02.中区 名古屋を歩こう

駅直結・激安珍店勢ぞろい?

記事公開日:2004年3月18日 更新日:

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タイムスリップトンネル-伏見地下街

 広小路通の一本北を東西に走っているのが錦通です。地下鉄東山線はこの下を走っています。錦通の北側には、東京の銀座にあたる繁華街と繊維問屋街が広がっています。

 その東山線伏見駅には不思議な出入口があります。その出口は下り線ホームの一番東側にあり駅員もいません。しかも「この出入口は平日の7:30~19:00以外通行できません」と書いてあります。普段私が伏見駅の下り線を利用するのは、決まって伏見で飲んだ帰りですのでこの出入口が開いているのを見たことがありませんでした。どうやら土曜日は開いているみたいなので行ってみましょう。

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▲伏見駅の下り線ホームと地下街が直結。左右に通路はありません。 画像 ▲伏見地下街への地上からの入口。他の地下街とは何かが違う...。

 その改札を越えると、地下街が広がっていました。改札を出ても左右に地上への出入口は無く、ホームがそのまま真っ直ぐ伸びて商店街になっている状態です。ここは伏見地下街協同組合が運営する伏見地下街です。地下街でありながら、昭和の商店街といった雰囲気を残しています。名古屋駅前にも時代を感じさせる地下街がありましたが、ここは1957(S32)年開設当時のままと言っても過言ではない状態です。

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▲左側にお店が無いのは、電車が通っているからです。ホーム直結ですから...。

 歩いて店舗を見てみましょう。まずは、レトロなサインポールと「いつも美しくを願い...」という文字が目に止まる理髪店「ニュー大衆」。名前からも昭和を感じます。しかし店名だけではありません。驚くべきはその価格なんと1,000円。ここは名古屋切ってのオフィス街ですから、仕事中のビジネスマンにもお薦めです。「大募集」というスタッフ募集の張り紙がしてありましたので人手が足りない程忙しいようです。あ、でも「一流技術者のみ大募集」だそうです。一流の定義がわかりませんが...。

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▲ニュー大衆です。調髪1000円は今時それほど無いのでは...。

 他には「ダンスウエア専門店」や、「仕立て屋」という名前の紳士服店、同じく紳士服の「ストロング衣料」といったユニークなお店がたくさんあります。ただ、繊維問屋街近くということで衣料関係のお店が多いですけれどね。壁は何ともいえないオレンジと抹茶色で塗られ、勝手口のような出入口の扉。ここは名古屋の地下街のなかでもかなり異彩を放っています。でもこういったところのほうが見ていて楽しいですね。

 しかし時代の流れか、シャッターの降りた店も多く、「特報!!売物件・格安に提供します」といった張り紙もありました。駅直結ですので人通りも多く立地条件は悪くないと思います。どうです?あなたもここにお店を出してみませんか、ただし、ご紹介したお店に負けないようなネーミングもしくは取扱品のセンスが要求されます。

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▲こちらが地上への出口。そして勝手口のような扉が待っています。

シャッターが閉まってるお店に釘付け?-長者町繊維問屋街

 この伏見地下街のちょうど北側、錦1・2丁目には長者町通を中心に繊維問屋街が広がります。かつては活気に満ち溢れていたそうなのですが、繊維業界は中国などから入ってくる安い製品に押され、ここ長者町もシャッターの降りた店舗が増えています。しかしこのままではいけないと、長者町繊維協同組合は立ち上がりました。2001(H14)年、地元の若手イラストレーターを集め、シャッターペイントを行いました。閉まっているお店だけでなく、営業しているお店のシャッターにも絵が描かれているため、お店が閉まる夜に見に来る人もいるとか。

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▲シャッターペイント、見ていて楽しいイラストがたくさん。勉強になりました。 画像 ▲長者町繊維街。トラックが頻繁に停車したりと結構騒然としています。

若者を呼び寄せて長者になろう-えびすビル

 そして、長者町通を北に歩くと、2002(H15)年にオープンした「えびすビル」があります。このビルは空きビルとなっていたのですが、活性化策として、若者をターゲットとしたお店をやりたい若者を集め、カフェやアロマグッズのお店など6店舗が現在営業しています。このビルがきっかけとなり、それまでシャッターが降りていた他の場所にも飲食店が開店するようになり、ランチタイムや夕方以降、それまでこの街に全く縁が無かったOLやビジネスマンの姿が増えてきたのです。えびすビルは2004(H16)年に2号館、さらに2005(H17)年には3・4号館の新設を予定しているとのことです。

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▲中央がえびすビルです。ここが伏見のOLを吸引しています。

 また、現在地権者との折り合いがついていないのですが、ここにツインビルを建設する構想もあり、第二の大須となるべく再生に向けて動きはじめています。大須はパソコン、古着、ブランド品が起爆剤となりましたが、長者町はすぐ近くにオフィス街を抱えており、カフェやブティックといった若いOLを引き付けるお店が主体となっていくのではないでしょうか。

驚愕の100円ブティック-後藤衣料・ダーツチープ

 そんな長者町にはまだまだ見所があります。繊維問屋街ですが小売を行っているお店もあります。えびすビルの南側を横切る袋町通を西へと歩くと、2本目の通りにあるのが「後藤衣料」です。まず1階の「後藤衣料セビル」。「GUCCI」「VERSACE」といった文字があるにもかかわらず、見間違いかと思うような値札がついています。「ジャケット999円均一」「ナカノヒロミチパンツ80%OFF」「シルクネクタイ399円均一」それで驚くこと無かれ、2階にある「ダーツチープ」は、なんと100円均一ブティック。しかし品揃えは半端でなく、スーツまであるのです。中国製品を安く売りさばく、あの衣料チェーンよりも数段安いではありませんか。

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▲後藤衣料です。その値札には驚かされます。 画像 ▲繊維関係の問屋さんの中に、飲食店がちらほら...。 画像 ▲こういった古い建物が残っています。もちろん現役の会社です。

 昔からの古い街並みを残しつつ、シャッターペイントやカフェ、激安ブティックなどなど、長者町は見所が満載です。かつては繊維長者をたくさん輩出した長者町。こんどはどんな長者が現れるのでしょうか。

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