02.中区 名古屋を歩こう

県も市も影響受けすぎ

記事公開日:2004年3月18日 更新日:

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名古屋ではそれが当たり前-中日新聞社

 高速道路をくぐるとそこは三の丸、かつては名古屋城内だった場所ですが、現在は名古屋の官公庁街、東京で言うと霞ヶ関に当たる場所です。伏見通を北へ歩くと左手に県図書館があります。そして右手にあるのが、名古屋を代表する新聞社「中日新聞社」です。中日新聞を地方紙と侮ること無かれ、2001(H13)年の調査では、名古屋市内で85.6%、愛知県内では80.7%の世帯が購読しており、全国紙が名古屋に入り込む余地はありません。それだけに留まらず、東京では名を変え「東京新聞」を発行しており、全体のカバーエリアは、群馬・栃木・茨城・埼玉・東京・神奈川・千葉・静岡・長野・富山・石川・福井・滋賀・岐阜・三重・愛知と広く、その1都15県全体でも読売、朝日についで第三位の発行部数となっています。

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▲中日新聞社です。「読みやす~い中日スポーツ」のテレビCMでもお馴染みの風景。

 名古屋に於いて、ひとつのマスコミがこれだけの力を持っていることは弊害となる部分が確かにあります。しかし、広告を出す側としてはとても楽なのだそうです。名古屋で紙面、折込問わず新聞広告を入れるとすれば、中日以外に考えられません。また、読む側も8・9割が中日なのですから、新聞といえば中日と言っても過言ではありません。それは中日新聞のキャッチコピー「新聞は中日」にも現れています。わざわざアピールする必要が無いのです。名古屋と言えば、新聞は中日なのです。

名古屋の丸の内ってここは丸の内か-護国神社・県警・裁判所

 中日新聞の東側には、「愛知縣護國神社」があります。1868(M元)年にあった戊辰戦争の戦没者を奉祀するため、翌年徳川慶勝が創建したものです。当初は昭和区川名山にあったのですが、北区の名城公園を経て1935(S10)年、現在地に移転しています。太平洋戦争までの戦没者、93,000人の方が眠っておられます。

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▲愛知縣護國神社。自動車安全祈願も行っています。

 周囲には高等・地方・家庭・簡易の各裁判所や愛知県警察本部、名城公園のほか、経済産業局、農林総合庁舎などがあるのですが、ここ最近の行政改革による省庁再編や、特殊法人改革などで、案内図はシール修正の嵐となっています。そして大津通を越えると、愛知県庁と名古屋市役所が並んでいます。

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▲裁判所です。ニュースでもよく見る建物です。 画像 ▲こちらは愛知県警察本部。愛知を守ります。

天守閣があるのはお城だけではない-名古屋市役所・愛知県庁

 さて、ここには地下鉄名城線が走っているのですが、駅は名古屋市役所の正面にあり名前は「市役所駅」です。一応、駅名の下には「県庁前」と併記してあります。かつて、名鉄バスだけはここのバス停を「県庁前」としていたのですが、基幹バスレーンが導入された際、市バスと名鉄バスのバス停が共通化されたため、バス停もすべて「市役所」となったのでした。

 地下鉄も市バスも名古屋市が運営する公営交通です。県庁よりも市役所に重点を置くのは当たり前のことなのかもしれませんが、かつて名鉄が県庁前としていた事情を知りたいところです。県と市の間で綱引きがあったのでしょうか。

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▲地下鉄市役所駅です。駅も名古屋城に合わせたフォルムに。しかしそれだけではなかった...。

 県庁の東側には知事公舎、三の丸病院があり、その東側がお堀となっています。今は地下に潜ってしまいましたが、かつてはここのお堀の中を名鉄瀬戸線が走っていて、「お堀電車」と呼ばれていました。ちなみに、名鉄電車の駅名が気になるところですが「東大手駅」となっています。ただ、名鉄の東大手駅は市役所からも少し離れているために、「前」ではないのでこうなっているだけかも知れませんが、真相はいかに。

 市役所の北側には国立名古屋病院があります。このあたりは病院がたくさんあり、公務員の方の激務をサポートしています。夕方5時になると、まっさきに駅に向かう人には無縁かもしれませんが、県警の人などは心的にも疲れてそうですからね。愛知県の治安は悪化する一方、犯罪件数は毎年倍増しています。

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▲このお堀に、かつては名鉄瀬戸線の電車が走っていました。

 ところで、今まで自然に受け止めていたのですが、県庁にしても市役所にしても、その大胆なフォルムに触れないわけにはいきません。一見、あれ?これが名古屋城?と勘違いすることはさすがに無いでしょうけれど、ビルの屋根がお城のようになっています。しかも市役所、県庁ともにです。県庁は1938(S13)年に建てられたもので、国の登録有形文化財にも指定されています。

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▲左が名古屋市役所、右が愛知県庁です。 画像 ▲県庁は全体の屋根がお城風。 画像 ▲市役所は一部分がお城風になっています。名古屋城が心の拠り所。

 ところがこの建物、耐震調査を行ったところ震度6弱の地震が来た場合、大破してしまうという結果が出てしまい県は困惑しています。この地方は東海地震・東南海地震が発生する可能性が高く、もし大きな地震がやってきた時に県庁が大破してしまっては災害復旧活動もままなりません。

 文化財なので実際はあり得ませんが、もし全面立て替えになったら、近代的なガラス張りの県庁舎となっても、やはり屋根はお城風にしてほしいですね。そのミスマッチ感は想像するとたまりません。

 この市役所と県庁を見れば、名古屋がいかにお城を心の拠り所にしているかがわかるはずです。

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