名古屋 東海あまのじゃくツアー

時代の流れの中で・スターの変遷-東山動物園(2)

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 前回は、東山動物園の戦後のスター「ゾウ」と、今のスター「コアラ」、そして伝説のボートをご紹介しました。今回は、その戦後のゾウと現代のコアラの間に大人気だった動物を探して北園へ。その動物がどれくらいスターだったのかというと、名古屋の威信を賭けた「あの活動」にマスコットとして使われたくらいです。

 では、東山動物園の動物園北園へと向かいます。本園と北園の間には、平日は路上駐車可能な一般道路が走っていますので、陸橋もしくは長ーいエスカレーターなどで渡ります。まずはそれらのスターの前に、相方が大好きな自然動物館へ。

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暖かくてホッとしてる場合じゃない

 東山スカイタワーのふもとにある自然動物館には、夜行性の小動物、爬虫類、両生類などの動物が、生息地そのままの自然環境で過ごしています。今年は子年ということで、ネズミの場所にはそれぞれ目立つように装飾が施してありました。ネズミもなかにはカワイイのもいるのですが、ネズミは尻尾を見ると...つい、ひいてしまうんですよね。

 ネズミたちのいる夜行性コーナーを抜けて、熱帯のゾーンへ。入った瞬間、熱風に体が包み込まれます。冬にはたまらない場所ですね「暖かい...」。

 でも、ふと下に視線を落とすとミシシッピーワニが。説明版には「手近にいるものは何でも食べる」と、恐ろしいことが書いてあります。目つきも鋭い。

 彼らを見ると一気に探検隊気分になり、不安定なボートの上で「押すな、押すんじゃないぞ!絶対に押すなよ!」と叫び、結局はワニのいる川に沈む隊長の姿が頭をよぎります。

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意外にも毒ヘビはいない

 いよいよ相方の大好きな、ヘビやイグアナのゾーンです。見た目はちょっと怖いグリーンイグアナが、暖房機の真下で2匹が上下に重なり合っています。動いてはいなかったのであれをしているわけではなく、たぶん、くっついって暖まってるんでしょうね。その見た目とは裏腹にほほえましい。

 そしてヘビ。でっかいのから、色が派手なのまでいっぱいいます。相方はそれぞれをまじまじと観察。

 香嵐渓ヘビセンターを思い出すなんていうと、歳がバレますが、そんな感じです。さすがにここは動物園なので、マングースとの対決とかはやってませんけどね。ちなみに、東山動物園には毒ヘビはいないとのことなのですが...毒は無くても怖いね。やっぱり。ガラスケースの壁にもたれかかって、ブニュってなってるヘビの様子が何ともカワイイような怖いような...。

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オオハシさんこんにちは

 名古屋のテレビ番組でよく見かける、大きなくちばしがとっても色鮮やかなオニオオハシもいます。そのくちばしといい、目つきといい、「オオハシさん」という愛称(?)といい、愛嬌があります。

 でも、東山動物園には「バードホール」という鳥類専門の展示場があるにもかかわらず、オオハシさんは自然動物館なんですね。

 それにしても、体の割りにくちばしが大きい。バランスを取るのが大変そうだし、くちばしが鮮やか過ぎて、自分自身で「まぶしい!」とか、思わないのかな。

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あの誘致活動は彼らに託された

 では、自然動物館を後にして、コアラの前の代のスターに会いにいきましょう。それは、北園の売店のマスコットとなっている「カバ」です。私が幼い頃はまだ東山にはコアラはおらず、東山と言えばカバ、東山のカバといえば「福子と重吉」でした。

 初代の重吉は1952(S27)年にやってきました。その後やってきた福子との間にもうけた子どもは19頭。我が国の最多産記録となっていて、日本全国の動物園にいるカバの過半数が彼らの子孫にあたるのです。

 福子は1997(H9)年に、重吉は2001(H13)年に日本最長寿記録を残してこの世を去っています。重吉は49年もの月日をこの名古屋・東山で過ごしたのです。現在は、3代目重吉と2代目福子がいます。

