尾張(西愛知) 東海あまのじゃくツアー

歴史は2,100年 様々な時代の名残 はだか祭りで有名な尾張の神・国府宮神社でお花見

記事公開日:2017年4月5日

★参道で宴会もできる国府宮神社の稲沢桜まつり
★2,100年前の創建で楼門は鎌倉時代 通称は奈良時代から
★厄除けの神社で結婚式すれば… 婚礼菓子まきの伝統を今に

 桜を見に今年(2017年)は稲沢市の国府宮神社へ行ってきました。例年、参道では「稲沢桜まつり」が開催されていて、メイン行事が行われる初日にはステージイベントも盛大に行われるのですが、私たちは平日に行ったので催しは無かったものの多くの人で賑わっていました。

 国府宮神社といいますと「はだか祭り」が有名で、そのもようは地元のケーブルテレビが、いろんな意味で緊張感あふれるなかで生中継の特番を組むほか、地上波のテレビ局でも各局の夕方のニュース番組のなかで取り上げられるほどです。あらためて国府宮神社も参拝して、どのような神社なのか感じてみます。祭神はずばり尾張。

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参道で宴会ができる桜まつり

 訪れたのは4月5日、例年よりも桜の開花が遅く、まだ満開とはいかず八分咲きといった感じでしたが、参道の両側に広がる桜並木は見事です。見ると、その参道の両側は細かく仕切られていて番号が振られています。そしてそのスペースでは思い思いにお花見が繰り広げられていました。

 この稲沢桜まつり期間中は、なんと神社の参道でお花見宴会ができてしまうんですね。あらかじめ申請が必要な予約制ですが、備え付けの申請書に記入して、希望コマ番号を添えて国府宮神社に提出することで、それが可能になるというわけです。しかも複数コマもOKだそうで。夜間はライトアップされているそうですから、国府宮が、こう飲み屋、みたいな状況になるというわけですかね。

楼門は室町時代からのものを江戸時代に修理

 ではお参りをしていきましょう。まず国府宮神社といって目に飛び込んでくるのは、車で通りがかってもその迫力、存在感に驚く楼門です。重要文化財となっていて、建立時期は室町時代後期。1646(正保3)年の解体大修理の際に、上層は新造されたことが1958(S33)年の解体修理で明らかになっています。門自体は450年近く前からここにあるわけですね。楼門をくぐると、その配置がこの地域ではなじみ深い、尾張式・尾張造になっている境内が見えてきます。

 尾張式とはこの地域に見られる神社特有の建物の配置で、楼門、蕃塀、拝殿、祭文殿、釣殿、本殿がほぼ一列に並んでいて、拝殿から本殿にかけて回廊で繋いだ左右対称の建築様式です。特に、不浄除けの意味で設けられた蕃塀が印象的で、外からは拝殿が見えない形になっていますね。

 拝殿も重要文化財となっていまして、こちらは江戸時代前期に建てられたものと考えられているものの、天保の修理で一部取り替えられている部分があり、切妻造で、内側に柱が並立しているのが特徴だそうです。

昔の通称がそのままなのね

 一般的には「国府宮神社」として呼ばれていて、隣接している名鉄電車の駅の名も「国府宮駅」ですが、国府宮神社は通称で、その名は尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)。かつてこの神社の近くに尾張国の国衙があったことから国府宮神社と呼ばれるようになったとのことで、昔の通称がそのままというわけですね。女子大が無くなって50年以上経つのにいまだに女子大小路と呼ばれ続ける栄の歓楽街と一緒……と言ったら怒られてしまうでしょうか。

 創建されたのは崇神天皇7年と言いますから、今から2,100年以上前の紀元前91年ということになります。祭神は尾張大國霊神で、この尾張の地の霊力を神として敬ってお祀りしたものとのこと。まさに尾張、この地域の国土そのものが祭神というわけですね。尾張地域の総社でもあったことから「尾張総社」という通称もあります。

2,100年以上前から尾張の守り神

 まさに尾張の守り神。由緒としては、この地域の総鎮守神であるとともに、農商業守護神、厄除神としても広く信仰を集めていて、尾張総社と定められたのは奈良時代に国衛が隣接していたことからだそうで。そのきっかけで「国府宮神社」と呼ばれるようになったと。奈良時代でしたか。1,300年前の通称が今も。50年どころではありませんでした。

 厄除けはもう「はだか祭り」で有名ですよね。くじによって選出された「神男(しんおとこ)」に触れることで厄が落とされるという言い伝え。ふんどし姿の男たちは少しでも触れたいと、もうそれはもみくちゃになるわけです。この「はだか祭り」も通称で、正式には「儺追(なおい)神事」です。この神事も平安時代の初期から宮中で行われている鬼払いの儀式がもとで、今は節分の豆まきとしても広く定着していますね。

なおい挙式で婚礼菓子まき!鬼祓い?

 国府宮神社では、そういった歴史を背景にした日本古式の神前結婚式を挙げることができます。その名も「なおい挙式」。

 尾張の結婚式と言えば「婚礼菓子まき」がありますが、もちろん尾張総社・尾張国府宮ですから、結婚式には婚礼菓子まきが付き物。国府宮神社の公式サイトには「婚礼菓子まき日程表」という特設コーナーがあり、いつ、結婚式の菓子まきが行われるのかが目安の時間まで公表されています。月に1度以上の頻度で行われるようなので、尾張の嫁入り菓子まきを体験してみたい方にはいいですね。

 鬼払いを起源とする、厄除けのはだか祭りこと「儺追(なおい)神事」。そんな神事が行われる神社での「なおい挙式」。これで一生厄除け、鬼は外!といきたいところですが、外からの鬼は祓うことができたとしても、結婚相手が時を経て鬼になるという可能性もありますからね。ただそれは、神頼みではなく、日々の努力といいますか、積み重ねですね。鬼にしてしまわないように心がけることが大切なのでしょう。

 これからも私はこの尾張の地で商売をして生きていくつもりなので、しっかりと尾張の神様にお願いをしておきました。そして、わが家には今のところたぶん鬼はいないと思うので、外から鬼が入ってこないようにと合わせてお願いを。ええ、いないですよ。いないはずです。いないとしか書けません。

参考サイト

尾張大國霊神社 国府宮

尾張大國霊神社 尾張総社 国府宮(愛知・稲沢市)

国府宮神社

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