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カナダ | めざせ移住!?
1日目 カナダ…英語が怖い
序章 #1
#2 #3 #4 #5 #6 #7 #8
2日目 広大ロッキーツアー
3日目 カナダに来たはずが
4日目 宝石の湖でカヌー
5日目 日本とスケール違う
6日目 英語にチャレンジ!
7日目 バンクーバー満喫
8日目 ちょっと留学生気分

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空白
第2回
カナダに30年・夢追い人
空白
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あしあと エアカナダ機内
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イラストフォト
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 ドリンクサービスが近づいてきました。前方を見ているとやはり皆さんビールやワインを頼んでいます。果たしてジュースにお金がかかるのか、小心者の私はドキドキしていました。そして乗務員さんがいよいよ私に話し掛けます。
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「How about a drink?」
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私はどれが無料なのか聞きたいのですが言葉がでてきません。
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「Which? Free?」
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 乗務員さんは首を傾げています。ああーどうしよう。すると隣りに座っていたおじさんが驚いた顔でこちらを見てこう言いました。
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「どれも無料ですよ。」
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 私はカーっと顔が赤くなり。
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「え?さっきビールとワイン以外は有料って言ってましたよね?だからジュースは…。」
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と言うと。
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「それは洋酒、ウイスキーですよ。ジュースなんてビールやワインよりも安いじゃないですか。ひょっとして飛行機は初めてですか?」
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 私はさらに顔を赤くしながらコーラをもらったのでした。しかし、それがきっかけでおじさんと話をするようになりました。おじさんはアサイさんという方で、バンクーバーで飛行機を乗り継いでエドモントンという街へ行くとのこと。なんとカナダに住んで30年という現地在住の方でした。今回は岐阜に法事でやってきた帰りだそうです。私は興味津々で話を聞きます。
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 アサイさんは大学を出て単身カナダに移住。当時は永住権も比較的簡単に取ることができたそうです。最初は不動産関係の仕事に就き、レストランの担当をされていたそうです。それがきっかけでレストラン事業を立ち上げ、その後様々な苦労を経て、現在はなんとカナダに4つの会社を持つ社長さんとのこと。アメリカンドリームならぬカナディアンドリームです。
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 今度は私の事情を聞かれます。海外に住む相方を追いかけてやってきたことを話します。遠い将来には海外に住みたいという気持ちはありましたが、英語の語学力も無く、本気かどうかもわからない気持ちでそういうことはなかなか言い出せず、当面の目標である好きなことで身を立てたいという話をしました。
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 遠くの夢を追いかけることも大切だけど、目先の目標をいつも追いかけ続けることが大切なのではないか。夢へと歩く自分のプロセスがゆくゆくは絶対に生きてくる。遠くの夢が叶わなかったとしても、そのプロセスが無駄になることは無い。目標という看板を背負って毎日とにかく動き続けることが大切なのでは。アサイさんにそう言われ私はハッとしました。私は常に夢を追いかけているつもりでしたが、漠然としていて結局毎日いつもの生活に流されているだけではないか。そう感じたのでその思いをアサイさんにぶつけてみました。するとアサイさんは言いました。
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「思い切って半年や1年、海外へ放浪の旅とかした方がいいかもね、無責任だけど。とにかく何かやらなくちゃね。何事も経験だよ。」
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 夢を追い続けている人と話すことは本当に刺激的です。パワーと勇気を貰える気がします。とにかく毎日何か一歩ずつ人生を前進していかなくては。そう思わされました。私はここ最近、カナダに住み一歩一歩夢へと歩き続ける相方と自分の間に出来つつある溝を感じていて何かを焦っていました。自分が置いていかれているような。それを拭い去るには、私も夢に向かって歩き続けていくしかない。そのことに気づかされました。
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「何かあったらメール頂戴よ。」
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 と、アサイさんはEメールのアドレスを教えてくれました。人と人の出会いとは不思議なものです。最初のドリンクサービスで、私が普通にジュースを頼んでいたならこの機内での会話は無かったかもしれません。知らない人が知っている人に変わる。素敵なことです。
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 遠い夢ではありますが、カナダ永住についても聞いてみました。すると最近は失業率との関係でかなり厳しくなっているとのことでした。就職口があるだけでは就労ビザしかもらえません。アサイさんの会社でも、その従業員が本当に必要だという証明を弁護士を通して申請しても永住権が得られるまでにはそれからかなりの時間がかかるだけではなく、必ず貰えるという保証は無いそうです。
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 アサイさんは入国カードの書き方を教えてくださり、空港に到着してからの入国手続きまで同行してくれました。本当に親切にしてくださって嬉しかったです。そして何よりも夢を追うパワーを分けていただけたことに感謝です。帰りの飛行機は、隣りになった人にこちらから話し掛けてみようかな。
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 アサイさんはバンクーバーからエドモントンへと乗り換えなので、空港出口前でお別れです。そしていよいよ出口へと向かいます。そこには7ヶ月前に名古屋空港で見送った相方の顔がありました。久々に会ったのですが、そんな雰囲気も無くなぜか日常的に会っているかのような錯覚に陥りました。相方も特に久しぶりという様子も無く、「バス停こっちだよ。」と私は連れていかれました。感動の再会を予定していたんだけどな…。
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写真s 写真s 写真
▲エアカナダ機です。名古屋−バンクーバー直行は嬉しい。 ▲次第に闇が空を包みこみんでいきます。 ▲8時間を経てカナダの山並みが見えてきました。

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