 コアラがなぐさめてくれた、誘致に失敗した名古屋オリンピック。その誘致活動に使われたキャラクターがカバでした。もし、名古屋オリンピックが実現していたら、間違いなくマスコットキャラクターはカバの重吉だったことでしょう。

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観客を楽しませることとは

 東山動植物園のスターの変遷。コアラの前がカバ、ということがわかりましたが、そのカバの前がゾウというわけではないのです。

 戦後人気となったゾウは、ショーで人気をさらに集めたのですが、不幸にも事故が起きてしまい、ショーが中止となってしまうのです。

 そこにやってきたのが、ゴリラです。1959(S34)年にやってきた3頭のゴリラは、訓練の成果が実を結び、芸をするようになったのです。当時世界でも珍しかったゴリラショーは、一気に人気となったのですが...。

 時は流れ、動物園でサーカス的なショーを見せるということが、時代に合わなくなってきたのです。そしてゴリラのショーは、終焉を迎えます。

 このように東山のスターは、ゾウからゴリラ、カバ、コアラと変遷していったわけです。

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それって実はアイツらの仕業では?

 北園の東側には、ベニイロフラミンゴやアルパカのいるアメリカ大陸コーナーがあります。ここにはなぜか、電流が走る柵が設置されています。看板を見ると「高電圧危険」とあり、襲ってくる野犬から守るため、という注意書きがしてあります。動物園内を野犬がですか...。

 すると、そのなかにトナカイが。年末はお疲れさまでしたねぇ~。

 おや、そのすぐそばには元気に動き回るオオカミがいるではありませんか。それにしても元気。元気です。

 ん? ! 野犬って、ひょっとして、実はこのオオカミたちが夜な夜なトナカイたちを襲おうとしてるんじゃ...まさか!

 もちろん、そんなことはありません。

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名古屋の都心を客観的に

 先ほども名前を出しましたが、北園には東山動物園のニュースポット「東山スカイタワー」があります。スカイタワーは一応敷地外で、タワーのみの利用も可能です。

 タワーの観覧料は大人300円。動植物園とセットで640円です。中学生以下は無料です。

 ニュースポットといっても、1989(H元)年設置ですからもう20年目です。本来の用途は無線基地としてですが、標高80メートルにプラス高さ134メートルもあり、展望台と展望レストランが設置されています。名古屋の都心から少し離れた場所にあるので、名古屋の街並みを遠くから客観的に見ることができます。名古屋って、言う割には意外とビルが少ないんだな...という真実の名古屋がわかります。

 でも、夜景はすごいですよ~。デートにはいいと思います。

 そういえば、相方がまだ10代だった頃に一度上ったっけなぁ。あの頃はまだ初々しかった...お互いに。

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子どものころと変わってない!

 北園には、さらに「遊園地」があります。日本初登場と銘打たれた「くまさんコースター」など、一部増設されている遊具はありますが、基本的には私がまだ幼少だった頃と、ほとんど雰囲気が変わっていないところがすごい。

 昭和の遊園地を満喫できるという、本来意図されていない楽しみ方も可能です。

 でもたぶん、現在計画されている東山動植物園再生プランによって、この遊園地だけでなく、全体的に大きくリニューアルするのでしょうね。かつて、ショーの動物園から展示の動物園へと変貌を遂げたように。

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 東山動植物園には他にも、こども動物園、植物園がありますが、今回は時間的に回りきれませんでした。

 でも、もちろん忘れてはいません。トッピーネットでは昨年、上野動物園から、横浜ドリームランド向ヶ丘遊園多摩モノレール、そして名鉄モノレール線と、モノレール特集をしました。この東山にも、鉄道路線としてではありませんが、モノレールが走っています。

 しかし、あなどることなかれ。かつては上野と張り合った時代があるのです。しかも、一度廃止して、再度敷設するという荒業をやってのけているのです。次回は、実はすごい経緯を持つ、東山動物園のモノレール特集です。

東山動植物園(名古屋・千種区)


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