15.長崎で時空の旅 あまのじゃくツアースペシャル

長崎へ!時空を越える旅に出発...ん?出端で間違えた?

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★最高時速300キロで西へ
★目的は軍艦島をはじめ歴史遺産
★それ...長崎か?とツッコミ

 少し前の話になりますが、九州・長崎へと行ってきました。目的は、あの、かつては世界一の人口密度を誇り、日本で最も活気があり文明が進んでいたといわれたのに、一瞬にして廃墟になった「軍艦島」をはじめ、歴史の痕跡をとどめるスポットを訪れ、時空を越えた空気を感じるためです。

 今回から「長崎で時空を超える旅」として、シリーズで長崎レポートをお送りします。

 まずは、名古屋をあの新幹線で出発です。

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引退間近のカッコイイ新幹線で300キロ!

 今回、名古屋駅で乗り込みましたのは、JR西日本の新幹線500系です。この車両は、2010(H22)年2月をもって「のぞみ」としての運行は終了しており、この時は、引退間近のぎりぎり駆け込み乗車となりました。

 私は初めて乗ったのですが、明らかにN700系とは別物といえるものでした。それが乗り心地としては評価が別れるところだと思うのですが、スピード感があるということ。そして、何といっても見た目のカッコ良さ。ワクワク感という点では、N700系とは比べ物にならないものがありました。

 ビジネスの移動ならN700系、新幹線という乗り物を楽しむなら500系という感じですね。

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 そして何より、500系のすごさを体感できるのが、兵庫県に入ってからです。この500系は、国内初の営業最高時速300キロを実現した車両なのですが、東海道新幹線の区間ではそのスピードを実現できる場所がないため、姫路駅を通過して初めて、300キロが体感できます。

 それが誇りでもあるのか、時速300キロを越えますと、電光掲示板にそれが表示され、思わず感動です。

 繰り返しになりますが、現在この500系は、「のぞみ」の運用からは引退しています。

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コーヒーとともに西へ...帰りは?

 さらにもうひとつ、時速300キロまで加速するかどうかとは別に、東海道新幹線の区間と、山陽新幹線の区間との間には、違いがあります。

 そう、それは車内販売。

 新幹線の車両がJR西日本だからといって、ずっとJR西日本の車内販売というわけではなく、東海道の区間ではJR東海、山陽の区間ではJR西日本と、車内販売の販売者も品揃えも変わるのです。それがよくわかるのがホットコーヒーです。

 名古屋を出発してすぐ買ったコーヒーには、「JR-CENTRAL PASSENGERS」の文字。これはいつも東京へ行く際の新幹線でもよく見かけるもの。一方で、大阪を過ぎてから買ったコーヒーには、「I'm going WEST with a cup of COFFEE.」とあります。

「私は一杯のコーヒーとともに西へ向かっている。」まさにそのとおりです。なかなか面白い文章です。しかしこれ、逆方向の場合は「EAST」になっているのかな...と期待して、帰りも買ってみたら同じ文章で残念。東に向かっても「going WEST」です。

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のぞみからかもめへ

 名古屋駅を出発して3時間半。本州を出て、九州は博多に到着です。私はこれが九州発上陸!福岡にはとても興味があるのですが、今回はここで乗り換えです。

 博多駅でも、山陽新幹線のホームはJR西日本デザインですが、長崎へと向かうホームへと移動しますと、見慣れないJR九州デザインの駅名標が登場です。これだけでもう、遠くへ来たもんだと実感。

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 そうそう。JR九州といえばICカード乗車券「SUGOCA」ですね。ピンクがイメージカラーなのが、どこか明太子を思い出させます。SUGOCAは、2009(H21)年3月1日に導入されたもので、JR東海のtoicaに比べても遅いのですが、同時にICマネーを搭載しているという点でtoicaよりも先んじており、対応自販機や対応コインロッカーは、東海に比べて1年も早く登場することとなりました。

 もちろん、乗り換えのバタバタの途中で、SUGOCAゲットです。

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 そして、長崎本線を走る特急「かもめ」に乗って、いざ長崎へと出発です。この車両がとっても快適。デッキの部分もとてもオシャレでした。ただ...デッキの部分にすごくたくさんの人がいてビックリ。自由席がいっぱいだったのでしょうかね。

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佐賀を越えて...有明海を越えて

 今回は事情がありまして、午後2時台に名古屋駅を出発していますので、この「かもめ41号」に乗車したのは午後6時。日が長い時期とはいえ次第にあたりが暗くなっていくなか、佐賀県の田園風景を疾走していきます。それにしても、佐賀の中心部というのは本当に平坦な土地なのですね。福岡県のテレビ局の電波がよく飛んでくるというのも納得です。

 佐賀市を越えると、長崎本線は有明海の海岸線を走ります。車窓にはその有明海と雲仙普賢岳が。名古屋駅を出発して5時間。私の場合は、自宅から名古屋駅までが1時間かかりますので、既に移動は6時間。疲れが隠せずウトウト...。

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あ~長崎は~とってもいい天気!

