NAGOYANOW 愛・地球博体感レポート

独断!ワーストパビリオン

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最後は後味悪くいきます

 前回、閉幕を前に愛・地球博を総括ということで、各ゾーンのベストパビリオンをご紹介しましたが、今回は逆に、ワーストパビリオンを発表します。と言いましても、今回もやはり独断ですので、「えー、そうじゃないだろ」「やっぱりそうだよね」などなど、思うところがありましたら、メールをお送りいただければと思います。全く根拠もありません。根拠があるとすれば私の感性です。

企業パビリオンゾーンA

ワンダーホイール展覧車

 このゾーンはベストに選んだ三菱未来館を除いて、展覧車、電力館、リニア館ともに及第点ではあると思うので、ワーストを選ぶのは難しかったのですが、僅差でこの展覧車を挙げたいと思います。展覧車は日本自動車工業会の出展で、観覧車に乗りながら展示を見るという万博史上初めての試みでした。まずはプレショーゾーンで東京モーターショーの歴史を知り、観覧車に乗ったら前半は自動車と人類の歴史、そして後半は万博会場の景色を楽しめるというものでした。

 確かにアイデアは面白く、人気のあったパビリオンではありますが、景色ばかりが印象に残って展示の内容があまり印象に残らなかったことと、一切予約制度が無く、直並びしか見る方法が無かったので他と比べると見るのが大変でした。まあ、その方が平等といえば平等なのですが。

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▲展覧車の展示ゾーンは人もまばら。

企業パビリオンゾーンB

テーマシアターめざめの方舟

 中日新聞、中部日本放送(CBC)、東海テレビ、積水ハウスという地元を代表するマスコミなどが共同出展したのが、夢みる山のテーマシアター「めざめの方舟」です。日本のアニメーションの鬼才といわれる押井守監督を総合演出に起用して製作されたアニメーションを、円形のシアターで見せるというものでした。

 総合演出が押井さんとのことですけど、一体誰がこの映像の原作を作ったのでしょうか。やはり押井さんでしょうか。ストーリーも映像自体も難解。第3シリーズの「犬」は、訴えたいことがそれまでに比べたら分かりやすかったのですが、「魚」「鳥」は正直なところ「よくわかりません。」というのが正直な感想です。

 シアターにもかかわらず疲れた来場者に一切座らせない、座った客を見つけたら必ず立たせるということで、観客への配慮も無く、そのおどろおどろしい雰囲気に多くの子どもは泣きました。

 でも逆に、印象はかなり強く残りました。今まで押井さんが監督した映画は見たことが無かったのですが、これを見てどんなものか見てみたくなりました。そういう意味では成功だったかも。

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▲夜はまさに赤富士。夢みる山。
 

日本ゾーン/センターゾーン

大地の塔

 大きなただの万華鏡でした。

グローバルコモン1

中国館

 かなり大きなスペースを誇っていた割りには、展示品が少なかったです。空間をうまく利用しているといえばそうかも知れませんが、民族楽器による演奏を見なかった人、VIP ゾーンが一般公開されていない時間に訪れた人にとっては、広い吹き抜け空間に、いくつか模型や映像紹介のディスプレイが置かれていただけという印象だったと思います。次回の万博ホスト国だけに期待していたのですが...。

 次回の大規模万博となる2010(H22)年の上海万博は、意外にも中国で初めての開催となる万博です。今回の中国館を見ていると、ちょっとどうかな~という気もしますが、逆に力を入れすぎて空回りしてしまうのではないか、とも思ってしまいます。テーマは「ベターシティー、ベターライフ」。「ベスト」では無く「ベター」というところを謙虚と見るか、諦めと見るか。

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▲妙に広く、展示物がポツポツ...。ガラーんとしていた中国館。

グローバルコモン2

カナダ館

 意外と思われるかもしれませんが、私は思い入れのあるカナダの出展をワーストに選ばせていただきました。

 ここはアテンダントがプラズマディスプレイを背負ってテク人と称し、来場者とコミュニケーションを盛んにとっていた点や、入館を待っているお客を楽しませた点では認めるのですが、展示は映像のみと言っても良い状態で、カナダの大自然をとことん見せる、ここまでは良いのですが、8分のものを違った形で2回見せるという、ちょっとしつこい感じがありましたし、座れなかったのか辛かったです。

 多くの人種が暮らすというカナダ、というメッセージもあったそうですが、あまり伝わって来なかったです。映像だけでなく他の展示にももう少し力を入れて欲しかった。期待していただけに...。

 このゾーンの本当のワーストはOECDと国際熱帯木材機関館ですけどね。ただの休憩所と化してました。論外という扱いにしました。

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▲カナダは自然がウリですから。とことん体験して欲しいということです。

