続いて、同じくヨーホー国立公園のなかにあるナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)へと向かいます。エメラルドレイクからは15分ほどのところです。午後4時45分頃到着です。キッキングホース川(Kicking Horse Riv.)に橋が架かっています。
ナチュラル・ブリッジ
と言ってもナチュラルブリッジはそこに架かっている橋のことではなく、川を流れる水が長年の力で岩の下半分を削り、橋の様な形に自然と形成されている岩のことです。
▲真ん中が水の力でくり抜かれた、自然の橋。
岩は石灰岩で、水によって流された砂利や、水による直接の磨耗によって天然の橋ができあがったそうです。確かに岩の間を水が流れています。しかし、今は岩自体に亀裂が入ってしまっているために上を渡ることはできません。さらに時間が経過すると、岩自体が破壊されてしまうかもしれません。水の力のすごさを実感します。
▲絵の具を溶いたかのような色の水。
それと驚いたのが、川を流れる水の色です。水は泡立っていて白味を帯びています。そのためかエメラルドレイクよりも透明度が少なく、乳白色が混ざったエメラルド色をしていました。川は緩やかに岩の上を流れていきます。比較的浅いところでもクリームソーダのような色で美味しそうでした。もちろん、甘いなんてことは無いのですけどね。
▲流れるクリームソーダのよう。
バスは一路ゴールデンへ
バスは一路、今夜の宿があるゴールデン(Golden)という村に向かいます。トランス・カナダ・ハイウェイを走りヨーホー国立公園を抜けます。もちろん、この間はずっとあの女性のリクエストによる韓国のバラエティー番組が、バス車内では上映されていました。見ていても全然わからないので、相方にカナダのテレビ事情を聞きます。
バンクーバーはアンテナでテレビを受信している家は無く、全ての家にCity-TVというケーブルテレビが接続されています。プランがいくつかあり、見られるチャンネル数によって月額利用料が変わるというものです。バンクーバーのローカル放送と、カナダ全土向け放送の他、アメリカのNBCやCNNをネットしている地元局のチャンネルもあり、アメリカの番組が多く放送されているそうです。
相方が最近見た番組で印象的だったのは、結婚をしたい人がテレビで相手を募集し、応募してきた異性から選ばれた25人の中から結婚相手を見つけ、実際に結婚してしまうという番組だそうです。もちろん結婚相手を選ぶわけですから、最後までは行きませんが、カメラの前でありながらベッドでイチャイチャしたり、募集した人の両親と休日を一緒に過ごしたりするそうです。
今は有名なホッケー選手がお嫁さんを探していて、いよいよ次回の放送では絞られた2人から結婚相手を選ぶとのこと。これは見たいかも。ちなみに、普段は一般人が出演する番組だそうです。
そしてもうひとつは、いわゆる「我慢モノ」です。日本ではいろいろな問題があり放送されなくなってしまいましたが、フジテレビで放送されていた「ザ・ガマン」といった類のものです。私は昔見ていた記憶があるのですが、相方には記憶が無いらしく衝撃だったそうです。
内容は、生きている巨大な幼虫を口で掴み、それをミキサーでジュースにして飲んだり、毒は無いものの大きな虫がいっぱいの箱に入れられたりと、日本でかつて放送されていたようなものと変わりありません。最近は家族揃って我慢する「ザ・ガマン・ファミリー」といった番組まで登場しているそうです。
ファミリーということは、親が子どもにそういうことをさせるのでしょうか。相方は、見てると気持ち悪くなってしまうけど、なぜか気になって見てしまうそうです。
途中、道路工事による片側交互通行があったりして1時間ほどで、ゴールデンに到着です。本当に山間の村という感じのところです。バスはIGAストアというスーパーに入ります。このスーパーはバンクーバーにもあるチェーンストアだそうです。
あえてスーパーに寄るということは、ホテル近辺やホテル内に売店が無いということだろうと察知しカップヌードルやフルーツなどあれこれ買います。当然湿布はありません。諦めてはいたのですが一応探してみました。
レジに行くと、どうやら新人さんと思われる若い男の子が一生懸命レジ打ちをしていました。カップヌードルを買ったので、相方がフォークをちょうだいと言うと、どうやらフォークのありかがわからないらしく、右往左往しています。先輩のところへ聞きに行き、ようやくフォークを見つけます。なんか申し訳ないなぁと思っていたのですが、フォークを手渡してくれたアルバイト君の笑顔は素敵でした。