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13「小幡緑地」
住宅地と森を結ぶ緑地にある池の使命
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 前回は野鳥観察の森を見ました。そこで少し触れましたが、野鳥観察の森は県営小幡緑地のなかで整備中となっている「中央園」に含まれる施設です。また、以前には喜多山のところでは小幡緑地の「西園」が登場しましたが、ここで小幡緑地の全体像について紹介したいと思います。
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▲小幡緑地は県営公園のため、名古屋市外にもその敷地が広がっています。

 小幡緑地は都市計画決定面積としては226.9ヘクタールとなっているのですが、現在供用されているのはそのうち76.3ヘクタールです。東名阪自動車道の西側にある「西園」だけが飛び地となっていて、その他の「本園」「中央園」「東園」は繋がる予定なのですが、中央園はまだ整備中のために東園は西園同様飛び地のようになっています。西園にはテニスコート12面、野球場1面、トレーニングルーム、球技場が整備されていて、中央を東名高速道路が走る、尾張旭市地内にある東園には野球場1面のほかに林の池、展望台、自由広場、芝生広場、自動野球場などが整備されています。そして中央園には野鳥観察の森があります。
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 野鳥観察の森の北側には緑ヶ丘カンツリークラブが東西約1.5キロに渡って広がっています。小幡緑地の本園は野鳥観察の森の西側にあります。西に歩き、大森・金城学院前駅から金城学院大学へと続く道を真っ直ぐ北へ突き抜けてくる道に出ると、小幡緑地の駐車場が見えてきます。
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▲野鳥観察の森から西へと歩きます。

 本園に入ってまず目に飛び込んでくるのが大きな池、緑ヶ池です。小幡緑地にある4つの池のなかで最も大きく、池の対岸には森が広がります。対岸は森林浴の森となっていて、そちら側にも駐車場が整備されています。池の南側にある丘には展望台があるのですが、なぜか入口が閉鎖されていて登ることはできませんでした。やはりこのあたりは何かと警戒心が強いようです。
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▲小幡緑地のなかで最も大きい緑ヶ池。画像 ▲展望台へと続く階段なのですが…。画像 ▲展望台は登ることができないようになっていました。

 緑ヶ池の横には竜巻池、そして見返ヶ池と池がいくつもあり水路で繋がっているのですが、緑ヶ池はまるでせき止められているかのように他の池とは区切られています。実はこれ、歴史ある砂防ダムなのです。この大きさからそうは思えなかったのですが、緑ヶ池は人工的に作られたものだったのです。1900(M33)年に白沢川が流れるこの場所は砂防指定地となり、下流の村人たちの協力によって、砂防と灌漑を目的として土堰堤とレンガ作りの余水吐が作られました。1904(M37)年のことです。せき止めたことでできたのがこの緑ヶ池というわけです。下流では白沢川を庄内川に流れるように川の流れを変えたという話もありましたし、かつて白沢川にこのあたりは結構悩まされていたようですね。現在もその明治時代に作られた土堰提が水の流れを見張っています。
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▲緑ヶ池からはちょろちょろと水が流れます。

 緑ヶ池に比べると小さな竜巻池を越えると、ゲートボール場や芝生広場、渓流広場があり、休みの日には多くの人で賑わいます。公園の西端にある見返池の北側には大きな駐車場が整備されていて、すぐ横には交通量の激しい県道があります。竜泉寺街道です。先ほどまでの鬱蒼とした森が嘘のように、街の風景となります。住宅地と森を結ぶのがこの小幡緑地本園ということができます。駐車場の開門時間は朝8時半、閉門時間は4月から9月までは午後7時、それ以外は午後5時半となっています。
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▲児童園や芝生広場、ゲートボール場などがあります。画像 ▲西入口には大きな駐車場もあります。

 駐車場が整備されているとはいえ、エコロジーに自然と戯れる目的なのに、ここまで二酸化炭素を撒き散らしながら自動車でやってくることはできないという真面目な方のために、100メートルほど北に駅が設置されていますので、竜泉寺街道を北へと歩きます。少し歩くともうその駅へと繋がる高架が見えてきます。ガイドウェイバスゆとりーとラインです。
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▲竜泉寺街道に出ると、先に高架が見えます。

 白沢渓谷方面からやってくる道路と、竜泉寺街道はここで合流するのですが、結構このあたりは自動車がスピードを出して飛ばすために、歩行者に注意を促す派手な看板が設置されています。歩行の際にはお気をつけ下さい。さて、ガイドウェイバスです。大曽根からここまで渋滞知らずで高架の上をやってくるゆとりーとラインは、ここで普通の道路に降りる形になっていて、ガイドウェイバスとしては「終点」とも言える場所です。駅の周辺にはパークアンドライド用の駐車場もあり、車でここまでやってきて、ここからガイドウェイバスでスムーズに通勤という環境に優しいスタイルをとることもできるようになっています。
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▲ガイドウェイバスです。右手に小幡緑地駅があります。画像 ▲横断歩道を歩く場合は気をつけて…。画像 ▲駅の周辺にはパークアンドライド用駐車場が整備されています。

 ガイドウェイバスとしては終点ですが、バス路線としてはまだ続くので、この小幡緑地駅を経由するバスに乗ると、ここでガイドウェイバスの高架からの脱出、または高架への進入を体感することができます。バス進入口は交差点で接続されているものの、普通の車は間違えて進入しないように案内があるのですが、かつて普通の自動車がこの高架に乗ってしまうというトラブルもありました。間違っても、走りやすそうだからと高架に登ることの無いようにお気をつけ下さい。
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▲第三セクター、名古屋ガイドウェイバス株式会社の本社。画像 ▲バスはここから高架に。一般車は進入してはいけません。

 道路の中央をバス専用レーンにしても、空いているからとそこに自動車で平気に突っ込んでくる名古屋っ子ですから、間違ったフリをして突っ込みたくなる気持ちもわかりますが、終点の大曽根では一般道に繋がっていないので、結局ここまでUターンすることになり、意味がありません。
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 かつて竜泉寺街道は10年ほど前までここからずっと1車線だったのですが、ここからは一般道を走るガイドウェイバスをスムーズに運行させる目的もあり、片側2車線以上に拡幅されています。ここから守山区は風景が一変します。ではいよいよ「名古屋のヒマラヤ」と揶揄されることもある、守山区の志段味地区へと足を進めます。
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▲かつては一車線だった竜泉寺街道は二車線に。

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