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同居だからってそれはあり得ない-バンクーバーダウンタウン

記事公開日:2004年5月14日

イラストフォト

 大きなスーツケースを持ち空港を出てバスに乗ります。そしてすぐにそのバスを降り、エアポートターミナルでB-LINEという2台分のバスが繋げられた大きなバスに乗ります。座席は空いていなかったので立ったままスーツケースを押さえます。ちなみに2台のバスの接続部は蛇腹になっていてそこに座ると気持ち悪くなるそうです。

 日本でも千葉などでこういったバスが走っていますが運転手さんは大変そうです。後ろの車両はすごくお尻を振られますものね。

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B-LINEでバンクーバー市街へ

 すると、私と同じように大きなスーツケースを持った女性が話し掛けてきました。

「駅に行くにはこのバスでいいのですか?」

 女性はかなり戸惑った様子でした。すると相方は、

「いいですよ。もしあれなら降りるところで教えましょうか?」

 と余裕の表情。半年も住んでいるのですから知っていて当たり前なのですけどね。バンクーバーのバスは全てトランスリンク社が運営していて共通料金です。バンクーバーがゾーン分けされていて、1ゾーン内なら2ドル、2ゾーンにまたがる場合は3ドル、3ゾーンに渡る場合は4ドルという料金体系です。ちなみにその支払った料金区間内であれば90分間乗り換え放題となります。

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▲バンクーバー国際空港。当たり前ですがエアカナダばっかり。

 グランビルブリッジ(Granville Bridge)に差し掛かるとバンクーバーの街並みが見えてきました。相方からは「バンクーバーなんて刺激の無い田舎だよ。」と言われていたので、その高層ビル群に圧倒されてしまいました。どこが田舎なんだろう。名古屋なんかよりもよっぽど都会に見えます。

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▲グランビルブリッジ付近の街並み。すごいビル群。

 ところが、それらのビルはほとんどがアパート。実はこのバンクーバー、留学やワーキングホリデーの人達で成り立っているという部分が大きいのだそうです。そのため街はアパートだらけで、立派で綺麗なアパートを留学生同士がシェアして住んでいることが多いとのこと。ですから高層ビル群といってもオフィス街は少なくアパートばかりでした。

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▲トランスリンクのバス。こちらは普通の路線バス。

バンクーバーで相方が借りているアパートにて

 ところでこのバス、先ほどから全く停留所案内がありません。しかも次のバス停に乗る人が待っていない限り、バス内に張り巡らされた紐を引いて運転手さんに降りることを伝えなければ次の停留所に停車しません。これでは、初めて乗る人は絶対に戸惑います。景色を知らなければ目的の場所で降りられないのですから。先程の女性は、相方が降りる場所を教えると深々とこちらに頭を下げてバスを降りていきました。

 もう一度言いますが、相方は半年も住んでいるので知っていて当たり前のことなのです。でも私には妙に頼もしく見えてきました。今、私は相方が居なければホテルに辿り付くこともできないのですから。安心感からくる準備不足のせいですけれども。

 初日はバンクーバー観光をして翌早朝にバスツアーに参加するスケジュールになっていたので、とりあえず相方の家にスーツケースを置いてバスツアー3泊4日分の荷物だけを持ってホテルにチェックインするつもりです。まずは相方の住むアパートへと向かいます。

 相方も一人で住んでいるわけではなく女の子と二人で暮らしています。アパートに入ると妙に奥が深いエレベーターに乗ります。女の子の家に入るということでちょっとだけドキドキしたのですが、こざっぱりした部屋で普通でした。この時、相方の同居人は語学学校に行っていて会うことはできませんでした。

 しかし、2人で部屋をシェアしているという割にはベッドがひとつしかありません。なんと毎日一緒に寝ていると言います。女の子同士とは言え日本人的な感覚ですと、見ず知らずの人とアパートをシェアするというのは考えにくいですよね。

 ところが、欧米では留学生などがそういうことをするのは特に不思議なことではなく、時には男1人と女2人の計3人といった異性同士で住んでいることもあるそうです。さすがにそういう場合ベッドは別でしょうけれども。

「でもさー、やっぱり異性同士で一緒に長い間住んでたら、そういう関係になっちゃうんじゃないの?」

 と私が聞くと相方は、

「こっちではそんなこと考える人いないよ。日本では考えにくいかもしれないけど、こちらでは当たり前に異性が同居してるよ。日本人の男の子とカナディアンの女の子と二人で暮らしてる友達もいたし...。留学生やワーホリは経費をどれだけ浮かすかを考えていかないといけないから、あくまでも利害関係の一致だけだよ。」

 確かに、こちらのアパートは立派なところが多くしかも物価も高いので、留学生やワーホリで来ている人にとって家賃を浮かすというのは最初に考えることのようです。どうやって一緒に住む人を見つけるのかと言うと、留学情報センターといったところや「バンクーバー新報」といった日本語新聞で一緒に住む人を募集したり、留学やワーホリのコーディネーター会社で知り合ったりした人と住むのだそうです。

「同性、異性関係無くみんな普通に同居してるよ。そういうのはあり得ないね...。」

 そこで、私がボソっと

「じゃあ、俺もどこかワーキングホリデーに行こうかな...。」

 と言うと相方が一言。

「あなたは何か信用できないから一人暮らしか、男同士の同居しか認めないよ。」

 何でだ。

 しかし全く心配が無いわけではなく、この日見たバンクーバー新報に、アパートのシェア相手を探している韓国人女性のところに見学にやってきた韓国人男性が、その女性をその場で暴行したという事件が載っていましたので楽観はできないようです。

グランビル通り(ブリティッシュコロンビア州)

Granville Street


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