グローバルコモン3

フランス館

 ここはもうダントツでフランスです。床以外が全てスクリーンというキューブシアターはすごい迫力でした。そこで流された映像は15分。内容は2002 (H15)年に南アフリカのヨハネスブルクで開催された「ヨハネスブルク環境サミット」をテーマとしたものでした。アフリカの貧困が環境汚染に結びついていると言い、今世界が置かれている現状をつきつける映像となっていました。フランスらしく映像作品としてのセンスも良く、日本語のメッセージが出てきては消えるというわかりやすさもありました。

 しかし、このシアターの映像が正論であればあるほど、うわべにしか聞こえてこないのです。アフリカに対して今までフランスがやってきたことを考えると。

 アフリカで水爆や原爆の実験をやったり、南太平洋で核実験をやってきたフランスに言われたくないですよ。だったら、まずは謝罪と賠償を要求...ってそれは別の国のセリフでしたね。

 過去を顧みず、自国のことは棚に上げて奇麗事を並べましたという印象になってしまいました。

 でもこれを見て、日本もそう思われているのだろうなとも思いましたが。

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▲フランス館のキューブシアター。何が言いたいのかわかります?

グローバルコモン4

コーカサス共同館

 コモン4はどこも及第点だったと思います。敢えてワーストに挙げるならば、アルメニアとアゼルバイジャン、グルジアが同居したコーカサス共同館でしょうか。「健康と長寿」という看板を掲げ、カスピ海ヨーグルトやポリフェノールが大量に含まれたグルジアワインなどを販売しました。

 共同館で仲良く隣り合っているアルメニアとアゼルバイジャン。実は全然仲が良くない、どころか、今も二国間では紛争が続いているのです。ナゴルノ・カラバーフ自治区を巡って1988(S63)年からずっと紛争が繰り広げられています。互いのスタッフともに先入観があったために、打ち解けるにはかなりの時間がかかったそうです。

 パビリオンの展示とは関係無いのですが、二国が仲良くなることを願ってここをワーストに挙げさせていただきました。健康と長寿であるためには、まず平和であることが最低条件なのですから。

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▲早く平和な日々がコーカサスに訪れますように。

グローバルコモン5

NEDOパビリオン

 NEDOとは「独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構」です。新しい技術を使って商品を開発したい企業と、大学などの研究機関をマッチングする特殊法人です。産・官・学の連携をバックアップするものです。展示内容は、NEDOのやっていることの紹介でした。

 プレショーゾーンでは、NEDOが関わって開発されたロボットや、高輝度発光LEDを使用したライト、人工衛星「まいど一号」などを紹介。後半は3DシアターではアニメやNEDOの取り組みを紹介するというものでした。

 何が不満だったかというと、予約をしなかった場合、15分毎に10人しか入場することができず、閉幕間際はかなりの待ち時間を要したからです。シアター形式であるならば、もう少し人の流れを良くする必要があったのではないでしょうか。

 これも、特殊法人だから?

 まあ、最初はそんなに人が来るとは夢にも思っていなかったのでしょうね。

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▲赤い部分が浮き出るメガネをお持ち帰りできました。何でも立体映像に。

グローバルコモン6

タイ館

 タイ館は面積が広かったにもかかわらず、当初、写真パネルの展示がほとんどという悲惨な状態でした。怒ったのはこの展示を見た日本に住むタイ人。タイ政府に対して、猛烈に抗議し改善を求めました。タイ政府がこのタイ館のプロデューサーに文句を言うと、今度は「予算が少ないからああなったんだ」と激怒され、タイ政府は新たに予算をつけて大改装を試みました。ですので、しばらくは展示はお休みという期間がありました。確かに改装後は多少良くなりましたけど、タイ政府は当初、この愛・地球博を軽く考えていたということでしょうか...。私は大好きな国なだけにショックです。

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▲改装前のタイ館。展示は写真パネルがずらっとあるだけでした。

その他長久手会場

こいの池のイヴニング

 こいの池に巨大な猿が登場する夜のアトラクション。シュールな笑いについていけない人にとってはつまらないものでしたが、私たちは笑いのツボにはまって以来、何度も見に行くほど面白かったです。かなりシュールでした。その笑いが狙いだったというならば、もうベストの称号を与えます。

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▲最初馬鹿にしていたんですけど、ハマってしまい最終日ここで過ごしました。猛スピード回転と爆発。最後まですごかった。

瀬戸会場

天水皿n(エヌ乗)

 陶器の街、せとものの街ならではの巨大な陶器のお皿オブジェ。直径はなんと30メートル。確かにすごいですけど...。

 はぁ、これに瀬戸市の税金が1億円近く使われたのかと思うと、見ていて泣けてきました。もう少しうまいアピールの仕方は無かったのかと。瀬戸市パビリオンを作るくらいの勢いが欲しかったですね。1億円じゃできないか...。

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▲まあ、これが瀬戸市パビリオンということですね。天水皿n。

※以上は10/1にメールマガジンとして発行したものです。

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