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遊びに集中できる森で釣りあげた鱒をその場で調理!だから新鮮-瀬戸市・上川養鱒場

記事公開日:2017年6月3日 更新日:

★森のなかにある養鱒場で釣り体験&食事
★必要なのは餌代、鱒代、調理代
★家族との時間、友人との時間、恋人との時間に集中できる演出

 子どもと一緒に釣りをして、釣った魚をその場で食べる……なんてことをしてみたいとは思うものの、釣り経験もほとんど無く、道具も無い状態からやろうと思うと、準備の段階でハードルが高いですし、そもそも釣れるという保証はありません。

 そこで思いつくのが釣り堀なわけですが、いかにもな釣り堀じゃなくて、釣りの醍醐味である大自然感も楽しみたい、そんなときにオススメなのが、瀬戸市の森の中で鱒を育てている釣り堀です。何の準備も必要ありません。道具も無料、釣り上げた鱒をその場で、いろいろな調理方法で楽しめるのです。

森のなかにある釣り堀はセルフサービス

 国道248号線、上半田川交差点を東に曲がってしばらく車を走らせると、次第に道路は細くなり、この先、道路は続いているのだろうか?という雰囲気になります。それでもそのまま走っていくと、やっぱり道路は続いておらず、行き止まりに。そこが「上川養鱒場(ようますじょう)」です。

 森のなかにある釣り堀。近くにはせせらぎが聞こえ、透きとおる綺麗な水が流れています。多くの家族連れが思い思いに釣り堀に糸を垂らしているのですが、まさにあっという間。どんどん鱒が釣れています。

 ここではすべてがセルフサービスとなっていますが、調理だけはやってもらえます。設備使用料は無料。入場料もありません。必要なのは「餌代」「魚代」「調理代」です。まずは食べる場所を確保しましょう。といいましても、あちこちに木のテーブルがありまして、「敷物・自由に使ってください」と書いてありますので、そこから持ってきて自分たちの場所をセッティングします。

鱒を釣ります すべてお買い上げです

 まずは釣りです。「1.受付で釣り餌を購入」「2.バケツを持って釣り池の水をくんで」「3.竿は池の周りにあります」

 餌は1個10円で、ねり餌ですので何も怖いことはありません。2歳の娘と一緒に訪れましたが、さすがに幼児は、周囲の釣り竿の針などに親が気をつける必要がありますし、簡単に釣れますが、幼児となると釣り上げたあとの魚のパワーを見くびってはいけません。

 注意しなければいけないといえば、釣った魚はすべてお買い上げです。鱒の代金は「100グラム220円換算」これが、釣り糸を垂らすとすぐに釣れる入れ食い状態なものですから、近くにいた少年は面白くてたまらない様子で、どんどんどんどん釣り上げて、ちょっと目を離していた様子だったその少年の母親が「もうだめー」と慌てて静止していました。

 一度釣り上げた鱒は、釣り池に戻してももう生きてはいけないそうで、絶対に池には戻さないでとのこと。ルールです。看板も立ててありまして、「つりあげた鱒は、池に戻すと死にマス」と書いてありました。わざわざ、最後の「マス」は赤字にしてありましたが、それは強調なのか、ダジャレを得意げに披露しているのかは、判断がわかれるところです。

調理代金が上乗せになります

 「4.釣り上げた魚はお買い上げ」「5.魚を計算、調理方法(塩焼・刺身・フライ)その他注文、調理開始」という手順になりますので、釣り上げた鱒をバケツに入れて計量所へ。調理代金は「塩焼200円」「さしみ300円」「フライ340円」です。これらはそれぞれ1匹に対しての値段です。もちろん全種類をお願いしまして、さらに「御飯200円」「赤だし150円」もオーダーです。「6.料金は前払い」です。

 お茶やジュースはもちろん、日本酒やビールも用意されています。調理方法のなかの塩焼きなのですが、もうイメージそのままですね。鱒に棒を差して、炭火のまわりに縦に並べるという、あの感じ。焼けていくその様子を見ただけでお腹がぐっと鳴ってしまいます。できあがると呼ばれますから、それまで待ちましょう。

刺身にフライに塩焼き 全部いただきました

 「7.料理が出来たらお呼びします」呼ばれましたので、受け取りに行って料理をテーブルへと自分たちで運びます。まずはお刺身から。

 鱒のお刺身、透きとおるかのような色で、プリプリ感が見た目にもわかります。臭みはありません。さっきまで泳いでいたという新鮮さ。しかも、森のなかの木陰でいただく贅沢。ビールや日本酒と……これはたまりませんよね。

 続いてはフライ。もう釣り上げたばかり、油で揚げたばかり、ばかりばかりですからね。サクサク感の衣と、ふわっとした身の柔らかさ。ホクホクですね。これはご飯と赤だしによく合います。

 しかもそのご飯とみそ汁にも注目です。ご飯はこの瀬戸市の上半田川町で作られたというまさに地元のお米。さらに赤だしは、鱒のあらで取った出汁がしっかりと効いています。赤だしってところがたまりませんね。

 お待ちかね、塩焼きです。竹串は刺さったままの状態ですから、あの憧れの焼魚かぶりつきができちゃいます。炭火で焼いただけあって、遠赤効果ですよね。フライとはまた違ったホクホク感に、身のジューシーさを感じつつも、皮はパリっと。塩も効いていて、娘も大満足です。これは魚が好きになりますよ。

大自然を満喫しながら…それも演出?

 鱒の新鮮さもさることながら、雰囲気もいいですよね。森の木々に囲まれて、通り抜けていく爽やかな風。開放感たっぷり、非日常感あふれるなかで、贅沢にいただく調理したての料理の数々。でも、それほど金額が高いわけではないです。

 最後は「8.食事が済んだらご返却」。借りた敷物ですとか、食器類はすべてセルフで返却が必要です。元の状態にして帰りましょう。その分、リーズナブルになっているということですね。

 お土産にも「鱒の甘露煮」「鱒の一夜干し」「鮎の一夜干し」といったものがありまして、こちらは「道の駅 瀬戸しなの」でも販売されているそうで、特に甘さが子どもにも大人気なのですって。

 確かに、釣ったばかりの魚を、調理したてでいただくという美味しさはもちろんあるわけですけれども、子どもと一緒に行くと、さらに楽しさ倍増ですね。しかも、子どもにとっては魚の本当の美味しさを知ることもできますし、魚を釣って食べるということがどういうことなのかもわかるわけで、食育にもなりマスね。

 さらには、本当に森の中で、携帯電話の電波が届かないんですよ。だから今、目の前で起きていることに完全集中できるというね。昔は当たり前だったはずなのですが、とてもそれが特別なひとときに感じます。いい演出ですね。あ、演出じゃないか。

関連情報

上川養鱒場(愛知・瀬戸市)

上川養鱒場

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