが詞、どちらが曲というわけではなく、2人それぞれで作ったり、合作だったりと、曲によって違うのですが、全てに共通しているのは、ストレートな歌詞です。あふれ出る気持ちがそのままダイレクトに伝わってくる、作った感情ではない、伝えたい2人の心の中がそのまま言葉となって聞き手に届きます。

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 そしてゲストに三線のよしこさんを迎えて「涙そうそう」、影のナレーションの声が演歌の司会に変身?イントロでの曲紹介もありの「大阪すずめ」と、変り種も披露です。実は2人、ギターユニットではありながらも、地元を大切にすることは、伝統文化である音楽も大切にすることであるという思いがあり、今回も、篠笛の天野空美子さんや、和笛普及プロジェクト~絆笛~をゲストに迎えました。

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 三線、笛、和太鼓といった伝統の音と、2人のギターの音色。懐かしくもあり新しい、地元で音を楽しんで欲しい、地域に音楽のある暮らしを提案したい、そういった気持ちが伝わってきました。

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ワンマンライブを終えて...

 アンコールもあり、盛り上がったワンマンライブ「オーバーライフ ありがとうコンサート」。終わった後に2人の感想を聞いてみました。

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 増田さん「これはひとつの完成形ではあるけれども、始まりでもあると思うので、より大きなホールでたくさんの人に聞いていただけるようになりたい。地元の誇りと思われるような存在になりたい。キラキラしたエンターテインメントを作っていきたいですね。」

 このワンマンライブを終え、増田さんの夢は次の形への向かっていました。地元にとって誇りの存在になりたいという言葉には、地元の人々に愛されつつも、その枠にとどまらない活躍で、地元の人の憧れの存在になりたい、そんな大きな夢がこめられていました。

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 丹羽さん「これから、ですね。このワンマンライブはこれからを考えるいいきっかけになりました。実際にファンの方と向き合ってみて、もっとオーバーライフのことを好きになってほしいし、深く知ってほしい、ファンの数を増やすことも大切ですが、より深いファンになってほしいですね。」

 実際にワンマンライブでお客さんと向き合ったことで、そのファンからの期待が逆に届いたということでしょうね。だからこそ、ここをスタートとしてこれからどういう方向に向かっていったらいいのか、改めて、地元のファンの方との心の通い合いというところに気持ちが向かったのでしょうね。

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地元だからこそコミュニティFMで

 そもそも、なぜOverLifeは地元にこだわった活動をしているのでしょうか。2人は地域ラジオ・コミュニティFM局で冠ラジオ番組ももっています。

 犬山市にある愛知北エフエム放送(まちの放送室)84.2MHzにて、毎週月曜の午後5時から「オーバーライフのオーバーラジオ ~HEART TO HEART」を1時間担当されており、尾張地域のファンとの交流の場にもなっています。

 せっかくコミュニティFMで番組をやっているのであれば...ということで実は、そんなOverLifeの2人が、おとなり岐阜県・中濃のコミュニティFM局・FMらら76.8MHzにゲストとして登場します。

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 10月14日(月・祝)午前11時からの「FMららハローライン・マンデーイレブン」にOverLifeのお2人、増田翔太さんと丹羽真也さんに登場していただき、なぜ地元にこだわるのか、地元に届けたい思いとは何か、鉄道にまつわる曲が多いのには実は理由があった...といった、OverLifeの原点をお話いただきます。登場は午前11時40分からの予定です。

 なお、そのもようはこのトッピーネットでも記事としてアップいたします。さらに、同じ日の愛知北エフエム放送でのOverLifeのお2人の様子も密着して合わせてアップいたしますのでお楽しみに。

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 10月14日は、愛北FM「オーバーライフのオーバーラジオ ~HEART TO HEART」とFMらら「FMららハローライン・マンデーイレブン」の番組同士の連動企画としてお送りしますので、午前11時からは岐阜中濃エリアで76.8MHz、午後5時からは尾張北部エリアで84.2MHzにて展開される「オーバーライフスペシャル」お楽しみください。

関連情報

OverLife OFFICIAL WEBSITE

取材協力

Kujack Music Company


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