 名古屋駅を出発して5時間半強。ようやく長崎駅に到着しました。さすが長崎、ホームで「御朱印船」がお出迎えです。朱印船貿易は、17世紀前半にベトナムやマカオとの間で行われたもので、全てがこの長崎を出航し、長崎へと帰港することになっていました。しかし、幕府の鎖国政策が進むと朱印船貿易は終わってしまいます。

 ちなみに、この御朱印船は、春の長崎港まつりの出し物として、三菱重工業長崎造船所が製作したものとのこと。大げさかもしれませんが、長崎といえば三菱、三菱といえば長崎と言っても過言ではない部分もありますものね。特にこの造船分野では...。そう、明日の目的地である軍艦島も三菱でしたね。

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異国情緒というべきなのか...

 長崎駅に降り立ちますと、まず目に付いたのが「SEATTLE'S BEST(シアトルズベスト)」です。カナダに遊びに行った際によく見かけたコーヒーショップですが、東海地方には1店舗しかないため、これだけで異国を感じてしまいました。ただ...調べてみたら、関西には結構あるみたいです。

 さらに見上げるとそこには夕闇迫る稲佐山。時刻は午後8時を回っていたのですが、まだ少し空が明るいところに、西へと来たんだなぁと実感。稲佐山は100万ドルの夜景が見られるとして有名なスポットです。この日はふもとから、山頂のアンテナ群をはっきりと見ることができましたので、山頂からはさぞかし美しい夜景が見られたことでしょう。もちろん、後日行ってみることにします。

 この日、無理をしてでも行っておくべきだったと後悔することになるのですが...。

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 そして長崎と言えば路面電車です。長崎駅前には長崎電気軌道の長崎駅前電停があり、その先には道路と線路が両方Y字型にクロスしており、自動車と市電がめまぐるしく行き交います。信号機には黄色い矢印のほかに、×印もあり、ここで運転する際には、交通の教則をもう一度読み直さなきゃな...と思っていた矢先に、目の前で自動車と市電があわや接触事故になりそうな状態に...。

 これまで、本州のいろいろな街に訪れましたが、この長崎には独特な空気が流れている感じがしました。市電が走っていること自体や、市街地に山が迫っている点では、少し前の岐阜市のような感じもしたのですが...それは、初九州、初長崎というワクワク感がそうさせたのか、今でも異国情緒が残る空気があるのか...。

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長崎名物食べなさいよ

 夜も更けてきました。今回、宿泊はビジネスホテルなので、長崎の駅前で食事をいただくことにしました。入ったのは、和風レストラン「だいこく」。お店に入ってビックリ。店員さんが、あの、ジャパネットたかたの高田社長みたいな喋り方なのです。そういえば、ジャパネットたかたはこの長崎県の佐世保市でしたものね。きっと店員さんは、佐世保出身の方だったのでしょう。

 あまりにもイントネーションが同じで、笑いをこらえるのに苦労しました...ごめんなさい。

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 あまり名古屋では食べられないものをいただこう!と、メニューを見回して、からしレンコンに馬刺しを注文。からしレンコンは初めてだったのですが、ツーンときつつもこれがおいしい。馬刺しはこれまた新鮮。普通の赤身の馬肉だけでなく、見た目は脂みたいでこってりしていそうなのに、甘みがあるのにさっぱり感が味わえるという、馬のたてがみのお刺身もいただきました。これは珍味でした。

 長崎好きで精通している友人に「馬刺しとからしレンコンを食べてまーす」とメールしたところ...。

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「それ、熊本...。」という返事が。

 アチャー。食べたいものを注文していたら、長崎にやってきたのに、いきなり熊本の名物を食べてしまったという、リサーチ不足を露呈。でも、まあいいや、おいしかったですから。

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 もちろん、そのあと新鮮なお刺身なんかもいただきまして、ホテルへと向かいます。

 いよいよ明日は、軍艦島こと端島へと上陸できたらいいな...です。なぜ「できたらいいな」なのかといいますと、軍艦島上陸クルーズは予約制でして、もちろん今回は予約してきたのですが、雨が降っていたり、風が強かったりすると、上陸できないのです。長崎のこの夜はいい天気でしたが、歌にもありますとおり、長崎は雨が多く、翌日もいい天気とは限りません。また、いい天気だとしても風があってはダメなのです。

 そこそこの天気になることを祈りながら天気予報を見ますと、「曇時々晴れ」。しかし「長崎は天気予報当てにならないよ」と言われたことを思い出し、期待と不安の中、眠りについたのでした。もちろん、夜中にテレビから流れていたのは「ジャパネットたかたテレビショッピング」でした。

取材協力

KAZ Communications

JR長崎駅(長崎・長崎市)


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