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sTOPNAGOYA NOW特集 > 名古屋外食産業事情第1回
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名古屋外食産業事情1
名古屋のファミレス事情を分析
空白
s 2005.10.08
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あしあと ファミレスには意外と地域性があるんです
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「いらっしゃいませ!デニーズへようこそ」
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 街道沿いに大きな駐車場が用意され、子ども連れだろうが、カップルだろうが、そして一人でも気兼ねなく入ることができるファミリーレストラン。入店するとすぐに元気なウェイトレスの声が耳に入ります。ファミリーレストラン、略してファミレス。大きな工場であらかじめ料理を作り、それを各店に配送するというセントラルキッチン方式で、どこのお店でも同じ味が食べられるチェーンが多く、デニーズ、すかいらーく、ロイヤルホストなどが思い浮かびます。
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 しかしです。全国どこでも同じ味が食べられるわけではありません。首都圏や名古屋に住んでいると、デニーズをファミレスの代名詞として思い浮かべてしまう人がいると思います。実は私もかつてはそうでした。ところが調べてみるとこのデニーズ、福島県から兵庫県にかけてのわずか16府県にしか出店していないのです。一見、全国画一かのような錯覚に陥るファミレス。実は地域によって特色があるのです。
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 ファミレス御三家といわれる「デニーズ」「すかいらーく」「ロイヤルホスト」。これらはもちろん名古屋にも古くからあります。デニーズは1974 (S49)年神奈川県横浜市に1号店を、すかいらーくは1970(S45)年東京都府中市に1号店を、そしてロイヤルホストは1971(S46)年福岡市に1号店を構え、すかいらーくとロイヤルホストは全国展開をしています。現在、デニーズは578店舗、すかいらーくグループは702店舗、ロイヤルホストは332店舗あり、展開エリアが狭いにもかかわらず、デニーズの店舗の多さが目に付きます。
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▲かつては六角形の看板が当然だったデニーズ。

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あしあと どんどん店舗が増えていったバブルの頃…
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 デニーズは昔から名古屋地区に力を入れていて、かつては名古屋メニューを積極的に採用していました。今では信じられませんが、デニーズのメニューに味噌煮込みうどんがあった時代もあるのです。しかし、名古屋を狙っていたのはもちろんデニーズだけではありません。
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 70年代から80年代にかけてのファミレス黎明期は、東京、大阪、そして名古屋を本拠とするファミレスが雨後の筍のように続々と名古屋に登場しました。まず東京からはデニーズ、すかいらーく、ココス。関西からは和食さと、さとの洋食業態エブリデイズ、トマトアンドオニオン。そして地元からは地中海、アンデルセン、ブロンコビリー、あさくまなど。他にも北海道のびっくりドンキーや福岡のロイヤルホストなど、名古屋では関東、関西両方、さらに全国のファミレスの味を楽しむことができるようになりました。
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 90年代に入ると、さらに競争は激化します。関東からはサイゼリヤ、福岡からはジョイフル、地元ではキャッツカフェ、アトムグループの各業態が登場。そしてすかいらーくグループの新業態であるガストも登場します。エブリデイズがこの地方でははじめてコールドドリンクバーを導入すると、一気にそのサービスは各チェーン店にも広がり、エブリデイズはサラダバー、パフェバーとサービス過剰になっていきました。すかいらーくによる和食業態の夢庵、中華業態のバーミヤン、高級洋食業態のスカイラークガーデンズ、スカイラークグリルといった業態も名古屋にも登場し、名古屋はファミレス戦国時代を迎えます。
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あしあと そして淘汰の時代を迎え…
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 しかしそれも長くは続きませんでした。2000(H12)年を過ぎると、和食さとが洋食業態として運営していたエブリデイズが名古屋から撤退します。サービスが過剰になって採算が合わなくなったのでしょうか。エブリデイズは和食さとに衣替えしました。そしてしゃぶしゃぶの木曽路が運営していた地中海は消滅。居酒屋の素材屋という業態に衣替えしました。そしてアンデルセンもファミレス業態からは撤退し、アトムグループは外資系投資ファンド傘下で経営再建を探ることになります。
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 と、以上簡単に名古屋近郊のファミレスの歴史を振り返ってみました。懐かしいお店の名前もあったのではないでしょうか。私はかつてエブリデイズによく入り浸っていましたので、ファミレスといえばエブリデイズというイメージだったのですが、それも今は昔です。
