NAGOYANOW 万博便乗!新名所特集

名古屋港に新たな施設建設・イタリア村はどうしてイタリア「村」なの?

記事公開日:2005年4月23日

※名古屋港イタリア村は破綻したため、現在は営業していません。

 昨年7月、名古屋の港に新たな施設が建設されることがニュースになりました。

 名古屋のベイエリアで遊べるスポットと言えば、地下鉄名古屋港駅のあるガーデン埠頭です。シートレインランド、ショッピングモール・ジェティ、名古屋港水族館、名古屋港ポートビルという施設は以前からあるものの、東京のお台場や大阪・天保山に比べると規模は格段に小さく、名古屋は港が寂しいと長い間言われてきました。

 ネタとしてガーデン埠頭の目玉だった金シャチの形をした遊覧船もいなくなり、名古屋港は貨物取扱量日本一ではあるものの、観光の面では話題性を失っていました。

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名古屋の港をレジャースポット化せよ

 そんなガーデン埠頭の東端、倉庫の一部を取り壊して新たな観光施設ができることになりました。それは民間資金を活用した社会資本整備事業(PFI)として行うもので、ホテルや飲食店を経営する名古屋のセラヴィリゾートなどが出資した事業会社が、名古屋港管理組合から約3万平方メートルの土地を15年の期限で借り受け、そこに52億円をかけて建設をするものです。

 発表された施設の概要は、1950年代のイタリアの街並を建設し、そこにイタリア各地の食材店や飲食店、ブランドショップなど90店舗を配す計画です。さらにベネチア風の運河を作り、堀川と接続して名古屋駅近くの納屋橋までゴンドラを運行する計画も持ち上がりました。

 オープン予定は、愛・地球博開幕翌日の3月26日。入場は無料で年間入場者目標は50万人。初年度から営業利益ベースで黒字を目指す、そのイタリアをテーマにした観光施設の名は「名古屋港イタリア村」。私はこの時、てっきりその「名古屋港イタリア村」という名は仮称だと思っていたのですが...。

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▲昨年7月の発表後、倉庫が取り壊される様子。

そんなにじらさないでよ、え?違う?

 私の頭の片隅には、昨年からこのイタリア村がずっとあり、今年に入って雑誌や新聞、テレビなどでイタリア村について取り上げられるようになり、いよいよだなあと思っていたのですが、なかなか「いつオープンなのか」が発表になりません。イタリア村のホームページは完成したものの「2005年春OPEN」という曖昧な表現が続きました。

 そして当初のオープン予定日である3月26日になっても一向にオープンのニュースを聞きません。ホームページは「春 OPEN」のままです。まさか計画倒れ?と思っていると...。

 予定日から5日が経過した3月31日になってようやく「4月2日OPEN」という文字がホームページに登場しました。名古屋は待ち合わせや、イベントや興行の開始時間がルーズなことが多く、それを揶揄した「名古屋時間」という言葉もある程です。「名古屋港イタリア村」はそれを地で行くものでした。しかも正式名称は「名古屋港イタリア村」のまま。

 オープンはルーズだわ、イタリア「村」だわで、なんか危険な香りがする施設だなぁと思いつつも、さっそく行ってみることにしました。

 地下鉄名港線名古屋港駅に到着すると「イタリア村は1番出口」の文字。赤い矢印のある看板で何度も誘導されますが、どれも葬儀案内のように、白地に普通の黒い文字で「イタリア村」と書いてあるだけの愛想の無い立て看板で、最新スポットの雰囲気は全くありません。しかし、駅の1番出口を出て信号を左に曲がると雰囲気がガラっと変わります。

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▲「村」はこっち。

 名古屋港駅の南側には、ガーデン埠頭臨港公園と1日600円の駐車場があります。その駐車場の横を東へ歩くことになるのですが、そこには「VILLAGIO ITALIA」という文字と、イタリア国旗にある緑、赤、白の角が生えたかわいいキャラクター「ボーノ君」のイラストが描かれた緑と赤色の旗が並木とともに設置してあります。

 「イタリア村」と言われると田舎の寂れた観光施設という印象を受けてしまいますが、ただイタリア語に訳しただけの「VILLAGGIO ITALIA」という文字だと、とてもシャレてるなと感じるから不思議なものです。こういうセンスって大切ですよね。

