先日、愛知環状鉄道の旧型車輌が廃止されるというニュースが報じられました。愛知環状鉄道...そういえば確か開業の日に乗りに行ったなぁと思い、押入れをゴソゴソと探したら懐かしいものが出てきましたので、今回廃止される車輌の写真などとともにご紹介します。
「万博八草」駅
まずは八草駅の写真から。八草駅は万博開催期間中、万博八草駅として10両編成のエキスポシャトルが停車できるホームとなっていましたが、万博が終わって再び静かな無人駅に戻ろうとしています。この写真は万博開催期間中のもので、愛知環状鉄道のマスコットキャラクター「あるるくん」と、愛・地球博のモリゾー・キッコロが一緒にいた飾り付けです。
わずか1ヶ月半前のことですが、かなり昔のことのように感じます。万博八草駅にあったスタンプ、万博廃人の方は当然押しましたよね?
開業から15年間走った車両
続いての写真は、この9月末をもって廃止となった100系車輌です。愛環といえばこの配色というイメージがありました。そりゃそうです。開業から15年間ずっとこれだったのですから。最高時速は80キロで、のんびりとしたローカル列車という風情がありました。万博開催期間中は、万博八草駅の飾りつけ同様、モリゾー、キッコロとあるるくんが先頭に貼り付けられていました。
デザイン募集があった
愛知環状鉄道は1988(S63)年1月31日に開業しているのですが、その前年、1987(S62)年に車両デザインの募集がありました。対象は中学生と小学5・6年生でした。当時私は小学校5年生。学校でそのチラシをもらいました。今回押入れを探ってみたらそのチラシが出てきました。我ながら物持ち良いなぁ。
このチラシ、印刷代をケチったのかカラーではなく、白地に赤と青のインクで刷られています。そういえば、結局採用された車両デザインは白地に赤と青...。このチラシの頃から実はイメージが決まっていた出来レース?なんてことは無いですよね。
愛環開業記念1日フリー切符
そして、同じく押入れから出てきたのが、開業記念の1日フリーきっぷです。当時1,000円で売られたもので、陶器製のキーホルダーとなっています。これを提示すると、その日は1日乗り放題というものでした。使用期間は昭和63年1月31日から4月4日までの1日でした。
開業当日に山口駅で買ったのですが、その日はものすごい人で溢れかえり、無人駅ばかりの愛環は車掌さんが乗客をさばききれず、結局みんな無賃乗車状態だったため、このフリーきっぷは未使用の状態です。本来は車掌さんが使用日付をチェックするようになっています。
愛環の最新車両は大幅スピードアップ
最後に新型車両の写真です。この車両の導入により、従来の時速80キロから110キロと大幅にスピードアップしました。万博開催期間中は本数を増やすために旧型車両も並行して運用していましたが、10月のダイヤ改正によって新型車両のみの編成となり、旧型車両は9月末で引退となりました。11月13日のさよなら運転をもって愛環から姿を消すことになります。
全国の第3セクター鉄道のお手本と言われる愛知環状鉄道。新型車両を導入できるのも経営がうまくいっているお陰。
ホームページを見る限りですが、この会社って...結構マニアックな鉄道会社ですね。万博期間中の吊り広告とか、方向幕とかも売ってるところがすごい。