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 他の地方から名古屋へ転居してきた際、初めて見るファミレスがあったり、そういえばあのファミレスが名古屋には無いなぁなどと思うこともあるかと思います。そこで、現在あるファミレスチェーンを名古屋な視点でそれぞれ見ていきましょう。
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あしあと 業態進出をじらした?すかいらーく
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sすかいらーくグループs
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 すかいらーくグループには様々な業態があります。まずは「すかいらーく」。すかいらーくの高級業態である「スカイラークガーデンズ※」、そして逆にその廉価版の「ガスト」、さらに安い「Sガスト」。中華の「バーミヤン」「Sバーミヤン」。和食の「夢庵」、その高級版の「藍屋」。イタリアンの「グラッチェガーデンズ」などです。さらに、別会社の「ジョナサン」もあります。
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(※スカイラークガーデンズはジョナサンの運営です。)
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 このうち名古屋近郊に展開しているのは「すかいらーく」「ガスト」「バーミヤン」「夢庵」「グラッチェガーデンズ」「ジョナサン」です。安い業態である「Sガスト」「Sバーミヤン」、そして高い業態である「スカイラークガーデンズ」「藍屋」は進出していません。なぜ同じブランドでわざわざ価格設定の高い業態や安い業態を作るのかといえば、店を出店する際に周囲との競争を考えて選択肢を増やしているわけですが、今の名古屋にはその必要は無いということがよくわかります。夢庵があるにもかかわらず、価格設定の高い藍屋が無いのも頷けます。
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 かつて、名古屋がファミレス戦国時代だった90年代後半はそうでもなく、高級業態の「スカイラークガーデンズ」が1店舗、さらにその上を行く「スカイラークグリル」が2店舗市内にありましたが、現在は無くなってしまい前者はジョナサンに、後者はガストになっています。
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 このジョナサンがまた不思議なのです。ジョナサンはすかいらーくとは別会社のジョナサンが運営する業態で、かつて名古屋には1店舗もありませんでした。昔からファミレス好きだった私は、1998(H10)年頃に初めて神奈川県でジョナサンを見付け、神奈川在住の友人にその感激を報告すると、
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「ジョナサンってすかいらーくグループだろ?別にそれほど感激するほどのものではないだろう…。」
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 と一蹴されてしまいました。当時の私は、ジョナサンがすかいらーくグループだということすら知らなかったのです。当時、ジョナサンはすかいらーくグループで唯一の24時間業態という位置付けでした。夜の早い名古屋には全く必要の無い業態だったというわけです。現在名古屋にあるジョナサンも、スカイラークガーデンズが業態変えをしただけで、新規出店というわけではありません。首都圏の方は驚くかもしれませんね。名古屋っ子はジョナサンと藍屋を知らなかったのです。
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※ジョナサンは現在は名古屋にも2店舗あります。
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 すかいらーくの中華料理業態である「バーミヤン」の進出も名古屋は比較的遅く、すかいらーくにバーミヤンが吸収合併された1999(H11)年のことでした。名古屋へ進出した際には、名古屋名物である「台湾ラーメン」といったメニューを取り入れるなど工夫が見られましたが、台湾ラーメンを食べたい名古屋っ子は専門店に行ってしまうのか、それとも経費の問題からか、今は名古屋のバーミヤンにも台湾ラーメンの文字はありません。
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 このように、かつて名古屋がファミレス戦国時代だった頃は創意工夫を重ねたすかいらーくグループも、淘汰された今は落ち着きを見せています。さすが全国チェーンのすかいらーくグループ。名古屋ファミレス戦国時代を勝ち抜き、今も名古屋で幅を利かせています。出店している業態の幅は首都圏に比べて狭いですけど。
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 他のチェーン店については次回です。
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▲現在では珍しい存在となった「すかいらーく」。 ▲こちらはたくさん見かけるSKYLARKガスト。

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あしあと協力:yueさん
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※以上は2005/10/8にメールマガジンとして発行したものです。
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