02.ぶらり中部 あまのじゃくツアースペシャル

ハイウェイオアシスに見慣れないマーク-徳光PAで考える北陸の文化圏は中部?関西?

記事公開日:2002年8月10日


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▲名古屋と金沢、直線距離は近いですが、回り道~。

 この時私たちは、北陸自動車道で金沢へと向かっていました。この年、2002(H14)年はNHK大河ドラマで「利家とまつ~加賀百万石物語~」が放送されていたということもあり、加賀百万石博が開かれるなど金沢に話題が集まっていました。

 しかもこの大河ドラマは、大河ドラマ石川県推進委員会が誘致に成功したもので、その委員会が加賀百万石博を主催するなど、石川県全体が観光ムード一色となっており、名古屋でもそのPR活動が展開されていたため、流されやすい私たちは、夏の北陸路へと出発しました。

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 名古屋から金沢。地図で見ると近いのですが、交通機関的にも精神的にも距離があります。車ですと名神高速道路に乗り、滋賀県の米原JCTへと向かいます。そして北陸自動車道へと入り滋賀県から福井県へ。そして石川県へと入ります。一般道の国道で岐阜県を突っ切って福井県大野市へと出る方法もありますが、夜は治安が悪いらしく嫌な噂話も聞くためお薦めできませんし、時間の短縮にはあまりなりません。

 東海北陸自動車道が全線開通すれば、富山周りという方法も考えることができます。

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▲「利家とまつ」がいかに観光の力になったか...。私達もそうです。

 ところで、精神的と書いたのには理由があります。金沢は北陸地方でなおかつ中部地方。文化は名古屋に近いような気がするのですが、そうではなく味覚や文化は実は関西寄りなのです。

 実際金沢市内のコンビニエンスストアで売られている商品を見ますと、関西色の強い品揃えとなっており、日清食品の「どん兵衛」も(W)=西日本の味付けとなっています。太平洋側では三重県伊賀上野地域までしか売られていない関西の味が、日本海側では金沢まで及んでいるというわけです。

 マスコミ関係の話をしますと、石川県にある北陸朝日放送は設立時、大阪の朝日放送が技術面や設備面についてかなりの部分をバックアップしたそうです。ところが、やはり名古屋から見ると金沢は支配したい地域のひとつであり、名古屋に本社を置く中日新聞は、金沢に北陸本社を置き、北陸中日新聞を金沢で発行しています。北陸3県(石川、富山、福井)にて、地元紙以外では他の全国紙を抑えトップのシェアを誇っています。

 また中日新聞は石川テレビ、エフエム石川、テレビ金沢、北陸朝日放送にも出資しています。NHKも広域情報となりますと、金沢は名古屋管内となり「東海・北陸のニュース」という扱いになります。加えて地元、北國新聞社の力も強く、石川ではトップシェアを誇り、読売新聞とともにテレビ金沢を設立しています。

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▲夏の日本海~、綺麗だなぁ。石川県松任市(当時)です。

 このように金沢では、関西、名古屋、そして地元の力が複雑に絡み合い、綱引きが行われているわけですが、やはり関西との結びつきが強いようです。名古屋から見ると仲間の様な北陸地方。しかし北陸の人は関西を向いていて名古屋にそれほど親近感を感じないのか...。

 いや、それでも16.1%の世帯では北陸中日新聞を購読しているのだから、名古屋寄りなのか...、しかし北陸中日新聞は東京新聞と一緒で、もともとあった地元の新聞社を中日新聞社が買収したものだし...、こういろいろ考えると金沢という街は、名古屋から近くて遠い存在であると感じます。

 さて、旅の話に戻ります。目指すは金沢西インターです。するとハイウェイオアシスの案内標識が現れました。何の気無しに見過ごそうとしたそのとき、見たことの無いマークが目に飛び込んできたのです。それは徳光パーキングエリア(P.A.)です。

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▲徳光には軽食のマークとともに見慣れないマークが...。

 ヨットのようなそのマーク、パーキングエリアに一体何があるのかといいますと、実はこの徳光P.A.には海水浴場があるのです。P.A.の駐車場に車を止めて、そのまま海岸へと歩いていけます。しかもコインシャワーも設置されており、P.A.の建物はまるで海の家かと思ってしまうような環境なのです。

 これは話のネタになりそうだ、と寄ってみることにしました。パーキングエリアということで、サービスエリアに比べ、いささか収容台数の少ない駐車場には、多くの車が止まっており、警備員さんが整理をするほどでした。泳ぐつもりは全く無かったので、水着など持参しておらず、泳ぐことはできませんでしたが、せっかくなので海岸まで歩いてみました。

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▲徳光P.A.(下り線)トイレの屋上から海水浴場がこんなに近い。

 P.A.のトイレの建物の裏は、すぐ海岸になっています。日差しはかなり強く、肌をじりじりと焼いているのを感じるほどでした。海岸では多くの人たちが海水浴を楽しんでいました。しかしなぜ、こんなにも日本海側の海は綺麗なんでしょう!太平洋側しかも伊勢湾内の海水浴場によく行っていた私は、海水浴場の水は黄土色もしくは灰色というのが常識だったので、海水浴場の水の色が澄んだ水色だと本当に感激してしまいます。

 そんな感じで、海をちらっと見て車に戻りました。後で聞いた話で、ここのP.A.はうどんが絶品とのこと。食べておけばよかったなぁ、と言ってもすでにこの時午後3時、少食な私たちは、豪華な晩御飯(予定)に向けて、お腹を空かせなければならない時間なので、知っていても食べられませんでしたけどね。ああ、もったいない。今度行く機会があったら昼に合わせて行こうと思います。

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▲ホント、見事に海水浴場ですね。高速道路上とはとても...。

「たいていの海水浴場って駐車場料金かかるけど、ここはP.A.だから、タダで泳げる海水浴場だね。」

と相方に言うと、あっさりと否定されました。

「高速道路に乗るお金がかかるじゃん。」

その通りです...。

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▲パーキングエリアの駐車場から、さまざまな施設へ歩いて行けます。

 ちなみに補足ですが、この海水浴場がある「松任海浜公園」には、専用の大駐車場があります。もちろん高速道路に乗らなくても行けます。また、市民温泉、室内プール、自由広場、冒険の森、バーベキューコーナーも併設されていまして、P.A.から歩いていくことも可能です。併設という形ではありますが、これだけ設備の充実したS.A.、P.A.は早々無いでしょうね。

関連情報

徳光PA(NEXCO中日本)

徳光ハイウェイオアシス(石川・白山市)MAP

徳光ハイウェイオアシス

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