朝食を食べ終わると、ガイドさんが包帯を持ってやってきました。昨日は湿布を探しに行くと言って結局戻ってきませんでしたが、どうやら気にはしてくれていたようです。腫れている足首をしっかり固定します。それでも歩くのは痛い様子。松葉杖が欲しいと言いますが…困りました。部屋に戻る時は周りに人もいなかったので、私がおぶって部屋まで連れて行きました。こんな状態で観光できるのだろうか、とかなり不安になります。
9時、いよいよ出発です。ホテルのロビーに降りるとガイドさんが木材を組み合わせた杖のようなものを作ってくれていました。ホテルのロビーがちょうど改装中で、いらない木材をわけてもらったとのこと。相方は杖を使って何とか歩けそうです。本当に感謝です。タイミング良くホテルが改装工事中で良かった。杖はさすがオーダーメイドということもあって、身長155cmの相方にピッタリでした。それでも痛みが治まったわけではないので油断はできませんが一安心です。するとガイドさんは、
「さっき背負ってたでしょ。これは何とかしなきゃと思って杖を作ったよ。」
と言います。見られてたのね…。でも、結果的にはそれで良かったのですけどね。
そしてバスはホテルの前にあるカルガリー・オリンピック公園(Calgary Olympic Park)に向かいます。ここは1988年に冬季オリンピックが開催されたところで、今もジャンプ台などが当時のまま残っています。ジャンプ台の上にはレストランがあるそうなのですが、高さも高いけど値段も高いよ、とガイドさんお得意のジョークが登場。今回は理解できました。ちょっと嬉しい。ジャンプ台だけでなくボブスレーのコースもありました。ここを時速140キロといったスピードで走るわけですからすごい勇気です。ちなみに、雪の無いジャマイカのボブスレーチームがオリンピックに出場するのを描いた「クール・ランニング」という映画がありますが、この映画はカルガリーオリンピックの実話で、実際にここで撮影されているとのことです。余談ですが、アメリカの映画でも最近はカナダで撮影されることが多いそうです。適度に雨が降るので特にバンクーバーは絶好の撮影場所だとか。Xファイルのテレビシリーズなど、舞台はアメリカでも実際の撮影場所はバンクーバーだったりします。
さて話は戻って、オリンピック公園には当時の参加各国の国旗が掲げられています。そして聖火をふたりで運ぶ像があります。もちろん今でもスキー場、ジャンプ競技場として使用されています。ジャンプ台を初めて間近に見たのですが、あんなところを飛ぶなんて絶対に無理です。高いところの金具の取り外しなどには充分気をつけないといけませんね。バスはカルガリー市街地には向かわずロッキーへと、昨日走ってきた来た高速道路を戻ります。カルガリーは宿泊と、この公園に寄るだけでした。
カルガリーと言えば名古屋っ子にとっては忘れられない街です。そう、2005年の万博開催を最後まで争った都市です。名古屋は1988年の夏季オリンピックに夢破れ、2005年の万博に望みを託したのです。対して、このカルガリーはその1988年に冬季オリンピックを開催しているのです。オリンピックもやって万博もやる。そんな欲張りな。と当時関心のあった名古屋っ子は誰もが思ったはずです。当時、名古屋は闘争心剥き出しでした。
結局、2005年の万博を名古屋は射止めました。ちなみに、バンクーバーでは2010年に冬季オリンピックが開催されます。さすがに冬季オリンピックは名古屋では無理ですからね…。冬季オリンピックは1994年から夏季とは2年違いになっているため、現在は同年開催で無くなっています。
カルガリーに笑われないためにも愛・地球博は成功させないと…ですね。やらなくて良かったとか、カルガリーでやってればなぁ、なんて思われないように。既にカルガリーは、2005年に万博をやろうとしていたこと自体忘れていたりして、根に持つのは名古屋っ子だけかも。






