NAGOYANOW 愛・地球博体感レポート

勘違い?ロボットはあそこ…そこには30年前からいるロボットも

記事公開日:2005年8月20日

 愛・地球博レポートをお届けしています。もう少しだけ万博のお話をさせてください。名古屋にとってこんなビッグイベントはもうたぶん二度と無いのですから、このサイトに限らず、万博をちょっと誇らしげに思い始めた名古屋っ子にもう少し、もう少しだけお付き合いください。

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もう少し続きます万博のお話

NEDOパビリオン

 アフリカ各国のパビリオンが集まるグローバルコモン5には、ひとつだけ浮いているパビリオンがあります。ガラスの壁が透けているパビリオンで、いつも行列ができていて1 時間以上の待ち時間となっています。NEDOパビリオンです。NEDOとは独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。

この機構は、産・官・学が連携して次世代の研究開発ができるようにと、公的資金を使って研究開発をコーディネートすることを目的に設置されたものです。簡単に言いますと、民間企業だけではリスクがあったり、技術が足りない研究開発について、大学や研究機関を紹介してさらに税金でちょっと応援しちゃいますよ、という政府の特殊法人が、独立行政法人となったものです。

 このNEDOパビリオンはなぜいつも行列ができているのか。それはシアター形式になっていて観覧するのに30分ほどかかり、一度に40人しかさばけないという事情もあるのですが、結構たくさんの人が「ある勘違い」をしているのだそうです。

 まずは内容をご紹介しましょう。プレショーエリアでは、身長8メートルのロボット「M IRAIくん」がNEDOとは何かを説明してくれます。そしてシアターでは大型ハイビジョンで映像作品を見られます。なかでも、大阪万博で「夢」に触れた少年達が夢を実現していく過程を描いた「夢見るチカラ」を見ると、この愛・地球博で何かを感じ取った少年達が描く未来はどうなるのかなと楽しみに思えたりします。

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▲MIRAIくんが夜になると光るNEDOパビリオン。

 NEDOパビリオンには、生ゴミから電力を作る新エネルギープラント見学ツアーというコースもあり、こちらは50分の見学コースとなっているのですが、すでに9月25日までの全ての日程の予約が埋まっており、当日キャンセルがあった場合にのみ参加することが可能です。ここでは実際に生ゴミなどから電気を作り、長久手日本館の電力を100%賄っているのです。

 こうやって見ると少々地味なパビリオンに思えるのですが、なぜそんなに人気なのでしょう。人がさばけないという理由の他にそう、それは先程お話した「勘違い」による部分もあるのです。このNEDOパビリオン周辺にはロボットがウロウロしていて、このNEDOパビリオンでロボットが見られると思って入る人が多いのだそうです。

しかしご紹介したとおり、ここはシアターであってたくさんのロボットと触れ合うことはできません。「ロボットいなかったね」なんて会話を出口で耳にすることがよくあります。

 行列ができていると、内容を詳しく知らないのに並んでしまうということってよくありますよね。NEDOパビリオンは「俺達、税金の無駄遣いなんてしていないよ。旧特殊法人だって存在意義がちゃんとあるところもあるんだ!」という主張をしているシアターということをご理解の上ご入館ください。当日予約も可能です。

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▲実際に生ゴミから発電をしているNEDO連携エネルギープラント。

ロボットステーション

 ではロボットたちはどこにいるのか。かつてここが愛知青少年公園だった頃、ここへやってきたことがある人ならすぐにわかるはずです。あの、ロボット館があった場所にそれはあります。愛知青少年公園には、1970(S45)年に開催された大阪万博の「フジパンロボット館」が移設されていました。

私は大阪万博当時、まだ生まれていなかったのですが、このロボット館には何度も足を運んだことがあるため、今でもパビリオンの内容を覚えています。確か、ロボットたちが楽器を演奏していたような...。

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▲フジパンロボット館のあった場所にあるロボットステーション。

 企業パビリオンゾーンAから西へエキスポホールを越えた先、そのロボット館があった場所にロボットステーションはあります。ロボットステーションでは、本当にたくさんのロボットたちに出会えます。このロボットステーションもNEDOによる出展なので、勘違いをしている人が多いそうです。

