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石の博物館・博石館で実現!天の川を渡る結婚式…ってどうだろ?

記事公開日:2002年7月6日 更新日:

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▲10分の1サイズといっても5,500トンのピラミッド。

 現在は中津川市となりましたが、旧蛭川村はわが国で有数の花崗岩の産地です。そんな蛭川地区にあるのが石の博物館「博石館」です。博物館といってもそれだけにはとどまらず、ちょっとした石のテーマパークとなっていて、石製品のショールームとなっているだけではなく、地ビールレストランがあったり、幻想的な空間で結婚式を挙げることもできます。通常は大人800円、小人500円の入場料が必要なのですが、この日は七夕イベントとして夜間無料開放されているという話を聞き訪れてみました。

■ピラミッド

 この蛭川地区で産出した御影石、その量なんと5,500トンを使用し、約2年半かけて造られたのが、クフ王のピラミッドです。スケールは10分の1ですが、それでも1辺23メートルという大きさ。その中には1,000年後に開けられるというタイムカプセルが入れられています。これが結構大きくてビックリしましたが、本物のピラミッドがこれの10倍の大きさであるということにも驚き。しかし1,000年後に開けるタイムカプセルって...開いたときに「懐かしい~」とは誰も言わないでしょうね。

■人形・石の販売店

 芝生広場には、石で造られた人形が数多く展示されています。この丸い質感が何ともいえません。それぞれにいろいろな表情が彫られており、見ていて面白いです。そして販売店では、石に関するさまざまなものを取り扱っています。水晶やアメジストの塊から、今流行の、マイナスイオンが発生するといわれるトルマリンまで。そのトルマリンも、アクセサリーから粉末まで様々。トルマリンには水をやわらかくする効果もあるそうです。私も、マイナスイオンが発生するという石をトルマリンでは無いのですが購入してみました。なぜトルマリンじゃないのかって?トルマリン高いんだもの...。でも、そうやってケチると効果もケチられるんでしょうねぇ。

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▲丸っこい石の人形は和みます。

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▲こちらが本業です。石の販売店。手軽なおみやげも。

■ストーンパーク

 ここでは、鉱物採取の体験ができます。川底の砂の中に埋められた宝石を、自分の手で探すというものです。もちろん発見した石は持ち帰ることができます。初級者コースが30分500円、上級コースが30分1,000円。元が取れるかどうかはその人次第ですが、人気のコーナーで、たくさんの人達が挑戦していました。でもまあ、埋められた宝石を捜すわけですから、砂金を探すような気分は味わえても、絶対に施設側の原価割れはおきないようになってるんでしょうね。

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▲さあ頑張って元を取るぞ!と、思わず意気込んじゃいますよね。

■バッカスビール工場

 こちらでは、地ビール「博石館ビール」が造られています。石の博物館で地ビール?と思ったのですが、ただ観光地化したいがためにやっているだけではなく、岩の中から掘り出した地下水で仕上げた特上の地ビールだそうです。また、工場に併設された「地ビールレストランバッカス」は、110年前の石柱を使用して建てられた神殿風の建物となっています。ステージ生演奏を楽しみながら、食事をすることができるそうです。でも私はビールは飲めないので味はご報告できません...。

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▲結婚式の際は披露宴会場となる地ビールレストラン。

■野外音楽ホール・石柱

 野外音楽ホールは、イタリア産の大理石1万2千トンを使用して作られた、日本一の総大理石のステージです。チャペルも併設され、結婚式を挙げることもできます。この日は七夕ということで、七夕伝説を基にした結婚式のセレモニーの披露をしていました。この通路は天の川をモチーフとしていて、陽が沈むと、足元の発光体が光り、天の川を歩いているような気分になります。天の川を渡る結婚式だなんて、ロマンティックだなぁと一瞬思ったのですが、でもそれって、結婚した途端に単身赴任になったりして、なかなか会えなくなってしまうといった運命にはなりませんかね。

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▲夜の野外音楽ホールは幻想的です。

 他にも、「ねころびのもり」という石と健康、石と美容などをテーマにした、心と体のリラクゼーション空間(平日1,500円、土日祝1,800円、 11:00~最終入館18:30)や、「遊び発見・プートンの森」というミニブタ、ウサギ、ニワトリ、ヒツジ、メダカ、ザリガニ、フナなど、自然と遊べる空間が2002(H14)年にオープンしました。最近は子どもたちも自然を冒険するという体験がなかなかできないでしょうから、面白そうですね。(入園料 300円、体験料は別途必要。営業日は土日祝、連休、春休み、夏休み、平日は団体予約制。10:00~16:00)

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▲こちらが天の川。足元に星が散りばめられています。

 レストラン、ホール、リラクゼーション施設と、石にまつわる施設というコンセプトが、ちゃんと貫かれていたのに、最後のプートンの森だけは石との関連を見出すことができなかったみたいですね...。そこは頑張ってぜひとも石にこじつけて欲しいですね。

関連情報

博石館

博石館(岐阜・中津川市)MAP

岐阜県中津川市蛭川5263-7

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