13.大阪の今 あまのじゃくツアースペシャル

地下を行く過密ダイヤJRとICOCA

記事公開日:2008年8月9日

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 大阪にある、人の集まるスポット特集第3回目です。

 前回は、かつては人がたくさん集まったのに、今や廃墟となりつつあるフェスティバルゲートをご紹介しました。すっかり気分が落ち込んでしまいましたので、再び活気ある大阪を感じるために、JRに乗ってみることにしました。

 私がいつも暮らしている名古屋は、基本的に車社会なので、都市規模の割には鉄道網が発達しておらず、一部の路線を除いて混雑も緩めです。

 それに比べて大阪はやっぱりすごい。JRが地下を走る!しかし、その鉄道網の充実振りから招いたあの事故...。そしてJRにはヒヨコでもペンギンでもなく、西日本ならではのアイツの姿が。

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やっぱりイコちゃん

 JR鶴橋駅へとやってきました。この駅はJR西日本、近鉄、地下鉄のターミナルとなっている駅です。ひとつの改札でJR大阪環状線と近鉄の乗り換えが可能です。鶴橋駅前には在日韓国・朝鮮人街があり、ホームからも、その独特な空気を放つトタン屋根を見ることができます。かなり興味があるのですが、今回は日程の都合上立ち寄ることができませんでした。また次の機会に...。

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 さて、そのJRのホームにはカモノハシの「イコちゃん」の姿が。水色のイコちゃんは、JR西日本のICカード式乗車券「ICOCA(イコカ)」のキャラクターです。ICOCAは、JR東日本のSuicaから遅れること2年、2003(H15)年11月に登場しています。

 それにしても、このホームに設置されている「SMART ICOCA」という機械は何だろう?と思っていると...。

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スマートにイコチェン

 銀色のイコちゃんの「イコチェンする?」というポスターが目に入ってきました。SMART ICOCA(スマートイコカ)とは、クレジットカードを使用してチャージができたり、ポイントが加算されたりするカードで、ホームに置かれていたのはそのクイックチャージ機でした。

 クイックチャージ機とは、SMART ICOCAをかざすだけでクレジットカードからICOCAにチャージが可能なもので、その場合、クレジットカードは必要ありません。便利だなぁ。ちなみにこの機械では、現金チャージすることはできません。

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toicaも仲間?ヒヨコは無視?

 JR東日本の「Suica」、西日本の「ICOCA」に比べ、かなり遅く2006(H18)年11月に登場したJR東海の「toica」ですが、ちゃんとICOCAのポスターにも、「PiTaPaエリアでも、Suica・toicaエリアでも使える!」と、PiTaPa、Suicaと並んでロゴで入っていたのがなんだか嬉しかったです。しかし...。

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 一方、ICOCAのイコちゃんと、Suicaのペンギンが仲良く手をつないでいるポスターに、toicaのヒヨコの姿はありません。それもそのはず、このポスターは、電子マネーの共通化をPRするものでして、いまだに電子マネーとしては一切使えないtoicaは共通化以前の問題児。ヒヨコはいつ頃仲間に入れてもらえそうですかねぇ...。

 仲間とか言う前に、電子マネーとしてはtoicaエリアにどんどんSuicaのペンギンが進出しているわけで、このペンギン、イコちゃんとは手をつないでいる一方で、ヒヨコのエリアにはヒヨコを無視して自ら侵入してきています。

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地下を走るけど地下鉄ではない

 では、大阪にある珍しいJR路線、JR東西線に乗ってみることにします。この路線は、1997(H9)年に開業した比較的新しい路線で、京橋駅から尼崎駅に至る、JR西日本としては初めての地下路線です。地下を走っているので、地下鉄かと錯覚してしまいそうですが、あくまでも普通のJR路線です。尼崎まで乗ってみましょう。

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JR西日本で尼崎と言えば...

 尼崎駅に到着です。ここは4面8線という大規模な駅で、京都、大阪、神戸、宝塚と各方面へ向かう列車が通り、その過密ぶりといったらありません。利用者も当然多く、ホーム上も賑やかです。これだけ多くの路線数と行き先を見れば、どれかひとつが遅延しただけでも、各方面のダイヤに多大な影響を与えることはすぐにわかります。

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 この尼崎駅を基点とするのが、あのJR福知山線です。2005(H17)年4月25日、塚口と尼崎の間で発生した脱線事故では、107名の方が亡くなられ、さらに555名の負傷者を出す大惨事となりました。

 その原因のひとつとして過密ダイヤが挙げられていましたが、私にはその過密ダイヤというプレッシャーがいまいち理解できていませんでした。しかし実際に尼崎駅に来て、案内板を見て、この尼崎駅周辺がいかに重要な区間で、ここで電車の遅れを生じさせることが、どれだけ大きな影響を与えるかを理解することができました。

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イコちゃんだけじゃないよ

 最後に、JRだけでなく関西の私鉄のお話も。関東ではJR東日本のSuicaと私鉄のPASMOがあるように、関西にはJR西日本のICOCAと私鉄のPiTaPaがあります。PiTaPaのキャラクターはタヌキの「ぴたポン」。一目見てあの人が作ったキャラクターだとわかります。名古屋っ子にとってはモリゾーとキッコロの生みの親としておなじみのあの人です。大阪ですからお膝元ですね。

 PiTaPaは他の鉄道系ICカードとは違って、後払い式であるために発行に数週間かかり、審査もあるという難点があります。SuicaやICOCA、toicaやPASMOのように、全ての人が持てるわけではありません。敷居が高いですね。

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 というわけで、大阪でJRに乗ってみたのですが、感想としては、古い車両をいつまでもメンテナンスして大切に使っているなぁというところですかね。名古屋はどちらかというと、古い車両を使い続けることは、メンテナンス経費が余計にかかったり、CO2の排出が多くなるといった理由で、新型車両を積極的に投入しているので、対照的でした。

 そしてやっぱり、大阪は公共交通社会であるということ。もちろん、自動車の通行量も多いのですが、公共交通だけであちこち移動できますし、利用者も多ければ、本数も多い。しかしその、充実しすぎたダイヤがあの悲惨な事故を招いたという側面もありますが...。

 それにしても、イコちゃんはその釣り目の目つきも雰囲気も、いかにも関西な感じがしていいですね。でも、かつてのたれ目も見てみたかった。

 続いては、東の秋葉原、西の日本橋と言われた電気街のある日本橋へと行ってみます。そこには古き良き電気街の姿が一見そのまま...でもよく見ると...。

関連情報

ICOCA(JRおでかけネット)
PiTaPa.com(株式会社スルッとKANSAI)

取材協力

KAZ Communications

JR尼崎駅(兵庫・尼崎市)MAP

JR尼崎駅

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