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空に向かって伸びる奇岩が連なる-立久恵峡

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立久恵峡

写真 島根県出雲市乙立町地内
駐車場:あり
ニャ 神話の風景にも見えますし、
修行してる人とかがいそうな感じもします。
ニャ かつて実際に山岳宗教の修験場だったらしいよ。
山篭りしてきたら?

 出雲大社に参拝して門前町も満喫したところで、出雲市の中心部を離れて国道184号線を南下、旧佐田町へと向かいます。その先に、ちょっと怖い気もするけれども力を授かりたい、パワースポットとして知られる神社があるからです。国道184号線は、「酷道」ということはなく、山道ではありますが走りやすかったです。

 出雲の市街地から走ること約30分、右手にものすごい岩が登場しました。その岩はまるで天に向かって伸びるように、高さは100メートル以上ありそうな感じでした。しかもそんな岩がひとつ、ふたつあるだけではなく、ずっと連なっています。陸の東尋坊とでも言ったらいいでしょうか。その迫力に思わず車を停めます。

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 その場所の名は「立久恵峡」。県立自然公園となっています。岩にはそれぞれ「神亀岩」「鳥帽子岩」「ろうそく岩」などといった名前がついていて、全長1キロ以上に渡って連なっています。岩の間からは木々の緑が顔を出し、まるで日本の風景ではないような、いや、現実世界ではなく、神話の世界に登場するような景観を作り出しています。

 作り出しているといっても、もちろん人間の誰かが作ったわけではありません。岩がこんな形になったのは自然の力によるもの。風化であったり、川の浸食作用を受けて、まるで掛け軸に描かれるような風景となっているわけで、言い換えれば、神の力によって作り出されたということができます。人間の手が全く加わっていないのに「造形美」というものを感じさせてくれる不思議さ。

 自然公園である立久恵峡。公園内には宿泊施設や温泉があり、岩に近いところにキャンプ場や遊歩道などが整備されていて、キャンプをしながら川でボート遊びをしたり、鮎を釣って焼いて食べたりなんてことができたのですが、2006(H18)年7月に発生した豪雨によって3つの橋のうち2つが流されるなど大きな被害が出てしまったとのこと。現在も復興中で、キャンプ場再開の目処は立っていません。

 さらに昔には、一畑電鉄が出雲からその名も「立久恵線」という鉄道を走らせていたのですが、1964(S39)年7月の集中豪雨によって路盤が流出してしまい、そのまま廃止となってしまっています。

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 かつては山岳宗教の修験場で、ふもとには霊光寺があり、岩盤に掘られた五百羅漢像もその面影を残している立久恵峡。鉄道が流されたり橋が流されたり、ここは起伏の激しい山間部ですから、そういった災害が発生しても何ら不思議ではないのですが、実はここは、そんなに軽い気持ちで観光に訪れるべき場所ではないということの表れのような気がしてなりません。

 それとも、今から私たちが向かおうとしている場所に祀られた神さまの仕業?あの神さまなら、何か気に入らないことがあったときに豪雨を巻き起こしても何ら不思議ではありません。

 立久恵峡を後にして、その神さまの名がそのまま付けられた、佐田町須佐へと向かうことにします。国道184号をさらに進み、県道39号へ。須佐小学校を通り過ぎればもうその先です。その神さまとは、神の国では凶暴でわがままだった須佐之男命(スサノオノミコト)。この出雲の地ではヤマタノオロチを退治した英雄です。

 須佐之男命の「スサ」は、暴風雨の神を意味するという説もあるとか。私たちが訪れたこの日は好天に恵まれました。ということは、須佐之男命に歓迎されているということでしょうか。だと良いのですが...。須佐之男命が眠る地と伝えられる須佐神社へと向かいます。

観光のポイント
面白度 勉強度 意外性 感動度 雰囲気 総合評価
76点
+評価:
目の前に広がるまるで山水画のような風景は圧巻。
-評価:
豪雨災害からの復興に時間がかかっていて、キャンプ満喫とはいきません。
ポイント:
自然の力のダイナミックさを岩肌から感じたいところです。

立久恵峡(島根・出雲市)


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