 いくつかロボットをご紹介しましょう。二足歩行をする恐竜ロボットのなめらかな動きにはびっくり。ティラノサウルス型とパラサウロロフス型があります。さらに驚きなのは、その恐竜ロボットを紹介するアテンダントのお姉さんもアクトロイドというロボットなのです。

 そしてNECのチャイルドケアロボット「PaPeRo」は、こちらが話し掛けた言葉に反応して言葉を返してきます。実際に話し掛けることもできます。いくつか理解できる言葉のパネルがあり、私は「早口言葉言って」を選んでそう話し掛けると、「生麦生米生卵」とパペロは返してきました。「ヘェ~」と感心していると、アテンダントのお姉さんが「もっとできますよ」といって、パペロに「もっと早口言葉」と声を掛けました。

するとパペロはものすごい早口で何かを言ったのですが、早すぎで私の耳には何と言っているかわからないほどでした。ぜひ「カワイイ」と声をかけてあげてください。顔を赤らめてうつむく姿はさらにカワイイです。あ、声をかける相手はお姉さんではなくパペロですよ。

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▲なめらかな動きの恐竜ロボット。

 三菱未来館のプレショーエリアで「月の砂漠を~」とラブリーな歌声を披露してくれる「wakamaru」にも、ここで触れることができます。握手をして一緒に写真を撮ることもできます。手は意外とやわらかくてびっくり。たまにタイミングが悪いと「ただいま充電中」という札を首から下げてとぼけた表情をしていることがあります。やっぱりその辺はロボットですので...。でもそんなwakamaruもカワイイ。

 いかにもというゴツい感じのロボットもいます。ALSOKの警備ロボットです。胸にはモニターがつけられ、いくつもの監視カメラを装備しています。 ALSOKは複数体いて、1体はこのロボットステーション、他は実際に長久手会場内を巡回しています。その巡回しているALSOKから、もう1体の ALSOKに映像が送られてきていて、このロボットステーションではその出先の映像も見られます。

 昼間は胸のモニターがタッチパネルとなり来場者の案内をして、夜は侵入者に目を光らせます。

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▲照れるところがたまらなくカワイイ、パペロ。

 他にもゴミ箱交換ロボット「スバルロボハイターT1」、屋外清掃ロボ「スバルロボハイターRS1」「SuiPPi」といった実用ロボットの展示もあります。先程のチャイルドケアロボット「PaPeRo」のゾーンでは、実際に子どもをパペロと遊ばせることもできます。この愛・地球博でロボットに触れた子どもたちが、次の万博のときに、さらにすごい最新技術を見せてくれるかもしれません。次に日本で万博をやる機会があるのかどうかは知りませんけど。

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▲高齢者向け癒しロボットのパロ。結構重い。

 このロボットステーション、私はwakamaruやパペロに会いに何度か行ったことがあるのですが、なぜかいつも閑散としているのです。やはり多くの人がNEDOパビリオンと勘違いをしているからでしょうか。ロボットと会えるのはこのロボットステーションですのでお間違いなく。

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▲握手をするとwakamaruの手は意外とやわらかくて、プニプニでした。

ロボットステーションの場所に30年ずっといるロボット

 私はこのロボットステーションで、あるロボットと久々に再会することができました。そう、ここには大阪万博のロボット館に展示されていたロボットの一部が展示されているのです。楽器を演奏する35年前のロボットたちです。当時から私は疑問を持っていました。

 そのロボットバンドのなかで、1体だけ楽器を何も持っていないただ突っ立っているロボットがいるのです。あのロボットは一体何なのだろう...。その謎がようやく解けました。その突っ立っているロボットにはこんな札が掲げてありました。

「ボーカル」

 そうか、ボーカルだったんだ。それは失礼しました。35年前に夢を奏でたロボットたちと、それを見て感化された子ども達が大人になって夢を形にしたロボット達の共演。大阪万博のロボット館が愛知青少年公園に移設されたのは、ここで万博が開催されることを暗示していたのかもしれません。

 ロボット館の跡地にロボットステーションがあり、そこに新旧のロボットが勢ぞろいしている...。ちょっと感慨深いものがありますね。 今回は、NEDOが出展しているふたつのパビリオンをご紹介しました。

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▲大阪万博のロボットたち。右端がボーカル。

※以上は8/20にメールマガジンとして発行したものです。


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