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神の使い?神の祟り?-東白川村(1)つちのこ神社

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 岐阜県にはふたつの「白川」があります。ひとつは富山県と隣接している最北端にある、合掌造りで有名な白川村。そしてもうひとつが、お茶どころとしてしられる美濃白川こと、白川町と東白川村です。うち、東白川村は人口2,700人強の山村で、明治時代から一度も合併などをしていないという、平成の大合併が進む近年では珍しい存在となっています。

 そんな東白川村に、年に一度たくさんの人が全国から集まる日があります。何が目的で集まるのか、それは幻の生物「つちのこ」を捕獲するためです。東白川村には、驚くほどにつちのこの目撃証言があるのです。

 まずは村にあるつちのこ神社にお参りです。え?神社?と思われるかもしれませんが、実は東白川村には神社にまつわる興味深い歴史が、今もそのまま残されているのです。東白川村つちのこと神様紀行を、3回に渡ってお送りします。

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幻の生物「つちのこ」とは

 幻の生物。我が国には古くからの伝承で、座敷童子や河童とった妖怪がいるとされていますが、「つちのこ」はそういった類のものではありません。

 目撃証言によると、つちのこは一見ヘビのようにも見えるのですがそうではなく、幅広く平たい頭を持ち、首がくびれていて、まるでビール瓶のように太い胴回りをもち、その先には短くて細い尻尾がある生物で、長さは30から80センチと伝えられています。

 なぜヘビではないと言い切れるのか。それは、ヘビどころの俊敏さではないからだそうで、なんと2メートルもジャンプしたり、ゴロンゴロンと転がって移動したりするとのこと。

 つちのこは全国各地で目撃されているのですが、ここ東白川村は、20人以上の目撃証言があり、専門家によると日本一のツチノコ生息地なのだそうです。

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東白川村とはどんなところなのか

 東白川村は岐阜県加茂郡の最北東端にある、村の9割を山林が占める山村で、白川茶や東濃檜といった特産品があります。一口に加茂郡と言っても坂祝町とは直線距離で40キロ弱も離れており、美濃加茂市から自動車で約1時間というかなり奥まった場所にあります。

 美濃白川といいますと、国道41号沿いにあるお隣の白川町を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、その東にあるのがこの東白川村で、白川茶発祥の地は白川町ではなく、こっちの東白川村です。

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つちのこ神社?にお参り

 東白川村の観光マップを眺めてみますと、つちのこ神社という気になる存在を発見しました。幻の生物をまつる神社。なんとも不思議な存在です。しかし、車でその近くまでやってきたのですが、見当たりません。すると向こうから、電動カートに乗ったおばあちゃんがやってくるではありませんか、「すみませーん」と声をかけると止まってくれました。おばあちゃんは、何事?という顔をされていたのですが...。

「あのー、このあたりに、つちのこ神社はありますか?」

 と聞くと、「え!?」というような表情を一瞬したあと、ちょっと噴き出しそうな笑顔で「あ、あることはありますけど」と言って、場所を教えてくださいました。

 そ、そんな、思わず笑っちゃうような存在なのですか?

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 おばあちゃんの言う方向に車を走らせると、赤い鳥居が見えてきました。つちのこ神社を発見です。

 正式名称「親田槌の子神社」は、かつてつちのこの死体が埋葬されていたとされる場所の土、つまり墓分身を祭っているもので、親田の里の有志一同が氏子となって、1989(H元)年に創建されたものです。

 ...。平成元年!?なるほど!神社と言っても観光スポットの要素が強いですねこれは。おばあちゃんが噴き出したのも頷けます。でも、東白川村の歴史を考えれば、この神社の存在は何もおかしくないのです。その話はつちのこの後で。ちなみに、赤い鳥居はつちのこ神社のお隣にある神社のもの。その祠が真新しくとてもきれい。それも実は、村の事情に関係しています。

神社の近くにはつちのこ目撃現場が!

 つちのこ神社がここに祭られているのは、この下親田地区ではつちのこの目撃証言がとても多いからです。神社から少し北に行ったところにある「親田農村公園」はまさに目撃場所。「ここが槌の子の出る親田」という木製の看板が設置されています。

 でも、どう見ても公園って感じじゃないんですけどね...。あ、そうか。公園として綺麗に整備してしまったら、つちのこが逃げて行ってしまいますものね...。

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つちのこイベント会場?

 道路を挟んで、槌の子の出る看板の反対側には何やらイベントステージと思われる施設が。地元のお祭りなどが開かれるのでしょうか、「つちのこの里」という文字とともに、かわいらしいつちのこのイラストや、子どもたちが遊ぶイラストが。

 でも...。つちのこに女の子が歌を歌いながらまたがっているイラストは、ちょっといろんな意味でどうかな...。それに、つちのこってそんなフレンドリーな生き物なの?

 毎年東白川村では「つちのこフェスタ」として5月3日に捕獲イベントが行われ、全国からたくさんの人が集まります。でも、集合場所はここではなく村役場近くの公園ですので、気をつけてください。

 当日つちのこを発見した人には100万円+αです。賞金は毎年1万円ずつ増えていて、今年の5月3日に発見した人にはなんと119万円が贈呈されます。もちろん、生け捕りが前提です。

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やっぱりつちのこはフレンドリー?

 槌の子神社の南側にはつちのこ公園が整備されています。バーベキューコンロなども貸してくれるとのことですので、つちのこを探しがてらバーベキュー、いや、バーベキューの香りでつちのこを誘き出すなんてことも可能です。

 そしてこのつちのこ公園の看板にも、子どもがたも網を持ってつちのこを追いかけるイラストが。

 あのー、つちのこって2メートル飛んだりして、犬を食い殺したりするんですよね?こんなフレンドリーなイメージでいいんですか?

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一応、探してみましょうか!

 せっかくここまで来たのですから、つちのこ最多目撃地でつちのこを探してみようではありませんか!と思ったら、日陰の場所には雪が。

 幻の生物の割には、つちのこは冬眠するということはわかっているそうで、当然こんな真冬には姿を見せてくれるわけもなく、捜索を断念。世紀の大発見をこのブログでご報告することはできませんでした。

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 つちのこ神社にお参りもしましたし、目撃場所の捜索もしましたが、いまひとつ「つちのこ」そのもののイメージが沸きません。そこで、この東白川村にある世界で唯一のつちのこの資料館「つちのこ館」へと行ってみることにします。

 そこには、つちのこに関するあらゆる資料があるだけではなく、つちのこの生態が見事に再現されているとのこと。これは楽しみです。

 つちのこを発見できずに良かったかも...そんな話も聞くことになります。

 次回、つちのこ館編に続きます。

つちのこ神社(岐阜・東白川村)


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