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お伊勢まいりは外宮からそして内宮へ-伊勢神宮

記事公開日:2006年7月23日 更新日:

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「お伊勢まいりは外宮から」と、テレビなどで聞いた知識としては前からあったのですが、私はこれまで外宮に行ったことはありませんでした。伊勢神宮への参拝は、まず夫婦岩がある二見興玉神社で禊をして、外宮、内宮と廻るのが参拝順路なのだそうで、私たちは二見興玉神社で禊とはいきませんでしたが、お参りをしてから伊勢神宮の外宮へとやってきました。

伊勢神宮の外宮で祀られているのは…

 伊勢神宮は正式には伊勢という名前はついておらず、ただ「神宮」というのが正式名称です。神宮といえば無条件にこの伊勢神宮を指すというわけです。「神宮」は、この外宮と内宮の大神宮を中心として、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社のあわせて125の宮社の総称です。内宮が天照大神を祀っているのは知っていましたが、外宮はどの神さまをお祀りしているのでしょうか。

 外宮は伊勢の市街地に程近く、伊勢市駅からも近いところにあります。駐車場に車を停め、火除橋を渡ります。立て看板に「左側通行」とあり、何となく違和感を覚えます。外宮は「豊受大神宮」といい、豊受大神を祀っていて、478(雄略天皇22)年に丹波の国(現在の京都府北部)からこの地に迎えられたと伝えられています。この神さまは天照大神の食事を司る神さまで、衣・食・住をはじめ、あらゆる産業の守り神なのだそうです。

 今回の三重県の旅でも、私たちはおいしい海の幸を味わえたことに感謝。そしてさすがお伊勢さんです。平日にもかかわらず、外宮にはたくさんの人がお参りにやってきていました。

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浜参宮・外宮・内宮

 浜参宮、外宮でのお参りときたら、最後は内宮です。外宮から内宮へは御木本道路もしくは御幸道路を通って数キロ車を走らせることになるのですが、外宮から内宮へは参拝の順路であることから、どちらの道路沿いにもずっと石灯篭が立てられています。内宮は「皇大神宮」といい、天照大神を祀るわが国で最も尊いとされているお宮です。

 五十鈴川にかかる宇治橋を渡ると神域です。宇治橋を見て「ああ、そうか」と思いました。宇治橋に立てられた看板には「右側通行」とあるのです。外宮で左側通行に違和感を感じた理由はこれです。深い意味はあるのか無いのかわかりませんが、大きな違いです。この宇治橋の長さは101.8メートル。

 橋の両側にある鳥居は、かつて御正殿の棟持柱(むなもちばしら)だったものをリサイクルしているのだそうです。内側の鳥居は内宮の、外側の鳥居は外宮のリサイクルとなっています。

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太古のロマン

 内宮は参道に五十鈴川が流れているので、手水舎だけではなく、川の水で手を洗うことができます。御手洗場です。ここは昔から祓の場所となっています。いよいよ皇大神宮の御正宮です。皇大神宮が現在の地に鎮座したのは垂仁天皇26年と言われています。それは西暦で言うと紀元前4年ですから、2千年前のことです。それは日本書紀の記載によるものですから、太古のロマンを本当に感じます。

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 以前、このブログでもご紹介しましたが、伊勢神宮は20年に一度、一切の社殿や社宝を一新してお引越しをする式年遷宮という行事があります。次回の式年遷宮は2013(H25)年です。御正宮のすぐ横には、新しい社殿が建てられる場所「新御敷地」があります。

 20年ごとに御正宮は東西を行ったり来たりするわけです。現在の御正宮よりも新御敷地は宇治橋から見て手前になりますので、次回の遷宮後は、今よりもすこしだけ歩く距離が短くなるというわけです。ほんの少しだけですけどね。

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 二見興玉神社、そして外宮、内宮と、私たちは初めて順番に則って参拝をすることができました。なぜ外宮から内宮の順番なのか。当たり前のことなのですが、一応案内所の方に聞いてみますと、「そう、決まっているからです。」とのこと。そりゃそうですよね。最も尊いお宮を最後に参拝するのは当たり前ですよね。聞いてからちょっと恥ずかしくなってしまいました。

 この日は本当に蒸し暑く、クーラーの効いている休憩所となっている参集殿では、外国人夫婦方がヘトヘトになって休んでいました。この気候は外国人の方には特にきついでしょうね。御正宮や境内の各所で、長袖の制服を着て涼しい顔で警備されている衛士の方は本当にすごいですね。「暑~」って顔できませんものね...。

おかげ横丁で赤福氷そしてA5の松阪牛

 おかげ横丁で私たちもちょっと休憩です。団五郎茶屋でおにぎりとカキ氷を買いました。この時期はやっぱり赤福氷でしょう、という声が聞こえてきそうですが、甘夏氷(400円)と、おにぎりの梅と高菜(各190円)をいただきました。

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 ここまで、鳥羽、磯部、二見、伊勢と三重県内を回ってきました。鳥羽ではおいしい海の幸と塩のアイスを、道中は伊勢うどんを食べました。となると残るはあれしかありません。そう松阪牛!帰りは松阪に寄って、松阪牛を食べることにしました。ちょっと贅沢をしまして、最高クラスという「A5等級」の松阪肉の焼肉です。

 もうこれは本当にたまりませんでした。口の中でとろけてしまいます。今までにこんな焼肉食べたことがない!と大感激!おいしかった~。

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 三重県を旅していつも思うのが、地元の人々がとても気さくで、声をかけてくれますよね。三重はお伊勢さんがあることから、昔から多くの観光客や参拝者が全国からやってきたために、先祖代々おもてなしの心がずっと引き継がれていると言います。まったくそのとおりだと思います。

 松阪の焼肉屋さんでも帰り際に「お帰りの道中気をつけてね」と声をかけられました。今回は相方の車で行きましたので岐阜ナンバーだったのですが、たぶんそれを見て仰ってくださったのだと思います。名古屋や岐阜ではこういう対応は考えられません。

 名古屋から程近い割に、遠くへ来た旅行気分が味わえて、食べ物も美味しくて、歴史やロマンが感じられる三重県。またぜひ来たいと思います。今度は熊野あたりに行ってみたいのですが、熊野古道は疲れるからと相方がなかなかOKを出してくれません。尾鷲・熊野エリアの旅行で、何か良い誘い文句はありませんかね...。

関連情報

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