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19「上志段味(東)」
未舗装の道路に見えた温度差
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 大久手池から北へと戻ります。するとまた古墳と思われる森が登場しました。志段味大塚古墳です。全長52メートルの帆立貝式前方後円墳で、埴輪や葺石、多量の副葬品が出土していて現在は京都大学に保存されているとのことです。その方が良いでしょうね。この現場に置かれたままにしておいたら、いつ重機で破壊されるかわかりませんからね。周囲は本当に何も無い風景が広がっています。何も無いのですが森というわけではなく整地されているところが異様です。それにしても広大です。これだけの規模の宅地開発をして、果たして全てが売れるのかどうか疑問になるほどの規模です。確かにゆとりーとラインの新設でバス路線は充実しましたけど、こんな巨大な住宅地に住む人々全てを運ぶほどの輸送能力があのバスにあるのでしょうか…まあ、そのために道路拡張もやっているのでしょうけどね。果たして行政の思惑通りになるのか。でも「志段味でも名古屋市」ということわざがありますからね。名古屋市のブランド力を発揮して一大住宅地となることでしょう。
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▲志段味大塚古墳…だと思います。案内などは全くありません。画像 ▲何も無い場所がずっと続いています。画像 ▲既に住宅建設が始まっている場所でも、道路が未舗装だったりします。

 その大塚古墳の先、いかにも畑のあぜ道といった細い道を左方向に歩いていきますと、灯篭の形が独特な天祖光教の大本山があります。この世を恒久平和の完全世界に開くことを目指し、聖典「スフィンクスの声」、歌聖典「天降の聖歌」を顕した清水信一教祖が1942(S17)年にこの地に立教した宗教です。
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▲かつては鬱蒼とした森の中の道だったのでしょうね。画像 ▲天祖光教の大本山です。燈篭が独特な印象を受けます。

 大塚古墳に戻り、大鷹製作所を横目に北へと歩きます。既に新しい道路が建設されており難なく県道15号へと戻ることが出来ます。このあたりは県道の拡幅工事が既に行われています。そして国道155号と名前を変えた県道15号の先を東へと歩くと、右折車線が無いためにいつも右折車で込んでいる東谷橋交差点があります。特に休日は混雑しますので拡幅が待たれます。なぜ休日に込むのかといいますと、右に曲がると東谷山フルーツパークがあり、さらには森林公園へと繋がっているからです。しかし道路は細くこれまた歩行者にはきつい道路です。でもそちらへと進みます。
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▲大鷹製作所の裏手もすっかり草が刈られた状態です。画像 ▲東谷橋です。この橋の南側は急に道路が細くなります。画像 ▲しかし、フルーツパークに徒歩で向かう人にとっては散策路。

 200メートルほど歩くと右手にまた小さな森が見えてきます。白鳥塚古墳です。全長約105メートル、高さ約6メートル、後円部径約55メートル、前方部の最大幅約26メートルとこれまで見てきたこのあたりの古墳よりもかなり大きい前方後円墳で、ほぼ原形を留めています。古墳時代前期のもので、1972(S47)年に国の史跡に指定されているということでこの古墳は安泰です。後円部は白色石英の葺石が全面を覆っており、その様子が白鳥に似ていることから白鳥塚古墳と呼ばれるようになったとのことです。その古墳の裏手には大矢川が流れており、人がすれ違うのもやっとの細さの道が森の中を続いていて風情としては良いのですが、「通学路」という看板を見て、この山道を子どもに歩かせるのは今のご時世危険な気もしました。
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▲遠くから見ると、古墳とは思えないほど木が覆い茂る白鳥塚古墳。画像 ▲史跡を示す石碑。さすが国の指定史跡は扱いが違います。画像 ▲これが通学路。夜子どもを歩かせるのはちょっと怖いですよね。

 さらに南へと足を進めます。左手には愛知県立看護大学があります。その先はまるで森。とても名古屋市とは思えません。しかしその森の中に不二サッシ東海名古屋本社という看板を見つけ、ここが名古屋市であることを再び思い出すことができました。さらに先にある、有刺鉄線に囲まれ今はまるで廃墟のようになっている建設会社の寮を越えると、東谷山フルーツパークが見えてきます。フルーツパークは後ほど行くとして先を目指します。
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▲愛知県看護大学です。フルーツパークの北側に位置します。画像 ▲意外と事業所も多いです。ここが名古屋本社というのもなんとも…。画像 ▲有刺鉄線に囲まれた建設会社の寮です。それほど荒れてはいません。

 廃屋の先にはフィッシングコーナーのある石拾池があります。休日は多くの釣り客で賑わいます。ここはフルーツパークの一角でして、魚はリリースすることになっています。そしてフルーツパークの駐車場を越えると、かつては通ってはいけないような雰囲気を醸し出していた道路が左手に登場します。「東谷奇玉宮」という看板だけでなく「私有地」という看板まであり、この時はまだ道路は舗装されていませんでした。恐る恐る足を進めます。道路はボコボコで、まるでオフロードコースを走るかのように自動車が横を通り抜けていきます。私有地の割には車の通行が激しいです。しかし「私有地ここまで」という看板が終わると再び道路は舗装されています。
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▲フルーツパークのフィッシングコーナーとなっている石拾池。画像 ▲東谷奇玉宮、そして私有地という看板がある未舗装の道路。画像 ▲まるでオフロードコース。雨の日はすごいことになりそう…。

 私はずっと、この道路は行き止まりだとばかり思っていて、これまで車で通ったことは無かったのですが、どうやら瀬戸市の中水野駅方面へと抜けられるようです。少し胸を撫で下ろして歩きます。すると見覚えのある燈篭が。それが看板にあった東谷奇玉宮でした。先ほど総本山があった天祖光教の施設で、1976(S51)年に造営され1997(H7)年に社殿が建立されています。独特な鳥居があります。入口には「本教を離れて活動する団体及び関係者の立ち入りはご遠慮申し上げます」とありましたので、何となく入らない方がいいかな、と思い遠目に見るだけにしました。
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▲私有地区間が終わると舗装されています。(現在は全て舗装済)画像 ▲見覚えのある燈篭が見えてきます。画像 ▲天祖光教の施設のひとつである東谷奇玉宮。

 東谷奇玉宮、そして知的障害者更生施設青空の家を越えると瀬戸市です。そのちょうど境目には愛知用水が流れていて志水橋が架かっています。瀬戸市域からは道路は片側1車線の立派なものになります。名古屋市側は未舗装のボコボコで、瀬戸市側が立派というのは最初不自然な気がしたのですが、すぐにその理由に気づきました。瀬戸市側は相手が守山、そして志段味といえども名古屋市とのアクセス道路ということで重要視して整備したものの、名古屋市側は瀬戸市とのアクセスなんかどうでもよくて、私有地を買い上げてまで道路を整備する気は無いということだったのでしょう。そうです。きっとそうです。下手したら、名古屋市は瀬戸市と接していることすら忘れているかもしれません。名古屋市にとって瀬戸市はその程度の存在なのでしょう。
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▲瀬戸市の区域に入ると道路が急に立派に。

 しかしこの後、この道路からは「私有地」という看板が外され、道路も舗装されました。名古屋市も重い腰を上げたようです。待てよ、ひょっとすると腰が重かったのではなくて、この道路の存在自体を名古屋市はずっと知らなくて、瀬戸市からアプローチがあってようやく気づいてくれたのかも…。なんて、まさかね。
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