07.昭和区 名古屋を歩こう

丘陵地にはプロが集まるスーパー

記事公開日:2004年8月11日

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龍が夢で助けを求めた-樫ノ木龍神

 地下鉄川名駅から県道30号線を北に歩きます。この日は35℃を越える暑さだったのですが、川名駅出口付近にある公園では、年配の方が元気にゲートボールを楽しんでいました。運動は大切ですよね。私も最近は運動不足なので、多少は坂でもあった方が運動になるから、このあたりの丘陵地はちょうどいいと思ったのですが...。

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▲炎天下でも、お年寄りでも、元気。

 県道30号、この付近では川原通と呼ばれています。しかし特に目につくものはありません。飯田街道を越え、新しい国道153号を越えしばらく歩きます。すると昭和シェルのガソリンスタンドが角にある横道が急勾配になっています。その横道を見ると、坂の上に小さな緑の塊があります。住宅が密集しているなかにポツンとある姿が珍しかったので、急勾配を登ってみます。

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▲川原通沿いのもマンションがポツポツ...。

 坂を上ると、マンションの駐車場の一角に、木々に囲まれて石碑が祀られていました。文字を見ると「樫ノ木龍神」とあります。石碑には「昭和14年」という文字が入っているのですが、詳しいことはわかっていません。なぜここに祀られているのかと言いますと、このマンションの管理人の母親が1956(S31)年、川原通沿いで龍神が苦しむ夢を見ました。目を覚ましその場所に行ってみると、この石碑が無造作に捨てられていたのだそうです。そこで自宅に持ち帰り、鬼門である北東に安置したのです。かつてこのあたりには池がたくさんあったのですが、大正以降耕地整理が進められ、池を埋め立て住宅地が整備されました。この龍神も、かつてはどこかの池に祀られていたのでしょう。一見お墓のように見え不思議な龍神さまです。今は池はありませんが、静かにここで街を見守っています。

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▲この植え込みに囲まれた部分に、樫ノ木龍神の石碑があります。

全国的にも珍しい猫専門店-川原通・ねこや

 再び坂を降り川原通に戻ります。土木事務所を越えると、天使が鍵を持った絵のあるお店がありました。一体何のお店かと近づいてみると、大人のオモチャ屋さんでした。鍵はどういう意味なのか...と想像し、「ある答え」を導き出しましたが、ここで書くのは遠慮しておきます。

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▲天使が誘う、大人のオモチャ。

 歩道橋を越えると、通りの反対側に今度は猫の絵を掲げたお店を発見しました。グレーの建物は一見住宅のようですが、店先では何か小さいものが動いています。歩道橋を渡り近寄ってみると、その動いていたものはカワイイ子猫でした。段ボールにいくつか穴が開けられた即席のジャングルジムのようなところには、子猫がたくさんいました。思わず見とれます。段ボールの上に乗っていたロシアンブルーがこっちを見ています。たまらない愛くるしさです。ねこやさんは猫専門の自家繁殖店で、お店は午後オープンします。この日は午前中に通りがかったので、店内に入ることはできませんでした。猫専門のペットショップは全国でも珍しいのだとか。

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▲家のように見えますが、ねこやさんです。
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▲猫専門のペットショップって、そういえば見たこと無いなぁ。

学生のパワーの源-宝珠院・伊勝庵

 川原通をさらに歩いて行くと、昭和区の北端にぶつかります。瀬戸信用金庫のある交差点から向こうは千種区なので、右に曲がります。するとかなり急な坂道となります。炎天下の上り坂は体力を急激に消耗します。坂があった方が運動になっていいなどという考えはふっとびました。そして坂の頂上にあるのが宝珠院です。1661(寛文元)年創建といわれる曹洞宗のお寺です。もとは延命地蔵を本尊とするお寺で、山門の前にもお地蔵さんがいました。戦災で建物を焼失し、現在の本堂は1965(S40)年に再建されたものです。

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▲川原通の東側はどこも急勾配。いわゆる山手。
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▲坂の頂上の角にある、この目印を右折します。
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▲宝珠院です。山門の前にはお地蔵さん。

 すると近くからいい香りが漂ってきます。なにか肉を焼いているような香りです。お寺のすぐ横にある家からのようで、いやらしくも近づいてみます。すると一見家のように見えたその建物は、たくさんのメニューが掲げられている大衆食堂伊勝庵というお店でした。住宅街に溶け込んでいて、まるで民家のようですが、近くに大学が多いことから学生で賑わうそうです。この時は午前10時台だったので、ちょうどランチの準備で大忙しというところだったのだと思います。それにしてもメニューが豊富。学生街だけに量も期待できるかもしれません。

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▲学生の味方、大衆食堂伊勝庵。

狛犬が重要文化財-伊勝八幡宮

 宝珠院と伊勝庵が並んでいる前の道を東に歩くと突き当たるので、そこを右に曲がり南へ歩くと大きな神社が見えてきます。伊勝八幡宮です。創建は不明ですが、応神天皇を祭神とすると「尾張志」に記述があります。八幡宮には瀬戸窯で焼かれた陶製の狛犬一対と一個があります。狛犬には「応永廿五歳十二月...」という銘があり、1418(応永25)年製であることがわかっています。一対の狛犬は県有形指定文化財、もうひとつの狛犬は市有形指定文化財で、名古屋市博物館に保管されています。ところでこの八幡宮には、敷地内に交番があります。このあたりは昔から住宅が密集している地域なので、交番を作るのに神社の敷地しかなかったのかもしれません。鳥居の手前にある交番、一見付近の景色に溶け込んでいて神社の社務所かと思ってしまいました。

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▲狛犬は博物館に行かないと見られません。伊勝八幡宮です。
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▲この日は、おじいちゃんがお孫さんとお参りに来ていました。
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▲敷地内にある交番。

プロが集まる激安スーパー-仙松院・タチヤ

 伊勝八幡宮を過ぎると道路は再び突き当たりになります。そこにあるのが仙松院です。江戸時代初期1624(元和元)年、現在の中区白川公園付近に建立されたお寺ですが、1943(S18)年に戦争による疎開で現在地に移転しています。戦争当時はお寺自体が疎開するということもあったのですね。

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▲戦時中に白川から疎開した仙松院です。

 そしてその突き当たりを右に曲がり、再び川名方面へ戻ります。すると松坂屋ストアがあり商店街のような雰囲気になります。しばらく歩き、のれん街を越えると、路上駐車が溢れる一帯があります。見ると来る人来る人がものすごくたくさんの買い物をしています。見ると「生鮮食材激安プロショップ・タチヤ」と看板にあります。よくラジオではCMを耳にするお店です。7店舗ある中のここは川原通店です。

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▲明らかに、みなさん買う量が普通じゃない。タチヤ。

 決して広いお店ではありませんが、一坪あたりの売上高は日本で5本の指に入るという店長自慢のお店です。確かに一見しただけでも、午前中からお客さんの数がすごい。そして買う量もすごい。タチヤはなぜ人気かと言いますと、毎朝県内5つの市場に30台のトラックを送り込み、連絡を取り合いながらそれぞれの食品について一番安いところから仕入れるという、きめの細かい原価低減を図っているのです。しかも必ずその日の朝に仕入れたものを売っているわけですから、新鮮さは保証付きです。

 ですので、飲食店などプロの人が仕入れとしてこのタチヤに買いに来ることも多いのだとか。確かに、一般家庭の人があれだけたくさんの食材を、一度に買って行くというのは不自然です。家の近くにあったらいいなぁ。と思えるスーパーです。


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