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大きな吊橋は怖いと言うよりも...-キャピラノ吊橋公園1

記事公開日:2004年5月20日

イラストフォト

 降りたバス停は、キャピラノ吊橋の目の前でした。ダウンタウンでは街中にバス用の電線が張り巡らされ、バスはそこから電気の供給を受けながら走っていて、線路の無い路面電車の様な感じです。しかしノースバンクーバーには電線は無く、ノース行きのバスは日本と同じようにガソリンで走る普通のバスでした。

そのため街に電線が無くごちゃごちゃしておらず、ダウンタウンとは雰囲気が違い、いかにも郊外という感じがしました。ではキャピラノ吊橋 (Capilano Suspension Bridge)のある渓谷に入ることにします。

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キャピラノ吊橋公園

 入口を見るとチケットの料金案内があります。ガイドブックには$16.95(約1350円)とあったのですが全然違います。大人$21.95(約 1750円)、学生$16.50(約1320円)、13~16才$10.95(約880円)、小学生$5.5(約440円)...。すごい値上げだなーと思っていると、相方は以前通っていた語学学校の学生証を受付に見せ、何やら話しています。

「よくわからないけど、安くなった。」

 相方はそう言ってチケットを見せてくれました。学生扱いとなった相方はなぜか$9、そして私も$16.95となりました。しかしこれはどう考えてもおかしい。そんな料金設定は無いはずなのです。相方も首を傾げています。相方は知らず知らずのうちに値切り上手になったのでしょうか。

 いや、その前にこういった観光施設の入場料金と言うのは値切れるものなのでしょうか...。とりあえずかなり得をしたので余計なことは考えるのをやめておきます。「すいません、間違ってました。」と受付の人に言われる前にそそくさと入場ゲートを通過します。

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▲入口をくぐってまず目に入るのが、色彩鮮やかな先住民族のカヌー。

 キャピラノ吊橋は1889年、スコットランド人開拓者のジョージ・グラント・マッケイによって作られたのが最初でした。このキャピラノ渓谷の景色に感動したマッケイは、妻とこの地に住むことを決め、地元のインディアンと協力して吊橋を架けたのです。

 吊橋は口コミで有名になり、その姿を一目見ようとたくさんの人が訪れるようになりました。その後、吊橋はワイヤー製に架け替えられ、橋の両端にコンクリートの土台が設けられました。現在の吊橋の姿になったのは1956年。安全性を高めるために両端のコンクリート土台は13トンのものになり、橋の全長は137メートル、高さは70メートルと、吊橋としては現在も世界有数の規模を誇ります。

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▲この建物では、この吊橋の歴史を知ることができます。

 入口を通り、最初に展示されていたのはこの吊橋ができた当時携わった人々の写真です。それは等身大に引き伸ばされ栄誉を称えています。歩いていくと次第に森が広がり自然豊かな風景になります。高速道路や繁華街からそれ程離れていないのですが、想像以上の本格的な自然の様相になっていきます。あちこちにパネル展示がしてあり、この渓谷に橋が掛かるまでの歴史などがかわいいイラストとともに書かれています。

 12,000年前、ここには渓谷は無く平らな地面だったのですが、氷河期が終わりチョロチョロと小川が流れるようになります。すると小川は次第に地面を削っていきます。花崗岩を深く深く全長6キロに渡って削り、一番深いところでは90メートルの深さにまでなりました。吊橋が架かっているのは深さが70 メートルのところ。その高さはニューヨークにある自由の女神で例えると胸の位置だそうです。

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▲自由の女神をこの渓谷に置くと、この高さになるというイラストです。

キャピラノ吊橋へ

 橋の手前には、この地の先住民であったインディアンによるトーテムポールがあります。これは1930年代に当時この橋のオーナーだった、マック・マクエクランさんが原住民に勧め敷地内に立てられたものです。現在でもとても保存状態がよく綺麗な色彩を放っていました。そしていよいよ橋の登場です。

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▲こちらは色鮮やかなトーテムポール。保存状態が素晴らしく良いです。

 高さ70メートル。言葉ではわかっていても、自由の女神の胸くらいと言われても、実際にそれを見ると高さにびっくりします。思わず目が眩みます。横の展望台から吊橋を写真に収めても、まったく地表が写真に写らないほどです。しかも吊橋です。全長が137メートルもあるので、人が少し歩くたびにゆらゆらと揺れます。その揺れは、恐怖を通り越し吐き気を催すほどの振幅です。しかし相方は

「絶対向こう岸に渡らなきゃ。」

 と、渡る気満々です。

「だって、向こうに巨大ミミズの展示があるって、入口に書いてあったもん。どんなのか見届けなきゃ。」

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▲え、あれが吊橋?めちゃめちゃ渓谷が深い。

 吊橋を渡り終えても、さらに気持ち悪くなりそうな予感...。

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▲決して合成写真ではありません。目がくらむどころではありません。

キャピラノ吊橋公園(ブリティッシュコロンビア州)MAP

49.342851, -123.113792


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