バスは相変わらず静かに走り続けます。2時間半ほど走ったところで休憩を取ります。サーモンアーム(Salmon Arm)という小さな町にある、ペドロ・ゴンザレス・フルーツガーデンセンター(Pedro Gonzales Fruit & Garden Center)です。様々なフルーツが山積みになっているほか、ガーデニング用品が売られています。店員さんは愛想がよく、買物をした人に「Have a nice day」と声を掛けています。すると、女性が植物を育てるキットをレジに持っていきました。何の植物かはわかりませんでしたが家庭菜園でも始めるつもりでしょうか。精算を済ませると、そのレジの店員さんは「Have a nice plant!」と言うではありませんか。何て粋なんでしょう。
すると相方は、何か見つけたようです。
「こんなポテトチップは初めて見た。」
と喜んでいます。マイルドソルトやスパイシーなどいろいろな味があります。相方が買うと、ガイドさんが寄ってきてこう言いました。
「そんなチップじゃなくて、ここへ来たらフルーツチップを買わなきゃ。」
と、リンゴの輪切りがそのまま乾燥されたチップを指さしました。確かに、フルーツガーデンなのですから、なぜここでポテトチップなんだ…とガイドさんは思ったのでしょう。相方は結局ポテトチップとリンゴチップの両方を買いました。
「だってこのポテトチップ珍しかったんだもん。」
と、相方はダメ出しされたことにちょっと怒っていましたが、バンクーバーに戻った後に普通に売られているのを発見し、納得したのでした。フルーツを使ったアイスクリームも人気とのことでしたが、私達はチョコミントのアイスクリームを買いました。なんて天邪鬼なんだと思われるかもしれませんが、食べたかったのですから仕方がありません。チョコミントのアイスは美味しかったのですが、コーンがイマイチでした。
するとガイドさんはたくさんの桃を買っています。お土産にしては多すぎるだろうと思っていると、ツアーのお客全員に配り始めました。どうやらサービスのようです。運転が大変なのはガイドさんなのに心配りが嬉しかったですね。バスに戻るとガイドさんがお昼ご飯の話をし始めました。
「昼食は日本・韓国・中国料理が混ざった弁当です。」
また想像のつかないメニューの登場です。少し不安ではありましたがこれがツアー最後の食事。こうなったらどんと来いです。バスはトランス・カナダ・ハイウェイ1号線をひたすら走ります。大陸横断鉄道と並行しているので時折列車を見ることができます。相変わらずの超連結貨物列車で、全長は絶対に1km以上あります。
「昼食を食べたら大きなバスに変わります。」
ガイドさんはまたわけのわからないことを言い始めました。そこで運転手も交代ということなのでしょうか。それは少し残念かもと思いつつ、夢の中へと落ちていきました。