 すると見えてきます、イタリア風の塔と建物が。これが本格的で、ちょっと予想外のリアルさにびっくりしました。先ほどの愛想の無い立て看板のことなど忘れ、すっかりイターリアな雰囲気に飲まれていると、道路のつきあたりに「NAGOYAイタリア村」という装飾が...。ここで名古屋をわざわざ「NAGOYA」にするのなら、「NAGOYA VILLAGGIO ITALI A」にしましょうよ。

 しかも「イタリア村」の文字が装飾の割り大きすぎてアンバランスです。建物の細かいところまでイタリアにこだわるのなら、立て看板や装飾のセンスにもこだわって欲しい。

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▲ネーミングもネーミングなら、文字のデカさも...。

さすがイタリア「村」パンフレットも一味違う

 では入村です。入村料は無料ですが、土日など特定日は1,000円のクーポンを入場ゲートで購入し、中で使う形になります。この1,000円のクーポンはお釣りが出ませんので、1, 000円以上の商品を購入しなければいけません。ゲートで手に取ったパンフレットを見ると「名古屋港イタリア村」という文字よりも「VILLAGGIO ITALIA」の文字の方が大きい。パンフ製作者はわかってるじゃん!と思っていると、

「食べチャオ!買っチャオ!おしゃれっチャオ!」

 ...。今度はダジャレですか。

 イタリア村は中央にベネチアをモチーフとした運河が流れ、その奥である海側に3階建ての「本館・Piccola Venezia」、運河と並行するメインストリートと、その手前のウッドストリート周辺「エントランスゾーン・CITTA DI MURANO」には単体のお店が並び、本館の南側に結婚式場「クレール・ベイサイドイタリア村」、エントランスゾーンの南側に「ヴェネチアンガラス美術館」という構成になっています。

まずはエントランスゾーンから見ていきましょう。

 エントランスゾーンには5つの飲食店と8つの服飾雑貨店、そして9つのファッションショップが並んでいます。それぞれのお店が2階建てになっていて、もちろん外観はイタリアン。しかも1950年代を再現というコンセプト通り、完成したばかりの建物のはずなのに、壁には人工的に付けられたのであろう汚れなどがあり古い建物に見えます。

このあたりのディテールのこだわりはすごいと思います。噴水や彫刻なども置かれ、壁には古いイタリア映画のポスターが張ってあり、歩くだけでも楽しいです。

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▲中は予想に反し、とってもオシャレ。

イタリアにこだわったショップがずらり

 ファッションショップは9店舗全てが日本初上陸。名古屋初じゃないですよ日本初です。日本ではここでしか買えないものばかりです。レディース、メンズ、キッズ、ランジェリーと全てを網羅していて、どこもイタリアらしいパステル調の製品が多く、イタリアの街を歩いているような錯覚をすると言っても過言ではありません。

ただし、イタリアに行ったことのない私には説得力がありませんが。イタリアはランジェリーもパステル調なことに私は少し驚きました。

 雑貨のお店のジャンルも豊富です。こちらは8店舗中、バッグの「carpisa」のみが日本初上陸です。おもちゃ・ペットグッズのお店「Balocco」には、他では多分手に入らないであろうイタリア製の犬用ウェアがあります。ご近所に差をつけたい飼い主にはぴったり。あと、驚いたのがヴェネチアングラスのお店「MURANO」。

ヴェネチアングラスというと、私は食器ばかりをイメージしていました。確かに食器の色使いもとても鮮やかで惹かれるのですが、それより見ていただきたいのが2階です。ヴェネチアングラスによる動物を模った小物がずらっと並んでいるのです。ふくろうにきつねにたぬき。そしてうさぎにはお月見団子。お土産屋さんでよく見るガラスの小物とは、色の鮮やかさが全然違います。

特にイルカの青の美しさには感激しました。もちろんヴェネチアングラスを使ったアクセサリーも豊富です。ガラスビーズの単品も売られているので、自作派の方も重宝すると思います。

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▲「村」で何が悪い。名古屋周辺のテーマパークは「村」で決まり。

 これは、予想以上に面白い店がたくさんあるぞという気になってきました。イタリアは食べ物もおいしいはずですから期待できます。でも、そう言えばどうして名古屋でイタリアなのでしょう。次回に続きます。


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