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彫刻が語る意味そして家康の遺志-日光東照宮

記事公開日:2001年8月13日


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▲私の父は岡崎出身なので徳川家康にも勝手に親近感。

「みざる、いわざる、きかざる」で有名な日光東照宮。1999(H11)年には世界遺産に登録された神社で、正式には「東照宮」というだけの名前です。本当は「神宮」という名前だけなのに、伊勢という地名を頭につける伊勢神宮と同じです。伊勢神宮は数ある神宮のなかで別格扱いになっているわけですが、この日光東照宮も数ある東照宮のなかでやはり別格となっているわけです。

 この日光東照宮は、二代将軍秀忠が、1617(元和3)年に徳川家康を祀って創建したもので、後の1636(寛永13)年に三代将軍家光によって立て替えられた際に、現在の社殿の姿となっています。いくつもの煌びやかな建物が、森のなかにある様は幻想的で、特にこの日は霧が出ていて趣がありました。
 日光東照宮ではこれらの建物や彫刻のストーリーを案内してくれる、ガイドツアーを用意しており、寸志は必要ですが誰でも参加することができます。

 石鳥居、五重塔、そして表門をくぐるとあの有名な三猿の彫刻が施されている、神厩舎が見えてきます。ガイドツアーの説明によりますと、三猿というのはこの神厩舎に彫られた8面の彫刻のうちのひとつなのだそうです。

 8面は猿の一生を描いたものでありながら、それは人として平和に一生を過ごすための導きで、三猿は幼少期の猿を表現したものとのこと。小さな頃はまだ悪いことを見ない、言わない、聞かない方が良いということを示しています。確かに、今は凄惨な事件が毎日のようにテレビや新聞で報道されていますけれども、それらを直接全部子どもに見聞きさせてしまうことは、その子の人生に大きな影響を与えることになるでしょうからね。

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▲8面の猿の彫刻が施されている神厩舎。

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▲こちらが有名な「みざる、いわざる、きかざる」。

 でも実際、世の中には悪い人がたくさんいることも子どもには教えなくてはならないわけで、そのバランスというのが難しいですね。犯罪に巻き込まれないように気をつけさせることと、悲惨な事件を知らせることは同時で無ければならないということはありませんから、幼少期の子どもには配慮したいものですね。

 では私たちの年齢に相当する猿は何を表しているのか、聞いてみました。三猿は幼少期、次がひとり立ち直前で、その次が大志を抱いて空を仰ぐ猿です。私たちはちょうどこのあたりということでしょうか。でも、さらにその次は失敗して友に慰められる猿となっていて、恋、結婚と続いていきます。まだ私たちは大志を抱いている段階というか、でも落ち込むこともあるし、やはりこのあたりで立ち止まってる気がします...ね。

 とても金色が美しく、500以上もの彫刻が施された陽明門、本殿へと足を進めます。続いては森のなかを歩き、東回廊の奥社へと向かいます。そう、この日光東照宮で最も有名な彫刻といわれ国宝にもなっている、左甚五郎の作と伝えられる「眠り猫」です。

 この眠り猫の解釈にはふたつあり、ひとつは寝ていると見せかけているだけで、いつでも飛びかかれるように待機しているというもの。そしてもうひとつは、この眠り猫の彫刻の裏側にある雀の彫刻と合わせて、猫と雀が共存できるような、平和を象徴しているというものです。

 後者の解釈の方が幸せなような気がしますが、だとしたら、本来は雀を食べてしまうのに、眠っている猫というのは一体何を象徴しているのか、それもまた気になってしまいました。たぶんそれは、誰かを象徴ということではなく、人間の欲望そのもののような気がします。

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▲眠り猫が象徴するものとは一体何なのでしょう。

 ところで、なぜここに家康が祀られたのかといいますと、それは本人の遺言によるものなのだそうで、家康は日光山に小さな堂を建てて、自分を神としてまつること。自分は平和の守り神となるという言葉を残しているとのこと。日光で江戸の守り神となったわけですね。

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▲なぜ家康はこの日光に祀られているのでしょうか...。

 三河を離れ江戸に行ってしまった家康。死後は生まれ故郷の岡崎(愛知県)に帰ろうとかは思わなかったのでしょうかね...。まあ、家康公のお陰かどうかはわかりませし、喜んでもらえるかどうかはわかりませんけど、とりあえず家康公の故郷である三河は大変発展しており、そのお陰で、三河はもとより愛知周辺はとても潤っていますよ...。

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▲家康公、ふるさと三河、愛知をこれからも守ってくださいね。

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